一人に絞れらしいよ。知らんけど
どこだタケ!?
体育祭は終わってた。片付けとかに生徒は入ってる。
ならあいつもそこらで片付けか?
あちこち見回すと、タケの姿を発見する。
ん?
タケは攻略候補の三人と和気あいあいして片付けしていた。
そうか、あの三人同士も友達になったんだもんね。一緒に片付けしてもおかしくないか。
…おそらく三人ともタケに惚れてるはず。でも三人は互いがそうとは知らないはず。
こんな冴えないやつに、自分以外惚れてるわけないとか思っててもおかしくないし。
でも現実は無情。はかったわけではないけど、攻略候補は互いに友人になった。
その中の誰かがタケと付き合えば、その友情に亀裂が起きるかもしれない。
誰が悪いわけでもないけど……キツイね。
「でも、朝馬がこの中から選ぶ以上、仕方ないと思うよ」
え?
あ、美波くん!?
美波くんがあたしに話しかけてきたんだ。
って、あたし声にでてたの!?
恥ずかしい!普通の人には聞こえないから気にしてなかったよ。
「美波くんの言う通りだよね。ハーレムなんて無理だし、選ばれなかったほうの事なんて気にしちゃいられない。恋愛なんてそんなもん」
こうしてタケと過ごして、攻略候補の人柄もよくわかってきた。
百合子は誰にでも優しく明るい活発な女の子。ボーイッシュだけど女の子扱いされたい、かわいらしい子。そして妹思い。
佐藤はおどおどしてるけど、好きな本の事になるとちゃんと意思を言える子。友人少なかったけどタケのおかげで友達が増え、素直な好意をタケにぶつけてる。
晶子は昔のちょっとした仲違いがあったものの、なんだかんだタケを気にしてた。面食いなミーハーな子だけど、積極的なところもある、魅力的なモデル。
三人とも良い子だ。タケにはもったいない子達。
もう少し、この四人仲良くしてるところを見ていたかったね。
でもタイムリミットだ。
タケは近いうちに答えを出さなきゃいけないんだ。
♢
帰宅後、アタシはタケに話した。お師匠との話を。
「え、能力が消える!?」
「一月後にね。だからそれまでに、結論出して」
「そ、そんないきなり……」
「能力で手に入れた好感度は、能力なくなると消えるから、消える前に告白する必要があるの」
「え!?」
「大丈夫、告白成功して付き合えたら、能力なくなっても据え置きになるから」
三人惚れてるなら能力いらないじゃんって話しじゃないんだ。
困った仕様だよ。
「一月までに、誰かと付き合えないと……今までの苦労は」
「水の泡だね」
「マジかあ……」
悩んでるね。まあ一月あるし、悩むだけ悩みな。魅力的な子達だしね。
ただ、時間制限があるからね。
まあ一月あるんだし……決めれるよね。
つづく。
次回は……決めれるのかな?




