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私たちだけ24時間オンライン生産生活  作者: 滝川 海老郎


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31/65

31. マイケルと紅蓮の杖

 マイケルは村長曰く、かなり出来がいい。

 まず注いだ魔力がベテランの村長、攻撃魔法系の私、白魔法系のヒカリちゃんのもので、魔法全般が得意な性質になったようだ。


 ただし問題もある。それはHP回復のヒールとHP/MPポーションが効かないのだ。理不尽である。

 使い捨てと言う訳ではない。

 回復には、時間経過または主人の魔力を注いでやる必要がある。


 自動人形:茶色ウサギのぬいぐるみ

 名前:マイケル

  一針一針頑張って縫ったぬいぐるみ。癒しの力が込められている。錬金術により自動人形化。

  レア度:5  ランク:4

 Lv:1

 HP:200/200

 MP:250/250

 主人:ヒカリ

  ※特殊制約:主人変更不可

 装備補正(主人に適用)

  防御力:10

  魔防力:15

  回復力:20

 装備

  (なし)

 スキル

  ウサギパンチ:Lv1

  ヒール:Lv3

  マジックボール:Lv1

  アイスブリーズ:Lv1


 私が魔力を注いだせいか、マジックボールとアイスブリーズを覚えていた。


 5人プラス、マイケルで草原にやってきた。

 私たちは見学だ。


 まずはウサギ戦から。

 マイケルのウサギパンチが決まる。

 防御力高めのマイケルはウサギの攻撃ぐらいではHPがほとんど減らない。

 次はアイスブリーズからのマジックボールとパンチ攻めでウサギをやっつけた。


「マイケルよくやったね」

「ヒカリちゃんありがとう」


 ジャンプはできるけれど、空を飛んだり浮いたりはできないようだ。

 ウサギをやっつけたマイケルはヒカリちゃんに抱かれている。


 さらに何回かウサギ、プリン戦を行った。


 ちなみに、召喚獣やテイムモンスターは良くパーティー枠を占領するというゲームが多い中、このWVROの自動人形は主人の装備扱いで、人数にカウントされないらしい。

 装備なので、外してストレージに放り込むと消える。

 経験値は本人の働きで増えると言われているそうだ。


 実験したところ、これまた良く分からない理屈で、剣などを装備できる。

 ぬいぐるみだったので、指がないけれど、吸い付いているみたいになっている。


 ヒカリちゃんとおじいさまは、これから用事があるとかで、帰って行った。

 私たちも一度戻ることにする。


 何となくの習慣として、露店は午前中に出すというのが、東町のローカルルールみたいになっている。

 朝から売るから、昼には売り切れるだけともいう。


 現在の時間はまだ9時を過ぎたころだ。


 露店を見て回るとプリン産の武器が思いの外たくさん売っていた。


 ハンマー、斧、鎌、短剣、ナイフ、杖、ロザリオがあった。


「杖見てってよ。何と火魔法を覚えられるレア武器だよ」


 ついに露店にも出たか。

 いくらだろうか。


「10,000セシルでどうだい。スキル付きだから安いと思うぜ」


 悩む。出来るなら基本属性ぐらいは揃えておきたい。

 しかしデルタ町までたどり着けば、いくらでも覚え放題という噂というか希望みたいなものがある。


「火魔法の特性は? 何か利点は?」

「お姉さん良い着眼点だぜ。火魔法は火力重視だ。他の魔法より攻撃力が高い。防御が高い敵におすすめだぜ」


「クルミ、サクラちゃん、どうしようか」

「ミケがほしいなら、いいよ。お金結構あるし」

「はい。ワタクシもミケさんが必要とするなら、構いませんわ」

「いいこと考えた。氷結の杖と交換とかどう?」


「『古い氷結の杖』か。どれどれ、なるほど」


 店主に氷結の杖を見せて、交換できないか確認する。

 アイスブリーズの氷結効果も伝える。


「ただの交換だと、俺の利益がないぜ。2,000セシルと杖交換でどうだ?」

「分かったわ。それでいいよ」


 杖はただ使っただけでは、耐久が減らない。

 ダメージを受けたり、直接殴ったりすると、耐久が減るそうだ。

 だから私の杖は、ドロップした時と比べて耐久がほとんど減っていなかった。

 耐久が減ると評価額がある程度下がる。


 私は2,000セシルを出して、用済みの氷結の杖と『古い紅蓮の杖』を交換した。


 氷結の杖は、上に多角形の氷の意匠がついていて、全体的に紺色だった。

 紅蓮の杖は、てっぺんに炎の形の彫刻があり、全体的に赤黒い色をしていた。


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