第17話 初依頼とアクシデント
お久しぶりです。2,3日で終わらせますといったのですが無理でした。
ゲームと眠気の誘惑には勝てません。
そんな私を罵ってください!
部屋の中へと優しい朝日が広がる。風でカーテンがたなびく音でリュウは起きた。直ぐにシャワーを浴び、下へと向かい食堂で朝食をとる。今日の朝食はベーコンエッグとコーンスープ、パンだ。
朝食を食べ終えると直ぐに宿を出てギルドへと向かう。
ギルドの中に入るの中がざわめく。話題はやはり昨日のことについて。畏怖の目を向ける者の方が多いが反対に敬意の目を向ける者もいる。昨日、街を歩いていたときにはなかった目線だ。その目線を向けるのはほとんどが若い冒険者で多分ガリーの被害者なのだろう。当のガリーは見当たらない。リュウは受付へと向かう。そこの受付には運が良いのか悪いのかレシーがいた。
「リュウさんじゃないですか!おはようございます!」
ニコニコとした顔だ。
「やけにテンション高いですね。昨日のことは誰にも言ってないですよね」
「えっい、いやいいい言ってないですよ。あああ当たり前じゃないですか」
絶対言いふらしてるよ。めちゃめちゃ目が泳いでるし。そう言えばさっきからギルド内にいる女性職員の目がキラキラしてるな。しかものぞき込もうとしてる人もいるよ。
「はあ。他言無用でって言いましたよね」
「だってぇ」
「だっても何もありませんよ」
受付の奥の方では何やら盛り上がっている女性職員たちがいる。
『ねえねえ。あれがレシーの言ってた・・』
『ええ。超カッコいいんですって』
『それって本当のことなの?』
『でも声を聞くかぎりかっこよさそうじゃない』
『しかも強いんでしょ。変に突っ掛ってきたガリーを』
『えー!?あのガリーを?』
『私たちには顔を見してくれないのかしら』
『それよねー。レシーだけズルいわ』
などなど盛り上がっている。だがどうやらリュウの容姿についてはギルド内の女性職員にしかまわっておらず、他の冒険者などには出回っていないようだ。
「で、今日はどうしたんですか?」
「『で、今日はどうしたんですか?』じゃないですよ。普通わかるでしょう。依頼を受けに来たんですよ」
「あー」
「『あー』って。それでもあんたギルドの職員ですよね」
「私を馬鹿にするんですか!」
頬を膨らませている。結構可愛い。
「馬鹿にするもなにも、言いふらしたくせに」
「でもでも、カッコいいじゃないですか。リュウさんは」
「もうそのことはいいですよ。で、どうやって依頼を受けるんですか?」
「あれ?昨日言ってなかったっけ」
「言ってませんよ。はあ。ほんとにギルド職員なんですか?」
「もう!私だって忘れることぐらいありますよ。それで依頼の受け方はあそこの掲示板に貼ってある依頼書を受付に持ってきてください。あの掲示板はランク別となっているのでリュウさんはE級とD級の依頼を受けれることになっています」
「じゃあ見てきますよ」
リュウが掲示板に向かうとその前で群がっていた冒険者たちが道を開けていく。さながらモーゼの海割りのようだ。リュウはその光景に驚きつつも揚々と掲示板の前へ立った。
う~ん。やっぱりE級とかのは雑用が多いのか。B級に上げてもらった方がよかったかもな。まあでも断ったことだし、しょうがないか。おっ。これでいいか。
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ゴブリン討伐:D級:常時依頼
報酬:ゴブリンの耳2個で銅貨3枚
条件:いるだけ
備考:レーゲンの森。ここから北東へ6キロほど。
ゴブリンは群れることが多いため低ランクが
単独でいくことは注意されたし。その他にも
魔物がいるので注意されたし。
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リュウはその依頼書を手に取り、受付へまた向かった。
「こちらですね。リュウさん一人で大丈夫ですか?あっ神獣さんたちがついていますもんね」
「なに、一人で自己解決してんですか。神獣の力は借りませんよ。じゃあ行ってくるんで」
「リュウさんなら大丈夫だと思いますけどお気をつけて」
リュウはギルドを出て、カーターのいるこの街に入ってきた門へと向かった。
「よう。リュウ。今日から仕事かい?」
「ああ。ちょっくらゴブリンを退治してくるよ」
すると北東方向からものすごい形相で走ってくる冒険者たちがいた。
「どいてくれ!」
「おい。身分証を」
「ああ!くそ。急がなくちゃいけないのに!ほらよ」
「よし。通っていいぞ」
とカーターが言い切る前に数人の冒険者はギルドの方へ走り去っていった。
「なんであんなに急いでんだ?」
「さあ。それじゃ行ってくるよ」
「おう。頑張ってこいよ」
リュウは北東のレーゲンの森へと向かう。門が見えなくなったら駆けだした。このスピードであれば2分も掛からないで着くだろう。
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時は少し遡り、ここはレーゲンの森だ。少しばかりじめじめしており、地面も沼地ほどにはいかないがぬかるんでいる。そこには4人の冒険者達がいた。男が3人で女は1人だ。目的はゴブリンの討伐である。
「私、やっぱりここきらーい」
「しょうがないだろ。俺たちのランクじゃこのぐらいしか相手にできないんだ。だから早くランクを上げなくちゃな」
「ゴブリンだって、それなりに金になるんだ。頑張ってやらなければ」
「それにしてもゴブリンが見当たらないな。いつもならここら辺でも見かけるのに」
『グギャギャ』
「おっ。ゴブリンの声がしたぜ」
「あっちの方だ」
4人が声のした方へ向かうと広い窪地があり、大量のゴブリンがいた。見るからに100は超えているだろう。その中の何匹かは他のゴブリンたちよりも体格が良く、武器を持っていた。4人は悲鳴を上げる。運よくゴブリンたちには気づいかれていない。4人は即座にそこから離れた。
「おい!これはやべえんじゃないのか」
「しっ。あまり大声を出すな」
「おっと。すまねぇ」
「そんなことより早くギルドに報せなきゃ」
「ああ。だが少し待て。どれほどのゴブリンがいるか、見てくる」
「ああ。頼む」
1人の男がゴブリンの群れへ向かう。隠密スキル持ちだ。
「あっあれは」
群れの中にはひと際目立つ大きなゴブリンが2体いた。キングゴブリンだ。
「ちっ。B級の魔物じゃねえか。しかも二体。早く報せなければ」
男は仲間の元へ戻った。
「おい。どうだった」
「それよりも早くトーファスに戻るぞ。状況は戻りながら話す」
4人は駆けだした。
「それで、状況は!」
「ああ。キングゴブリンが二体いた。恐らく二つの群れが合体したんだろう。しかも他にもメイジゴブリンなんかもいたぞ」
「まじかよ。でもよ、この前まではあんなにゴブリンはいなかったよな」
「何らかの原因で大量発生したんだろう」
「でも、普通あんなに出るものなの?」
「そこも気になるところだよな。キングゴブリンが出るって言ったって、情報通りだと一つの群れは50匹ぐらいだって聞いたぞ。ありゃあ、見るからに200はいんじゃないのか?」
「問題なのはそこじゃない」
「ああ。トーファスにいる冒険者の強さと数だ」
「ああ。あれ程の数、トーファスの冒険者だけじゃ足りない。しかもキングゴブリンもいる。あいつはB級の魔物だ。トーファスにはB級の冒険者はいない」
「えっ?でもガリーがいるじゃない」
「あいつは昨日のことで街を出て行った」
「多分居づらくなったんだな」
「じゃあ、もっとやばいじゃない」
「ああ。もし他の街に応援を頼んでも早くて二日ぐらいかかるだろう」
「早く街に行かなくちゃ」
4人はスピードを上げる。40分後街が見えてきた。門にはフードを被った男と若い門番が話していた。
「どいてくれ!」
「おい。身分証を」
急がなくてはいけないのに門番の所為で止められる。門番はちゃんと仕事をこなしただけではあるが。
「ああ!くそ。急がなくちゃいけないのに!ほらよ」
「よし。通っていいぞ」
4人は門を通り、ギルドへと駆けだす。
「ねえ。あの男って」
「ああ。ガリーをやった奴だろうな」
「あいつももしかしてレーゲンの森へ?」
「それならいいんだけどな」
「えっ。なんで?」
「あいつには神獣がいるからな」
「あー。そうか!ならあいつに任せればいいじゃん」
「だがあいつもレーゲンの森へ行くとは限らん。だからギルドへ報せなければな」
4人はギルドに着き、すぐに受付へ向かった。受付にいるのはレシーと同期であるリモーネだ。
「どうしたんですか。ビーンさん。しかもパーティーの皆さんまで。そんなに急いで。確か朝早くからゴブリン討伐に行っていたんじゃ」
ちなみにパーティーの名前は「フォールウルフ」リーダーは隠密スキルを持っているビーンだ。
「リモーネさん。今すぐギルドマスターを呼んでくれ」
「ギルドマスターをですか?要件をお願いします」
「レーゲンの森でゴブリンが尋常じゃないほど大量発生したんだ。しかもキングゴブリンもいる」
『何!キングゴブリンがか!?』
ギルド内がざわめく。
「大変!呼んできますね」
2階からリモーネがクレインを連れてきた。
「ゴブリンが大量発生したというのは本当かね。ビーン君」
「はい。詳しく状況を説明させていただきます」
ビーンはクレインにレーゲンの森の状況を話した。
「キングゴブリンが二体もか」
「はい。ガリーがいてくれたならば少しは状況が変わっていたかもしれません」
「うむ。B級は彼しかいなかったからな。他の街から応援を呼ぶか」
「それだと時間がかかりすぎてしまいます。もしゴブリンたちがこの街に来たら・・・」
「どうすれば・・。久しぶりに私がやってみようか」
「本当ですか!」
「だが流石に200もいたなら体力も持たん」
「そうですよね」
トーファスにいる冒険者たち全員を集め、ゴブリン討伐の作戦会議が開かれることになった。
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そのころリュウは・・・。
ここがレーゲンの森か。うわ。じめじめしてんなぁ。レーゲン。確かドイツ語で雨だっけ。雨の森。そりゃじめじめしてるわな。なんか妙に魔素が濃いな。
リュウが森の中に入っていく。
うわあ。歩くとねちょねちょ言ってるよ。歩きづらいな。魔素の濃い方はあっちか。
リュウが魔素の濃い方へ向かうとゴブリンが大量にいる窪地についた。
うわ。めっちゃゴブリンおるやん。何この数。えーと。238匹。あっちの弓を持っているでかいのがアーチャーゴブリンね。そんで、剣を持っているのがナイトゴブリンで、杖を持っているのがメイジゴブリンね。それが五体ずつ。で、あのめちゃくちゃでかいのがキングゴブリンね。計255匹。
こんなに群れ、作るもんなのか。めんどくさいな。
「一発でかいのぶち込んどこうか!『雷龍の大嵐』」
窪地の上に大きな積乱雲ができ、そこから雷鳴と暴風と共に雷の龍が降りてくる。それがゴブリンたちに降り注ぎ一瞬のうちに力尽きていく。この魔法は雷魔法と風魔法の合成魔法だ。戦争級である。それが降り注いだ窪地にはもうゴブリンたちが落とした袋しかない。辺りを静寂が包む。
「少し派手すぎたか。まあいいや。回収、回収っと」
中身の確認しなきゃな。お金は銅貨2枚か。しけてんな。まあ200個以上あるしいいか。こっちのでかいのは大銅貨2枚。多分ナイトゴブリンとかか。さらにでかいのはキングか。銀貨2枚。
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『ゴブリンの耳』:D級
ゴブリンの通常ドロップ品
薬の材料になる
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『ゴブリンの魔石』:D級
ゴブリンのレアドロップ品
魔力をため込むことができる
魔力保有量: 0/50
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キングとかのドロップも同じ感じだ。等級と名前が少し違うだけ。仕分け仕分け。耳が510個。魔石は255個。よし。レベルは12上がっている。どんどん強くなってる。あと称号も増えた。
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ステータス
名:タツキ リュウ 年:16 性:男 種:人族
称号:神子 最強の魂を持つ者 神の紋章を全て受けし者
神の依頼を受けし者 神々のお気に入り
神竜の弟子 神竜達のお気に入り
人族最強 龍に成りし者
超越せし者 竜を超えし者
大量殺戮者
Lv 124 (EX:427360)
体力:174兆6000億/174兆6000億
魔力:374兆7000億/374兆7000億
物攻: 20兆870億
物防: 22兆6020億
魔攻: 20兆870億
魔防: 22兆6020億
俊敏: 30兆1400億
運: 5,000
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たしか魔素が濃い場所なんだけどな。ゴブリンを倒したら、通常の濃さに戻ってしまった。何故だろうか。魔物の発生方法は魔素の濃い部分から発生するか、もしくは既存の魔物たちが生殖を行うかだけだ。だが前者の場合、ゴブリンのみ大量発生するなんてことはない。他の魔物も出るはずだ。だが見当たらなかった。後者の場合はこれまで気づかれないのはおかしい。やはり、前者なのだろうか。こればかりは分からないな。気掛かりな部分もあるけど、依頼も達成したし戻るとするかな。
リュウは森を出て、走り出した。先ほどよりも速い。門が見えて来たらスピードを極限まで落とした。森から街までかかった時間はなんと50秒。6キロをだ。走っているリュウはほぼほぼ見えない。依頼を受けてからはまだ30分も経っていない。
「おいおい。リュウ。怖気づいて帰ってきたのか」
「いやいや。もう行ってきたさ。ゴブリンも仕留めてきた」
「冗談はよしとけよ。ここで別れてからまだ20分くらいだぞ。どれだけ速くても往復で1時間はかかるはずだ」
「まあいいじゃないか。通してくれるよな」
「あっああ。いいぞ。だがリュウ嘘が下手すぎるぞ」
「嘘じゃないって。さて、ギルドに戻るとするかな」
リュウは門を通った。
「リュウー。嘘は大概にしろよ!」
「嘘じゃないって言ってるだろー。じゃーな」
リュウはギルドに向かう。するとギルドの一階には冒険者がいなかった。全員二階の会議室にいるからだ。冒険者たちの騒がしい声のないギルドは少し不気味だ。暇そうにしていたレシー、その他大勢のギルド職員(主に女性)が近づいてきた。
「リュウさん。まだ街を出ていなかったんですね。良かった。リュウさんが行くはずのレーゲンの森で少し問題が起こったらしいんですよ」
「もう依頼はやってきましたよ。ああ。そうだ。依頼達成後はどうすれば?」
「え!?まだ30分くらいしか経ってませんよ」
「ほら、これ。ゴブリンの耳」
「なんですか。この大きな袋は」
男性職員が中身を確認した。
「こっこれはキングゴブリンの耳じゃないですか!」
「うん。そうだけど。いたから倒した」
「リュウさん。キングゴブリンはB級の魔物ですよ!もしかして神獣を使って」
「いや、自分でやった」
「どちらでも構いません。早くギルドマスターに報告しないと」
レシーが会議室に向かう。数分後クレインと冒険者たちがゾロゾロと降りてきた。
「リュウ君。君が一人でゴブリン全部を仕留めたというのか」
「ええ」
「嘘だ!どうせ神獣を使ったんだろう」
「レオ達に手伝ってもらっていない」
「貴様だけズルいぞ。強いのを従魔にしやがって」
クレインの後ろにいる冒険者の罵声がとぶ。
「はあ。だから従魔は使ってないって言っているだろう」
「だったら証明してみろ」
「証明だと?」
「ああ。そうさ。自分がどれだけ強いか見せてみろ」
「クレインさん。こんなこと言ってるんですけど」
「うむ。まあまあ。君たち落ち着きたまえ。いいじゃないか。リュウ君が神獣を使っていようといなくとも、ゴブリンは全部討伐できたのだから」
「し、しかしギルドマスター。こいつだけせこいですよ。神獣さえ使ってしまえば多分直ぐにX級にでも上がれるでしょう」
「君たちも知っているだろう。従魔スキルがどういったものか。従魔にするにはその魔物よりも強くなければならない。リュウ君は神獣を従えている。それだけで強さの証明になっているだろう」
「じゃあなんですか!こいつは神獣よりも強いっていうことですか。そんな化け物に人がなれるはずありません。もしかしてこいつ・・。悪魔族なんじゃ」
「そうかもな!しかも顔を隠していやがる。やけに強い証明にもなるさ」
「みんな!殺るぞ!」
「待ちたまえ!止まらんか」
クレインの声は冒険者たちの耳には通らない。全員武器をかまえ、リュウへと攻撃しだした。
「ちっ。めんどくせぇな。はあ。仕方ない『土縛』『魔力障壁』」
魔力障壁が飛んできた矢や魔法を弾く。そして土縛が冒険者の体に絡みつき、動きを止まらせる。
「くそっ!全く動けねえ。土縛なんかで」
「ほら、これが強さの証明さ。たかが初級魔法ですら動けないお前らと俺との強さは違いすぎる。分かっただろ。あと俺は悪魔族なんかではない。それを証明することはできないがな」
「そのフードを取ればいいだけじゃねーか」
「嫌だね。この顔はあまりにも目立つんでね」
「やはり悪魔族か。悪魔族は額にある黒い紋様隠したがるんだからな!」
「いや、リュウ君にはそんな紋様はなかった。私は昨日彼の顔を見たのだからな」
(そのことはあまり・・)
(君の容姿については触れていないだろ)
「それなら私も見ました!すっごくカッコいいんですよ!もうほんと!神様みたいな」
「あっ」
「えっ」
クレインとリュウは驚く。レシーがリュウの容姿について言ってしまったからだ。クレインとリュウがレシーの首根っこを掴んで、ギルドの裏手に行った。
「おい。あんた。ギルドの職員に言ったのは許してやろうと思っていたのにことごとく裏切りやがって」
「何!ギルド職員にも言っていたのか。レシー君。冒険者の個人情報は外に出してはいけないと言っているだろう。どういうことか説明してもらおうか」
2人とも殺気丸出しである。人類最強と元S級冒険者の殺気はただならぬものではない。レシーは今にも泣きだしそうにしている。
「すっすいませぇん。おっお思わず口が滑ってしまって」
「はあ。なんか怒る気も出ませんよ。これからどうすれば」
「リュウ君、もうこれからいっそのことフード取ってしまえばいいんじゃないかな」
「ええ!?いやですよ。俺、別にモテたいわけでは」
「う~む。そうだな。その容姿だとな、モテたくないと思っても無理にでも女性は集まってくるだろうな。下手すれば一国の王女に求婚されるやもしれん」
「そうですよね。恋愛とかは目的を果たしてからでないと」
「おっ。君の口から目的という言葉がでたか。その目的は話してくれんよな」
「はい」
「まあいい。この後少し話はできるかな」
「ええ。できますよ」
「よし。なら執務室へ行こうか」
「ちょっと待って。レシーさんは少し反省してもらわなければなりません」
「ああ。そうだな」
「ええ!?何をするんですか!?」
「少し頭を冷やしてもらうんですよ。物理的にね」
『土縛』『氷球』『固定』
レシーの体を土の鎖で動けなくし、頭に氷の珠を空間魔法で固定させる。
「きゃっ。冷たい」
「俺が戻ってくるまでの辛抱ですよ。一応結界魔法も張っておきますから安心してください」
「ほう。君は結界魔法も使えるのかね」
「まあ。もういいですよ。これも珍しい魔法なんですね。リアクションも疲れますし。フロアにいる冒険者にもしておきます」
きっちり全員にやったリュウはクレインと執務室へと向かった。
面白かったり、誤字があったらコメントください。
あとアドバイスもお願いします。




