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1 魔王の息子、降臨

 もうすぐ総選挙か――と思っていたら、出来上がった産物です。

 我に返って恥ずかしくなったらすぐに削除すると思います。

「おい、貴様--俺様を『魔王』にしろ」


「は?」


 いつも通りの朝、いつも通り一人で朝食を食べ、いつも通り制服に着替え、いつも通り玄関を出た俺の前には、全くいつも通りではない風景が広がっていた。

 目の前には年の頃なら俺と同じ十五歳位の少年が立っている。真っ赤に燃えるような髪に、それと同じ色の瞳をした、少し背の低い少年だ。中世ヨーロッパ風の衣装に身を包み、頭には悪魔のような角を二つ生やしている。間違いない、コイツは--


「変質者!」


 バタンッ!


「--!? おい! ちょっと待て!!」


 慌てて閉めたドアを変質者が必死に叩いてくる。


「キサマ! この魔王の息子『アデル・アル=アスタロト』を変質者呼ばわりとは、いい度胸だな!? 開けろ!」


 は? アデル・アル=アスタロト? ドラクエに出てきそうだな、おい! 厨二の変質者か!? アホそうな奴だが、多少の危害は加えてきそうだ! 早く警察に通報しなければ--携帯を--


「開けろと言っているだろうが!!」


 ドガーンッ!!


「ひぃぃいい!?」


 ぶっ壊されたドアに仰向けの状態で吹き飛ばされた俺は、目の前に立ちはだかる少年--いや、悪魔の邪悪な紫色のオーラに人智を超えたものを感じざるを得なかった。


「あ、悪魔・・・・・・?」


「ほう・・・・・・魔王の息子だとは名乗ったが、俺様を悪魔だと見破るとは・・・・・・流石、この国で首長を務めるだけのことはあるな」


「・・・・・・は?」


「とぼけてもムダだ。お前が、この国の『最高権力者』であることは調べがついてるんだ!」


「はい~~~~~~!?」


 自称『魔王の息子』の悪魔の目はギラギラと輝いていた--

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