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異世界と私と時々ウサギ  作者: 酢昆布
第二章 勇者
19/51

目覚めよ!

鍵カッコの時は一行開けて書く事にしました!

「よしっ良く言った!それでこそ勇者だ!」


やっぱり勇者…。


「で、私は魔王を倒したらどうすればいいのって言うかどうやって倒すの?」


「魔力があるだろ。お前なら思ったことをすぐ出来るぐらい、魔力がでかいから大丈夫なんじゃないのか?あと使い魔とかつけたらどうだ?」


「使い魔って可愛いの?可愛いんだったらつける!犬飼うの夢だったし」


「………まぁ、良いんじゃないのか。うん。まぁ…」


なんだか微妙な反応だが、気にしない気にしない。


「魔王はそのうちお前の元にやってくる…はずだ。待ってろ今、確認すっから」


そう言ってまたしてもマニュアルをだすウサギさん。

マニュアルに頼りすぎだ。そんなんだから、最近の社会にはマニュアル人間とかが出て来て大変なんだ。

人間じゃないけど。


「…うん。魔王はそのうち来るぞ。あとお前は戻れる。イシュと一緒にな。…まぁイシュが拒まなければだが、そんな事はあり得ないだろうな」


「そっか、戻れるんだ…でもその場合、イシュは自分の世界とサヨナラになるんだよ?あたしはそんな事したくない」


「それでも良いけどよ。お前らが離れたくねぇんだったら、どちらかがどちらかの世界と離れるしか方法は無い」


「……イシュの希望も取り入れて考えるよ」


「それが一番良いだろうな。じゃっまた来るから!もうすぐ起きた方が良いと思うぞ」


「へっ起きる?あ、夢?えぇぇっ?」


なんかすんごい混乱したけど、起きたみたいだ。目の前にあるのはいつもの天井。

イシュの腕によって、少しお腹がしまる感じ。大丈夫、全部いつも通りだ。でも初めて知った事がある。

イシュは…私の運命の人だ。

そう思っただけで、好きって言う気持ちが込み上げてきて泣きそうになる。

ただ今日はイシュを起こすと言う使命がある。グズグズしてられないし、イシュに全部話さなきゃいけない。ホントは起こしたくないけど、約束しちゃったし。

…さて、どうしよう。普通に起こしたところで起きないのは目に見えている。

しかも、起きたところで何かされるだろう。きっキスとか。うん。

とりあえず、避難体制はとっておこう。

思案した結果、起こすのはマーサさん法でいこうと思う。じゃあいきます!


「いしゅーーーーー!!!!あさだよーーーー!!!おーきーてー!!」


「ん…薫?まだ早いぞ…」


いやいやいや、早くないから!普通の時間だから!

でも上出来だ。もう一発いくか!


「いーーしゅーー!起きなきゃ、構ってあげないよーーー!!」


「……起きたら、構ってくれるのか?」


あ。ヤバイぞ。このままでは色々されてしまう!避難体制!!


「薫…」


まだ眠気を含んだ声で囁かれる。

早くっ早く避難しなければ!


「可愛い…」


逃げようとするあたしの腰をがっちりつかみ首筋に顔を近づける。

ちゅっと優しいキスを繰り返しながらとうとう唇までやって来て、トロンとした目で見つめられる。

……きゃーっ!!ヤバイヤバイ。逃げるとかそう言う問題じゃなかった!朝のイシュは色気が半端ない。

乱れたパジャマの襟から胸板が見えてて、フェロモンです。ムンムンです。

…とかやってる内にキスされる。


「おはよう…」


私に拒否権は無い…









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