表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/58

体育祭らしいよ。知らんけど

「憂鬱だ」


 運動が苦手なタケの発言。

 陸上部に少し入ってたけど、向いてなくてすぐ辞めたんだよねこいつ。


 まあ男女分かれてるし、百合子目当てなら入った意味ないしね。


「陸上部に少し属してたから、リレー選手にされちまったし……アンカーじゃないだけましだけど」


 因果応報だよ。邪な理由で陸上部に入るから。


「なら、練習する?一緒に」

「え、うわああ!!」


 背後からいきなり声かけてきた百合子にホラー映画みたいな悲鳴あげて飛び上がるタケ。

 おいおい。


「あはは!驚きすぎだってば!」

「い、いきなり後ろから声かけられたら仕方ないじゃねえか!」

「ごめんごめん。だからさ、どう?練習」


 少し考えるタケ。

 なんで考えるんだ?仲深めるチャンスだぞ。


「練習と言っても、あんま時間もないし…その間に速くなんてなれないでしょ?」

「でもしないよりはずっといいよ?せめて、リレーの距離くらいは全力で走れるくらいの体力はつけないと」


 たしかに。速くはなれなくても、体力はつくかも。


「じゃ、じゃあ頼むよ」

「よし、任された!」


 百合子が手を出してきたので、手汗ふいてからぎこちなくタケは握手した。

 …なぜか二人とも顔が赤い。自分たちでしといてなんでやねん。



 ♢



 それからというもの、朝早く来ての練習、昼休み、放課後に練習…と、わりと付きっきりで練習に付き合ってくれる百合子。


 陸上部いいのか?


「はあはあっ……あ、あのさ、付き合ってくれるのはいいんだけど、」


 走り尽くして、息もキレキレのタケはぜえぜえしながら話しかける。


「つ、付き合う!?え!?」


 おいおい何勘違いしてんだこの子。そういう意図の発言だなんてほとんどの人は思わんぞ。

 ニュアンスも違うし。頭のなかピンクか?


 てかこれ、意識しすぎって事?


「はあはあ…え?だ、だからさ、オレに付きっきりで陸上部いいの?って…事」


 逆にタケは百合子の勘違いに気づいてないよ。おいおいラブコメ主人公かお前は、らしくないぞ。


「え、あ、ああ!うん!僕エンジョイ勢だし、そもそもちょこちょこサボってるからね!」


 答えになるかそれ?

 やる気ないからいいってこと?

 逆にそんな不真面目な奴に走り教えてもらっても、伸びない気がするけど……


 でもま、重要なのは好感度だからよし!


「それなら…いいのかはわからんけど、ありがたく指導受けるよ。

 でもさ、監督とかに怒られるようなら部活優先でいいからさ」

「ハハハ、心配なんてしなくてもいいのに」


 それで部活クビとかになられても困るし、そりゃ気にするでしょ。

 エンジョイ勢だから気にしないのかもしれないけどさ。


「そうは言うけど、結構成績よくて、監督とかに期待されてるとか聞いたことあるぞ?」


 そうなの?エンジョイ勢なのにそれだと、期待してる連中からはもっと練習しろって思われてるかもね。逆に特別扱いされてたりして。


「やる気そんなないし、あんまり期待されても困るんだよね。でもさ!そんな僕に教わるのってどう?気分いい?」


 ニコニコの笑顔で聞いてきた。


「ま、まあね。陸上部エースに稽古つけてもらえるなんてなかなかできねえだろうし」


 急に照れて顔そらしてるよタケ。

 なんつーか、百合子の純粋な笑顔に弱いのかもね。



 つづくらしいよ。


 つぎは…練習の成果見せれるか見物だね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ