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異世界と私と時々ウサギ  作者: 酢昆布
第一章 異世界
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私は…

イシュが出かけたのを見送ったあと、エマと一緒に部屋へ向かう。


「そう言えば、エマがサラと一緒にいないの珍しいね?」


「はい。今日は長に駆り出されてもう先に部屋にいるんですよ」


「……長って誰?」


「へ?長と言えば、マーサさんに決まってるじゃないですか。そう呼ぶと本人怒るので、まぁ、あだ名みたいなものですが」


やっぱりそう言う役職だったんですか…だいたい想像ついてたけどねっ!

部屋に着くと、たくさんの布の中に2人が埋まっているのが見えました。…気のせい?


「うぅ、助けて下さい…」


あっなんか今声が聞こえた!ヤバイ本格的に埋まってる!

待ってて2人とも!今助けるからね!


「お待ち下さい、薫様」


「え?でも早く助けないといろいろヤバイんじゃあ…」


「はい。もちろん長…マーサさんは助けますよ?でもサラはそのまんまでいいです」


「は?なんで?」


「何でって、楽しいからに決まってるじゃないですか」


え。何。今なんか変なワードが聞こえた気がしますが。楽しい?…んん?

「マーサさんは上司なんでアレですけど、人が苦しんでるのって見てて楽しくないですか?」


あらまー。お目々キラキラさせちゃってー。エマさんや…Sだったのね。


「いや!ダメだから!助けようねっ!ねっ!」


「えーーっまぁいいですけど…」


了解してくれて良かったよ。うん。渋々だけど。


…とりあえず、救出に成功した私たちは部屋のインテリアを決め始めたのでした。


「へぇ、さっきの布はカーテンね」


「そうなんです。先ほどは引き上げていただきどうもありがとうございました。…で。どの色になさいますか」


マーサさんが後ろのカーテンの山をさしながら言う。


「うーん、じゃあここは無難に白で!中の薄地は薄紫!」


「かしこまりました。部屋全体もその様な色合いになりますが、よろしいですか?」


「はいっお願いします!」


エマとサラがテキパキとカーテンをつける。

その後もいろいろあって、椅子とか、ソファーとか、バスルームとか!

なんと大変だった事か!

2時までかかりましたよ。

…そう言えばこっちに来てからも生活感はそんなに変わらないなぁ。異世界なのに。

都合良くで来てるなぁ。食べ物に困んないしそっちのが良いけどさ。

異世界…かぁ。いままでイシュといて、一目惚れして、楽しくて、気にしてなかった。

私、戻れるのかなぁ…?

…私は、戻りたいのかなぁ?


多分......戻りたくない。イシュと居たい。でもずっとこっちで、戻れないのも嫌だ。

どうすれば良いんだろ。

あっちで私どうなってるのかな。…行方不明?

あ。ヤバイ。お兄ちゃんとお父さんが。

薫は昔、大型デパートで迷子になった事があった。結局薫は車の前にもどって居たのだが。

後で母から聞いた話、その時の父と兄の暴走は半端じゃ無かったそうだ。

まず迷子センターに駆け込んで放送マイクをぶんどり、


「薫!どこだぁっぁ!!おらロリコン野郎ども!いくらうちの妹(娘)が可愛いからって連れ去ろうとすんじゃねぇぞ!特徴は肩につくぐらいの髪の長さ、白いワンピースにめちゃくちゃ可愛いだぁぁ!見つけ次第、丁寧に迷子センターに持って来い!以上!」


と一通り叫んだ後、また探しに出て行ったそうだ。薫が見つかった時は、父と兄揃って泣いていた。そらもう、号泣。

この時、愛されてるなぁ、と感じたのを覚えている。だから自然にごめんなさいと言った。そしたら抱きしめられながら怒られた。

まぁ、とにかくだ。私が行方不明なんで事になったら大変だ。迷子の比じゃない。


私はどうしたら良い?


お茶の時間、その事ばかり考えていた。









なんか…1章がおわんない。どうしよう。

ちょっと忘れといて下さい!うん。それがいい!

気づいたら2章だったーぐらいで!はい。

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