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4. 初めての薬草採取と戦闘

 私たちは村の畑地帯を抜けて、北東の森に到着した。

 森に入って、すぐドクダミっぽい白い花が咲いているのを見つけた。


「ほら、これがドクダミっぽい花」

「あー。その花か見たことあるわ」

「可愛いですわね」


 周りの数か所に咲いているので、分かれて採取する。

 今は採取カマとかナイフがないので、私は手で根元を慎重につまんで引き抜いた。


 ●薬草

  ドクダミみたいな薬草。とても渋い。

  種別:素材

  レア度:1  ランク:2

  HP回復:10上昇

  満腹度:5上昇


 3つずつ3人で合計9個採取できた。

 スキルを確認すると「採取:Lv1」が増えている。

 次を探そう。

 どんどん歩いていくが、まったく見つからない。


『ピニャ』


 なんか突然、大きい白いウサギが飛び出して来た。


『ピニャ、ピニャ』


 変な鳴き声だなぁ。でも可愛い。


 私が手を伸ばそうとすると、突然タックルされた。


 キャラクター:ミケ

 HP:92/100


 なんか8のダメージを食らった。


「モンスター扱いみたいだね。私、8のダメージ」

「ほー。HPなら見えてるよ」


 HP、MPなどは、パーティー内のメンバーの値は近ければ表示される。

 とりあえず、前衛を交代。盾のサクラちゃんを前にする。

 その横から、クルミが槍で突いた。


 敵のHPとダメージなど含め、情報があまり表示されないようだ。

 このゲームは結構難しいかもしれない。

 名前は表示されている「森ラビット:Lv1」ふむ。


「サクラちゃんどいて、魔法使う。マジックボール」


 私は杖を構えて魔法を唱える。すると白い丸い塊が、目の前にできて、ウサギめがけて飛んでいった。


「はー。効いてるか分からんね」

「そうだね。とりあえず頑張ろう」


 私たちは、槍とマジックボールを何回か使い、やっとラビットを倒した。

 ラビットは力尽きて倒れている。

 一番近いサクラちゃんがラビットに手をかざすと、ホログラムの表示が出る。


 ・ドロップ取得


 とだけ表示されているので、サクラちゃんがタップした。

 ウサギが消えて「ウサギの肉」「ウサギの毛皮」が残る。

 サクラちゃんがストレージにしまい、アイテムのホログラムを見せてもらう。


 ●ウサギの肉

  料理の材料。生では食べないほうが良い。

  種別:素材

  レア度:1  ランク:2


 ●ウサギの毛皮(白)

  装備や家具の材料となる。

  種別:素材

  レア度:1  ランク:2


 このゲームでは血とかの流血表現に制限がある。

 解体もホログラムメニューを表示するだけみたいだ。


 MPが5減っている。


 とりあえず次だ。次。

 その後、ウサギを4匹倒して、やっとドクダミを見つけた。


「やっと見つかりましたわ」

「はー。やれやれだぜ」


 そこは群生地で、ここでは薬草が15個も取れた。

 全部取らないのがマナーらしいので、まだ残っている。

 とりあえず引き返そう。

 ステータスを見ると「マジックボール:Lv2」になっていた。


 村長宅に戻ってきた。代表して私が話しかける。


「ただいま戻りました」

「ミケさん、クルミさん、サクラさんじゃったかな」

「はい。薬草10個持ってきました。全部で24個取ってきましたよ」

「それはありがたいですじゃ。では20個頂戴しよう」

「薬草って何に使うんですか? そのままだと渋いそうですね」

「うむ。これは5級ポーションにするのじゃ。わしは薬師をしているのでな」

「おじいちゃん、それ私もお手伝いしていいですか? 生産に興味があるんです」

「ほほう。向上心は大事じゃ。どれ、手ほどきするからやってみるのじゃ。3人順番じゃ」

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― 新着の感想 ―
[一言] ドクダミでポーション作り ドクダミ洗って乾燥させて、粉砕して、煮出す?←それはドクダミ茶(笑)
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