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第2話 初戦闘は…

はい、私は水無月と申します


最初に聞いていた話によると親友は死んでいる筈だったんですけどね?

まさかの乗っ取られ設定が!?


あんまり打ち合わせしてないんで、私達2人が思っていた小説にはならないと思います


飽神さんを困らせるかもね?


と言うわけで、私の考えたあの話しの続きをどうぞ

 俺を見ながら不敵に微笑むエリュシタル

 そいつの姿はかつて親友だった人…

 だけどあいつはもういない



 親友の姿をしたエリュシタルに俺はどす黒い感情をもつ


「あれ?怖いですねぇ、そんなに睨まないでくださいよぉ、こわぁ〜い。仮にも友達なんですよぉ?」


「仮でもないし、お前とは友達じゃない…俺の親友の体を返せ!」


 その声も、その顔も、その体も…全部全部あいつのものなんだ…


「もう!なんですかぁ?折角助けてあげたのにぃ〜」


「助けた?助けをお前に求めてなんかない。それに殺すなんて…」


「随分と平和ボケしていた世界から来たもんですねぇ。殺すことにそんなに神経質になるなんて…それにぃ〜」


「うるさい…返せよ…体、あいつの体を返せ!」


「ふふっここで始末してしまいましょうか…邪魔をされたら面倒ですしぃ、そこにいる少女も見られたからには始末しましょう!」


嫌だ、嫌だ嫌だ!

こんな奴に乗っ取られる親友を見ていられないっ!


 エリュシタルは先程暴漢を殺した時に使ったガラスの破片を…


「【闇魔法】『再修復(リビルド)』ぉ」


とエリュシタルが唱えることにより、散らばった破片がまた1つのガラスに戻った


「むぅ、まだやっぱりこの程度しか使えないかぁ…しかもまだ完全に使いこなせていませんようですねぇ…」


エリュシタルは不満があるのだろうか…ぷくっと頬を膨らませている


というか、いま魔法を使った!?やっぱりあるのか!


「ん〜?何を驚いているのです?あ〜、あなた方の世界には魔法は存在していないようでしたね、そういえば。

まぁ、その代わり…」


最後の方は聞き取れなかった

目を細め口元は三日月の様にニヤリとして、こちらを見やるエリュシタル…馬鹿にされてる感じだ!


「まあ、これだけで十分ですし?早速殺っちゃいましょ〜」


エリュシタルはガラスを拾い、こちらへ向ける。先程の男達のように俺は殺されるのだろうか…そんなことより!


 俺もすかさず構える


 以前やっていた空手でこいつにどこまで通用するかわからない

 でも、やるしかない


 やらないといけない!


 あいつは優しいやつだった…あいつの体で人殺しなんて真似、もうさせない!


 俺は地面を強く踏み込み、エリュシタルに突っ込む

 先手は俺だ


 そして持っていたガラスを蹴飛ばす様に蹴り上げる


「らぁっ!!」


 が、そんな単調な動きは読まれるのだろうか…あっさりと躱され、俺の蹴り上げた足目掛けてガラスを突き刺そうとしてくる


「ふふっ」


 俺は間一髪で避けーーいや、避けられていなかった


「ぐっ!?」


 足を少し切られた

 血が滲んでいる程度だが、当然痛い

 こんな怪我は元の世界では味わったことはないのだ


 でも、そんな甘い事は言ってられない!


 俺は次の攻撃を仕掛けようとした、でも足の痛みに一瞬だけ怯んでしまう

 エリュシタルは怯んだ俺に向かってくるりと回って回し蹴りをしてきた


「甘いですよぉ〜」


 咄嗟に腕で蹴りを防御した

 その回し蹴りの威力は凄まじく、俺は4メートル吹っ飛んでしまい、壁に打ち付けられた


「ぐはっ!!」


「ん〜、まだこの体に慣れませんねぇ」


レベルが違う…不覚にもそう思う


そんなに運動神経の差があったか?

やはり魔法とやらで何かしらの強化をされているのだろうか…厄介だ…


 エリュシタルは目を瞑り、唸る様に頭を傾げる

 その仕草は親友のものでは決してない、女性の様な仕草…

 はっきり言って見てて気持ちが悪い

 俺の思考を読み取ったのか、俺に微笑むエリュシタル…


 親友の顔でその微笑みは未だ慣れない

 いや、慣れてはいけない!


「でも、それだけではない様な…まぁ、良いです。この体には可能性を確かに感じますからね!後々調べるとして…先にそちらの少女を殺しましょうか…なんだか貴方を殺すことに体が言う事を聞かない様ですし」


 なっ!?


 エリュシタルはニヤっと笑い、少女に向かってガラスの破片を投げつけた


「えい!」


 ビュっ!


「ひっ」


 少女は涙を流しながら悲鳴をあげる


「くそっ!」


 俺は当然、ガラスの破片に手を伸ばし少女を守ろうと、駆け出した

 ガラスによって切りつけられた足の怪我が痛くて思う様に動かない

 手を伸ばしガラスから少女を守ろうとする


間に合え!!


 でも、ガラスの破片は俺に当たることなく真っ直ぐに少女の元へ飛んで行く…


 罪のない人をこんな奴に!

 親友の姿をした、こんな奴に!!


 俺は嘆く…

 少女を守れない主人公が何処の世界にいるのだろうか…


 異世界に転移したって何にも出来なきゃ、元の世界にいた頃と何ら変わりはない


 親友と話した、異世界での夢

 神から授かったであろうチートを駆使して沢山の人を救う、そんな夢


 でも、現実はそんな甘くないんだ

 俺はたった1人の少女も救えない

 親友の姿をした化け物(エリュシタル)から救えない…


 真っ直ぐに少女に向かって飛んで行くガラスを見つめる事は出来なく、目を伏せてしまう


 現実を見たくない、そんな俺の弱さからだろう…


 くそ…くそくそくそ!!



 だが、希望はまだあった


 ガラスは少女に当たることなく壁へと突き刺さる

少女には当たらなかったため少女はまだ生きている…恐怖で気を失ってしまったが…

それに俺はほっとする


 ガラスが少女に当たらなかった…その様子にエリュシタルは


「やっぱりおかしいですね…まだ、意識が残っているのでしょうか…?

 彼は死んでいるはず…そして彼の体は私が操っているはずですのに…

 潜在的に殺人を体が拒否している…?

 これは……?」


 ぶつぶつとなにか呟いている


 エリュシタルの両手は何故か震えている…?


 そんな事はどうでもいい!


 この状況を打開する手立てはないか?必死に模索するが見つからない…ここは路地裏で人通りが少ないことは分かっていた…

 先程、現実逃避に何度も何度も大声を出していた。だからいくら助けを求め、叫んでも誰もこないだろう

 衛兵とかいねーのかよ…

路地裏くらいパトロールしとけよな…


 逃げ出すにも、俺1人がこの少女を抱えて逃げることなんてできない

 少女を見捨てて俺だけーーーー


「っ!!」


 だめだだめだ!!そんなことあいつが許さない!俺だって許さない!!


 この状況に卑屈になっている自分に喝を入れるように、俺は両頬を手で叩く


バシン!


 その様子にエリュシタルは我に戻ったのか、俺を見てまたもや微笑む

 殴りたい、この笑顔!!

 俺はエリュシタルを睨め付ける


「おぉ〜怖いですね。私をまた睨むなんて。力量の差がわからないんですかぁ?」


 おれは構えた

 さっきの様なヘマはしない!


 さっきの数段つよく地面を踏み込み、エリュシタルに向かって駆け出す

 そして、俺はフェイント混じりに殴り掛かる、が


「このやろおおぉお!!」


「はぁ、遅すぎますね…フェイントも見え見えです」


 ちっ!悔しい!!


 俺の拳を綺麗に避け、ため息混じりに指摘してくる

 エリュシタルは地面を蹴って、宙返りをしながら俺から離れた

 その光景は異様だ、普通ではあり得ない


 予備動作も無しに5メートル程飛び上がる親友の姿に驚く


 やはり、もうあいつはあいつではないのか…


 分かっていた事実に再び苦しめられる


「やはり…」


 そう呟き、


「まだ私の完全なる制御下にない様ですね…」


 と言った


 完全なる制御下にない…

 確かにそういった!


 あいつはまだ、化け物(エリュシタル)に完全に乗っ取られていない!


 でも、それは同時に制御下に下ったら俺を容赦なく、容易く殺せる、という事を表す


 俺は親友に殺されてしまうのだろうか…

想像しただけで俺は怯んでしまう


「まぁ、良いです。貴方はまだ弱いですしね。しばらくは放っておいても大丈夫でしょう。予定外もありましたが、私も手に入れたい体を手に入れましたし…ふふっそんなに震えていては、この先生きてはいけませんよ?」


 ばれていたのか…

 俺は俺の不甲斐なさを痛感する

 俺の膝は終始震え続けていた…くそかっこ悪い……

俺は唇を噛む


「分かりました、ここは見逃してあげましょう

 私の慈悲深〜い御心に感謝しなさい?

【闇魔法】『黒霧転移(ブラックアウト)』良かったあ、使えましたわぁ!」


 そう言うと、黒い靄のようなものがエリュシタルの体を包み込む

俺は瞬間的に感じた。このままでは逃げられる…と


俺の中にはこいつから逃げたい、という思いと

こいつは逃さないという、矛盾した2つの感情が存在していた

だめだ!あいつの体を返せ!


その思いが足に宿り、俺はエリュシタルに向かって飛んだ。


「逃すかよ…!!」


一瞬にして近づいた間合いに若干動揺しながらも、俺は拳を握りしめ、エリュシタルに殴りかかった


「折角、見逃してあげようと言ったのに…貴方は馬鹿ですねぇ〜」


渾身の一撃を放とうとするも容易く避けられた…


エリュシタルの相手を馬鹿にする様な笑顔が、頭から離れない

青白い顔が、頭から離れない


エリュシタルは最後に俺に向かって下から上へ手を振り上げる


「あはっ♡」


ゾッと悪寒がした…俺は死ぬんじゃないか…


刹那、エリュシタルの顔が曇った


そのおかげか…避ける事が奇跡的にできた

あいつが俺を守ってくれた…そんな気がする



そうして親友(エリュシタル)は俺の目の前から消えた…



 エリュシタルが消えた安堵からか、俺は膝をついた

安堵する自分に腹がたつ…


「っはぁ!はあ、はぁ…」


初めて経験した命のやり取り

こんなにプレッシャーがかかるんだな…

この世界では命のやり取りなんて、何度もあるだろうな

生きていけるか正直不安だ…


「ごめん、おれ何にも出来なかったよ…ただ震えて、怯えて、情けないな…はは、こんなに俺って弱いんだな」


そう、弱いんだ、俺は…


「くそ!」


俺は地面に向かって、拳を下ろした


ドゴン…


このままじゃ、俺はお前を救えない…


俺の心の叫びは、もう彼には届かない…


「信じていてくれ、待っていてくれ…完全にまだ乗っ取られていないなら、お前なら出来るから…」


辺りには戦闘を連想させるような、地面や壁に凹みが幾つもある。

別れ際のエリュシタルの攻撃は特に凄まじいようだった

触れてもいない、地面や壁が大きく抉られている

多分、あれを食らってたら死んでいた


俺は親友に命を救われたんだな…


俺のこっちに来てからの体能力は格段に上がっていた…

でも、奴に一矢報いることさえ出来ない


「俺、強くなって必ず…助けるから!何が出来るかわからないけど…でも、絶対助け出すから!」


俺はそう決意し、拳を辺りを照りつける太陽に向かって掲げた



俺の頬には温かなものが伝っていた…





そんな俺に、聞いたことのある声がかけられた

この世界にきて知り合いなんて当然居ない…


俺は不思議に思い、警戒しながら振り向いた

そこには先程殺された2人の男達がいた!?


「よぉ…さっきの餓鬼はどこにいんだ?」


「1回殺されたんだ…殺し返してやる!」


俺は訳も分からぬまま、男2人と再び戦闘することになった


どうなってんだ!?この世界!!


いかがだったでしょうか?

ラスボス的な雰囲気を醸し出したかったんですけど…いまいちですねぇ


まあ、これから相方が頑張る事を期待してますww


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あーはいやっちまいましたね

矛盾点が2つも…


自分1人でやるのと違って、設定覚えるの大変です。まあ、その分何かと面白いのですが…


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