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1【王道】チート人生始まるよ!【テンプレ】

「知らない天井だ」



とりあえず、気付いた時ベッドで寝てたので、テンプレに沿って言ってみた。



「目が覚めましたか?」



と思ったら、人に聞かれてたでござる!

え、やべっ、はずかしいんだけど。

って思ったけど、よく考えたら、ネタだと知らない人なら恥ずかしくないことに気付いた。


とりあえず、声のした方を見る。

そこにいたのは、腰まで伸びる青い髪を持った少女だった。

ほんわかした雰囲気をまとっているが、何か高貴とかそんな感じのオーラが漂っているような気がする。

着ている服は、一般市民のそれっぽいが、汚らしさは無い。

それ以外に俺が言えるのは、今までに見たことないぐらいの美少女であるということだけである。







ひゃっふうううううううううううううううう!!!!

いいよいいよ、ルナ、君は最高だ!

わかってる、わかってるじゃないか!

最初はやっぱりこうじゃなきゃダメだよね。

倒れている俺を見つけ、介抱してくれる美少女という、なんとも王道的な展開。

素晴らしい!

ルナを後で褒めてやらねばなるまい。



「あの、大丈夫ですか……?」



おっと、紳士たる俺としたことが興奮して、美少女の相手をするのを忘れるとは。

ここは、紳士として丁寧に対応せねばなるまい。



「ああ、大丈っ……」



大丈夫って言いながら起き上がろうとしたら、ふらっときたでござる。

貧血とかそんな感じ。



「あっ、ダメですよ。いきなり起き上がっては。

 ずっと寝てたんですから」



そーなのかー。

しかたないので、無理をせずベッドに倒れこむ。

つか、ベッドかてぇ。

でもそこまで不快に感じないのは、俺の体がこの世界に適応してるからなのかもしれん。

適応してるのは肉体だけなのか、精神も適応してるのか。

精神も適応してるなら、生き物殺してもなんとも思わなかったりするんだろうか。


まあとりあえず、喉渇いた出ござる。



「ごめん、水か何か貰っていいかな。少し喉が渇いてる」


「分かりました、直ぐにお持ちしますね」



そう言って部屋を出て行く美少女。

扉を閉めると、続いて階段を下りる音が聞こえてきた。

この家、二階建て以上なのか。中世ヨーロッパ風のはずだが、中々リッチな家なのかもしれん。


そんなことを思いながら、体を動かしてみる。少し動かしてみた感じ、違和感とかは特に無い。

部屋に鏡が無いので容姿は現時点ではよくわからんが、ルナならきっと何とかしてくれているはず。

つまりイケメン(笑)しかも能力はチート(笑)

そう思った時、瞬間脳裏にステータス画面と思わしきものが現れた。

例えるなら、妄想がMAXレベルで行われた時の明確さとでも言うべきか。

自分で思っておいてあれだが、その例えはねーわwwwwwwww



とりあえずステータスを上から確認していく。

そして、ステータス欄まで目を進めた時、俺は心臓が止まったのかと思うくらい驚いた。



「HAHAHA!……見間違いだよな、セニョリータ」



もう一度最初から見直す。

すると、HPやマナの部分で一度目を止め、絶望を味わいながら、再びステータス欄に目を向けた。

そこにあったのは、過酷なまでの現実だった。












Str 1/99


Agi 1/99


Dex 1/99


Vit 1/99


Int 1/99










俺終了のお知らせ。

初期分配用のポイントは無いようである。

つか、これ幼児なみのステなんじゃね?




ルナ出てコイヤゴラァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

とか強く思ってみたけど、何も起こらなかった。

とりあえず、思いつく限りの罵詈雑言を思い浮かべてみる。

語彙が少なすぎて全然思いつかなかったが、ルナは反応しなかった。






……

………

…………



とりあえず言いたい事言ったので、落ち着いてきた。

そこで俺は、とある単語を思い出す。



『暇潰し』



そういえば、俺が異世界に飛ばされる理由は、当初、『暇潰し』だった。

それを前提に考えると、なんか色々納得してしまうのだ。




神の世界の時点から、俺を騙していたのでは無いか。という仮説。


上げるだけ上げてから落とした方が、面白いという真実。




俺が惨めに生きていくのが楽しみだと言っていた。

俺に襲われたのだって、よくよく考えればおかしすぎる。

俺を送り出す時のあの笑顔。どう考えても不自然でした。


つまり、ここで俺を絶望させるのが目的だったということだなHAHAHA









orz

なんてこったい……












だがしかし、OK、百万歩位譲ってステが初期値、それはいい。

弱い状態からスタートなんてのは、RPGで考えれば常識だ。

だから、そこは目をつむろう。




だけど、だけど、お願いだ、ルナよ。

ただ一点でいい。ただ一点だけ俺のわがままを通していてくれ。

















どうか、イケメンでありますように。


















Name:リョウ


称号:記憶を失ったへたれ


HP:15/15


マナ:0/0(0)



ステータス


Str 1/99


Agi 1/99


Dex 1/99


Vit 1/99


Int 1/99




ユニークスキル


・人生の選択

 どのような人生を送るか、設定できる。

 本人の意思にかかわらず、数値に応じた人生になる。

 数字が大きいほど高い。1~5で変動。最大5


 シリアス 5(固定)

 エロス 1(固定)

 

 

・真実の目

 自己及び他人のステータスを、ある程度の範囲で確認することが出来る




スキル


・無し 

ノリと勢いの小説なので、ノリと勢いでブックマークしてください。

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