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異世界と私と時々ウサギ  作者: 酢昆布
第一章 異世界
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襲われる?!

初めの方は、皆で喋りながら、和気あいあいと開けていったのだけど、

余りの量の多さにそんな余裕もなくなり、今は黙々と誰も喋らない。

それでも根は女の子、楽しい。

イシュがくれたのは、まず、ドレス。開けたらマーサさんがクローゼットに運んでくれるんだけど、そのクローゼットに入りきるのか不安な程沢山ある。

後は小物、帽子、バッグなどなど、どれも豪華そうな物ばかりで下手したら家一個買えるはず。

中でも一番すごいのは、アクセサリー。目がしぱしぱする程キランキランだ。

大振りのダイアモンドが出て来た時はどうしようかと思ってしまった。

一番恥ずかしかったのは下着だろうな。多分。

イシュがこんな物まで買っていたのだと思うと、恥ずかしいけど、それ以前に…際どくないですかぁぁぁぁ!イシュめ!


全部開け終わった頃にはもう夜だった。あの量をこの短時間で開け切ったのはすごいと思う。誰か褒めて!


「ついにっついにやりましたね…!薫様!」


皆も感動に浸る。それぐらいすごい量だった。元気なのはマーサさんぐらいだ。

なんで元気なのかがわからない!!


「薫様?贈り物も解き終わりましたし、部屋をまわって色合いを決めましょうか?」


えぇぇぇ!!まだあるんですかぁ……。相当げんなりした顔だったんだろう。マーサさんが


「かなりお疲れの様なので、明日に回してもよろしいですが、そうしますと、今日もイシュ様とおやすみになる事となります、良いんですか?」


そっそう言う事かぁぁぁ…なんか脱力感激しいです。


「その事については、頑張るんで…今日はパスで」


「かしこまりました」


マーサさんは平然と言うが、周りの方達は私の言った「頑張る」にいろいろ勘違いした様で、

顔が真っ赤です。その意味に気づいた時、私の顔も真っ赤になったと思う。


「ちっちちち違うから!!あれはああ言う意味じゃないから!!」


「えっそうなんですか?あら残念。でも薫様、イシュ様は絶対やる気です」


「うわぁ!ねぇ、私どうすればいい?!」


「あのイシュ様ですからねぇ、諦めて受け入れるしか……」


「裏切り者っ!!!」


てな感じで、あっという間に寝る時間。

夕食の時もなんだか熱っぽい目で見られてたし、もう私、どうしたら良いのか!!

そしたら案の定、抱き上げられて連れ去られる。


「薫、寝に行くぞ」


イシュさん…笑顔が怖いです。

ヤバイこのままじゃ!確実にヤられる!

どうにかして気をそらさねば!!


「いっイシュ!洋服とかありがとうっ!大切に着るね!!」


作戦1 おだてる!!


「そうか…気に入ってもらえて良かった。さぁ、寝に行こう?」


あぁぁぁぁ!!!ダメだぁぁ!!


いろいろやってみたけど、全然ダメでしたよ…。結局おとなしく連行されてます。はい。

イシュはもうご機嫌すぎて怖いぐらいご機嫌であります…はい。

部屋について、ベットの上に優しくおろされ、瞬く間に押し倒された状態になる。


手首を抑えられて、身動き出来ない。


「っ!!イシュ?!」


「もう我慢出来ない…」


やっやっぱり…さよなら私のヴァージン!



「キスしてもいいか?俺、長いこと我慢しただろう?」


………………へ?


あぁ、そう言えばキス禁止令を出しましたね。うん。

…気にしてたんだー。なんか可愛い。


「可愛いとか言うな。お前のが可愛い」


あ。口に出してました?


「で、いいか?」


とか言いながらイシュは私の首筋に顔をうずめる。待ってよ!セリフと行動があってない!

……って!!ぁっ!


「ひゃぁっ」


「ん?どうした薫?」


「どうしたじゃなくて……っなんで首筋舐めるの」


そうです。はい、首筋舐められました。

イシュの赤い舌がチロリと見えて色っぽい。でも、恥ずかしいし!

それにたいしてのイシュの答えは、


「可愛いから」


ちーがーうでしょぉぉぉ??

でもイシュはそんな私の事なんて全然察してくれなかったみたいで話題をずらされる。(と言っても同じような話だけど…)


「で、もういいよな?キスしても」


「そっそんな事言われても…人前でしないって約束できる?」


「…あぁ」


「絶対に絶対だったら良いよ」


結局許してしまう私…なんて弱いの!

これからの解決法なんて考える隙もなくキスされる。


「ん………むっ…」


我慢してたぶん激しい気がするのは気のせい?

角度を変えて何度も何度もキスされる。

イシュの舌が入り込んで来る。熱い…。


「っ…ふっ…………」


あぁ、まただ。イシュと始めてキスしたときみたいに頭がクラクラする。

唇が離れたと思ったら今度は首筋にキスが降ってくる。


「いたっ!」


小さく痛みが走る。何?

イシュが顔をあげて囁く


「痛かったか…?すまない。お前は俺の物だと言う印を付けておきたかったから…」


印?!なんだよそれ!!


「薫…今までそう言う関係になった男はいるのか?」


そう言えば、彼氏はできた事がない気がする。

お兄ちゃんがいつも男の子に何か言うと逃げちゃうんだよなぁ…。


「いないよ?」


「そうか」


うん。ていうか何その質問?いるって答えていたらどうなったんだろ……

1人恐ろしい思いに浸りながら眠りについた薫であった。

次は番外編ですっ(^з^)-☆

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