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何となく思いつきで書いてみました。

ノリと勢いで書いているので可笑しな点があると思いますが、まぁ、お気になさらず!

 さて、いきなりで悪いがちょっと想像してみてくれ。


 学校帰り、ちょっともよおしたくなって近くにあったコンビニに入った。

 運良く誰も入っていなかったのでそのまま扉をあけたらそこには・・・・・・・・・故障中の文字。


 まあ、しょうがないかとすぐに店を出て、近くの公園のトイレへ。

 ちょっと焦ったが今回は大丈夫だろうと思って入り口を通ると・・・・・・・・・なんと、ドアのすべてに故障中の文字が。

 m、まあ、これもよくあることだ、仕方ない。

 直ぐに割り切って公園を後にした。


 ここまでなら、ああ運が無かったなぁと笑って言える話なんだが、問題はその後だ。

 その後どこに言ってもトイレは故障中、故障中、故障中。


 神は俺が嫌いなのか?

 思わず本気でそう思っちまったよ。

 痛みを増す腹と焦りを抱えてトイレを求めて歩くが中々目的は達成されない。

 いつ漏れるかわからない緊張感が半端ないそんな中やっと我が家が見えてきた。


 助かった!!

 と最後の力を振り絞ってダッシュ。

 ポケットから鍵を取り出し、素早く中に入って玄関に荷物を落としながらトイレへ一直線。

 やっとこの苦しみから解放される。

 そう、笑顔を浮かべながらトイレのドアを開くとそこは・・・・・・・・・なんか立派な部屋でした。


 「・・・・・・へ?」


 ポカーンとするよね?

 誰でもポカーンとするよね?

 だってトイレをあけたらいきなりなんか立派で豪華な部屋だよ?

 ごく普通のサラリーマンがローンを組んで買った家にあるまじき広さの部屋だよ?

 トイレ何十個分だよ!

 って思わずツッコミたくなるような広さだぜ?

 トイレにそんな広さがあると普通思うか?

 いや、誰も思わないだろう。


 このときばかりは腹痛を忘れた。

 そんな俺の方を突っつくものがいるから振り返ると、なんか立派な衣装を着て、王冠?を被ったおっさんが実に良い笑顔で俺を見ている。


 「ほれ」

 「おぅ」


 ぽーんと、まるでそこの自販機でジュース買ってきたぞとでもいうように軽く投げ渡してきたものをついいつ友人に貰うかのように反射的に受け取った。

 受け取った後に我に返り、腕の中の物に視線を落とす。


 「いや、何だよコ・・・・・・レ?」


 あー、うん。

 どうやらおれは目が非常に疲れているらしい。


 それか余りの腹の痛さでランナーズハイ的な何かになって幻覚が見えているとか。

 目を瞑って頭を振り、再び視線を戻すが、残念ながら俺の目は正常だったようだ。


 まるで、缶ジュースのように軽く投げ渡されたものは長い鋼と木?で出来たもので、上下二つに別れる事が出来る・・・・・・まぁ、率直に言うと剣だった。


 見た目?

 こう、山で伐ったばかりの木を昨日木彫りを始めたばかりの人間が職人面して適当に削った棒を仕上げに泥に一晩じっくり浸け込んだような薄汚れた鞘。

 錆なんだか炭何だか良く分からないがとにかくちょっと触っただけで手が真っ黒になる剣みたいな何か。

 簡単に言うとみすぼらし…いやいや、かなり見た目がしょぼい剣だ。

 ちょっと鞘から抜いて刃を見てみる。

 うん、これ使うなら台所の包丁の方が切れ味良いわっ!!

 と叫びたくなるレベルである。

 刃零れしまくりやんけ、ふざけとんのかワレ?


 何のジョークかドッキリかは知らないがとりあえず状況説明が欲しい。


 「いや、だから何」

 「じゃ、魔王討伐ヨロシク☆!」


 喋ってる途中だろうがぁぁぁ!!!

 何がヨロシク☆だこの野郎!!

 馬鹿か!?馬鹿なのか!?。

 ☆とか訳が分からんわ!。


 とりあえず目の前のおっさんに掴みかかろうとしたら体が動かない事に気が付いた。

 それと同時に何か足元が不自然な光を放っていることも。


 「行ってらっしゃい勇者様!

 大丈夫、君ならやれるとワシ、信じとるから!!!


 おい待てコラ。

 誰が勇者だ?

 ちょっとお前こっち来いや腕の良い精神科に紹介してやるから。

 待て、離れるんじゃねぇぇぇ!!!


 つうか、何が『ワシ、信じとるから!!!』だ!?

 俺と信じ信じられるような仲じゃねぇだろうがおっさん!

 その良い笑顔とサムズアップをやめろおぉぉぉ!!

 無茶苦茶見てて腹立たしことこの上ないんだよ!!


 とまぁ、色々と文句を言ってやりたかったんだが、残念ながら心で力一杯叫んでも現状では一っ言もでねぇ。

 とりあえず真っ白な光が視界を侵略していったと言っておこう。


 さて、質問だ。

 俺はいつになったらトイレに行けるんだ?


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