第22話 同行者
皆さんお久しぶりです!
お待たせした皆さん誠にすいませんでした!!
多忙な毎日では無かったのですが、書く時間も少なく、何より書く気力がありませんでした。本当にごめんなさい
しかし、地道に書いてきました。失踪はしていません!!
これから先も不定期になるかも知れませんがこれ程間を開けることはなくします
リュウは目を覚ます。目を開いた瞬間、ベットからガバッと飛び起きた。すぐさま顔を洗い、着替え、一階に降りた。朝食を済ませると、一人の冒険者が話しかけてきた。
「リュウの兄貴。今日、ランクアップするそうじゃねぇですか」
「なんだ。お前、知ってるのか」
どう見てもリュウより年上なのに、リュウの事を兄貴と言うこの冒険者は得意気に
「そりゃあ。知ってるもなにも、この街で兄貴のことを知らない人なんていやしやせんぜ。しかもアッシは冒険者。冒険者間では兄貴のランクアップの話で持切りですぜ」
「そうなのか。だが俺の事は、お前らに関係無いことだろう?」
「関係無くないですぜ。なんたって兄貴はこの街を救った英雄なんですから!」
「最初は疑って襲ってきたくせに。気前良いよ」
「そ、それは・・」
「はっは。冗談だ。前の事は、もう何も思っちゃいないさ」
「流石ですぜ、兄貴!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
「!?お前そのセリフ・・」
「なんですか兄貴?」
「いや、何でもない」
「でも、本当に気になっているんですぜ。S級になるだろうな、だとか、B級以上は確実だろう、だとか皆で話してますぜ」
「クレインさんも確か、そんな事言ってたな」
「早速ギルドに?」
「ああ、早くしないとな」
「もしやお急ぎで・・」
「急いでないわけじゃあないが、お前が気にする事でもないよ」
「ならいいんでげすが」
「お前はギルドに行かないのか?」
「アッシはチームの奴が来るまで待っているんですぜ。ほんで、ここを通りかかったらリュウの兄貴が見えたから話かけたんでげす」
「そうか。俺はもう行くよ」
「お気をつけて。と言っても兄貴なら心配ないか」
リュウはギルドに向かう。ギルドの扉を開けるとこちらに気づいた職員が早足で近寄ってきた。
「E級・タツキリュウさん。ギルドマスターがお呼びです」
「そうか。報告ありがとう」
「いえいえ、仕事ですので」
職員がそう言うと、持ち場へ戻っていた。リュウは報告を受けた通り、直ぐに執務室へ向かった。
コンッコンッ
「失礼します」
執務室にはいつも通りクレインと、もう一人見知らぬ者が立っていた。緑の服に薄緑の髪、目に至ってはエメラルドグリーンときたものだ。全身緑を基調とした人間。いやエルフだ。特徴的な尖った耳、透き通っているかのような白い肌。腰に差した細身の剣が相まってまるで絵画の様だ。その者が手を差し出してきた。
「君がタツキリュウか。よろしく」
ただこの一言だけである。差し出した手は握手を求めているのだろう。しかしあからさまに不自然すぎる。リュウは気づいたようだ。
「貴方は俺を殺す気ですか。そんな危険な魔法を使うって事は、相当な手練れということは見受けられましたが。何故クレインさんといる」
「うむ。物凄い殺気だ。すまないな。君が報告を受けた通りの男か、少し試させてもらった」
そう言ってエルフの男は手にかけた魔法を解き、両手広げ顔の近くまで敵意は無いと挙げた。
彼が使った魔法は闇属性の『腐敗』
文字通り触れた相手を腐敗させるというシンプルかつ強力な魔法だ。しかし闇属性魔法のレベルが8必要であり、それほどの高レベルな魔法を持っている為に、リュウは彼が手練れであることを見破り、警戒したのである。
「報告?もしかしてギルドの方ですか?」
「うむ。彼は現役のS級冒険者であるシルフォードだ」
クレインが口を挟む。シルフォードと紹介された彼は両手を下ろし、真剣な面目で懐から紙を出した。
「ギルドの本部から伝達があったのだよ。そして今回の君のランクアップ試験の同行者かつ監察官として私が任命されたという訳だ」
そう言い、渡された紙を見てみた。
『今回の騒動にあたり、活躍したE級・タツキリュウをギルド本部会議により、A級昇格を認める。
それにあたりA級昇格試験を受ける事を報告する
ギルド本部長』
とても簡潔に書かれているな。こんな適当でいいのだろうか。まあ、わかりやすくていいんだけど。しかし…
「A級かぁ」
「なんだい?不満そうだな」
「いえ、そういうわけではないんですけど。それで昇格試験ってのは何をするんですか?」
「ふむ、今回君に受けてもらう試験はワイバーンの討伐だ」
「ワイバーンってあのA級指定モンスターのですか?」
「ああ、そのワイバーンだ。ここから5日程北に行った先に火山がある。そこにワイバーンが発生していてね。それを討伐してもらうという事だ」
「北に5日ですか。いつから向かうのですか?」
「君の準備が出来次第だ。準備が必要というなら明日でも構わないし、何なら今からでも…
「今からで!!」
リュウが言葉を遮り言った。クレインが驚く。
「今からかね!?準備は大丈夫なのか?」
「お忘れですか?俺は空間魔法を持っているんですよ」
「…そういうことか。全て準備はしてあるという事だな」
「はい」
「ところで、君は神獣を仕わせていると聞いたのだが、見せて貰えるか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
そう言い、リュウは無限空間からレオとヴルを出した。
「ほほう、美しい。そして類まれない気迫を感じる」
「神獅子がレオ。神狼がヴルと言います」
『相当な手練であると見受けられるな』
『うむ。其奴が主に何用か』
2体が会話をしている。
「何故2体の事を?」
「ん?ああ、今回の昇格試験で従魔との共闘を禁じさせて貰うことを伝える為だ」
『主はもう昇格すると言うことか』
『しかし何故共闘を禁じるのだ?我らは主の力だぞ』
2体が疑問をかける。
「それは彼の力を直に見ることが出来ないからだ。神獣を仕えさせている時点で、彼が相当な手練である…いや私よりも強い事はわかる」
『うむ。そうだな』
「君たちの成長具合から見れば、ワイバーンに負ける筈が無い。ましてやあちらは魔物、君たちは神の獣ときたものだ。そんな君たちが戦ってしまえば、彼は戦う必要はないだろう?」
『…ふむ。一理あるな』
「少し大人の話になるが、こちらは報告をしなければならない身なのだよ。彼自身の戦闘スタイルをギルド本部に。随分先の話になるだろうが、今回で戦闘スタイルが分かれば、指名依頼などにも影響が出てくる。だから君たちには共闘をしてもらいたくないのだよ」
「まあ、そういうことだ。今回はお預けだな」
そう言って2体をリュウが撫でる。
2体は少ししょんぼりしているようだ。
「1つ事前に聞いておこう。君はどう言った戦闘スタイルなのかな」
「そうですね〜。…相手の動きを封じて魔法を放つ、ですかね」
「…そうか。武器は使えるのかね」
「まあ、そりゃ使えますよ」
「よし、なら今回1つ君に制約を付けよう」
「もしかして…」
「察したか、魔法の使用禁止だ」
「やっぱり」
「身体強化などは使っても構わんよ」
「頑張ります」
「それでは向かおうか」
「はい。クレインさん行ってきます」
「頑張りたまえ。リュウ君なら大丈夫だ」
俺はシルフォードさんと一緒に執務室を出た。下にいた冒険者たちに囲まれたが、シルフォードさんが逸平するとすぐに退けていった。流石S級冒険者だ。
リュウたちは街の北口に向かう。カーターがいない方である。街にはリュウを見送る人が沢山いた。中にはもちろんベン達がいた。フェレスの方は何故か涙ぐんでいた。すぐに帰ってくるよとリュウはフェレスを撫でてやった。門を出るとそこには豪華な馬車が停めてあった。
「これからはこれに乗って、火山の近くの街まで向かう」
「はい」
リュウたちは馬車に乗り込んだ。
リュウを乗せた馬車は北へと歩を進めた。
設定などは間違っていないはずです。
次回更新は一ヶ月以内にはします。
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