デート終了らしいよ。知らんけど
日が暮れた…ということでみんなで帰り支度開始。
なんだかんだ充実したデートだったんじゃないかな?
お邪魔コンビに言うほど邪魔されなかったし、攻略候補とはまた仲良くなれた。
よきかなよきかな。
「なかなか楽しめたみたいだな」
美波くんに話しかけられたタケ。
「ん、まーな。お前のサポートのおかげだよ」
「……いや、俺は何もしてない」
「来てくれたのもそうだし、なにすればいいかも教えてくれたじゃん。美波いなけりゃどうなってた事か…」
「大げさな…」
いやでも間違ってないと思うよ。
失敗したとき、相談できる相手がいるから気が楽だったとかありえるし。
少ない友人でも、これ程信頼できる相手は貴重だよほんと。
「いつか埋め合わせするからな」
「…期待しないで待ってるよ」
「よし、帰るか!」
「誰か送って行ったらどうだ?」
いいアイデア美波くん。
さらに好感度…
「いや、現地解散で」
……は?
「何故?」
「……角が立つ」
三人共帰り道ほぼ同じとかでもない限り、送る相手は一人。
選ばれなかった二人に変に思われたくないのか?
…一人に絞ってればそんな心配無用なのに。まだ決めかねてるのか。
「で、だ。晶子とは家近いから、どうしても一緒に帰ることになる。なら他に人がいれば…二人きりにはならず、百合子ちゃんや佐藤さんの嫉妬もかわせる」
嫉妬って…思い上がってるなこいつ。帰り道同じなら怪しむもクソもないじゃん。
「他に……?…まさか」
「頼む美波!一緒に帰ろう!」
「はあ……なっちゃんも連れてくがいいな?」
「あ、幼なじみなんだっけか?となると家も近いもんな。ちょっと怖いけどOK」
なんだ。まだビビってたんだ。
会ったときの問い詰めがトラウマなのか?
そして……駅までは皆一緒に帰り、別れのタイミング。
「じゃあ!僕たちこっちだから!」
元気よく手を振る百合子。
軽く手をあげ恥ずかしそうに答えるタケ。
「そ、それじゃあ…」
「うん。また」
同じく佐藤も。
安野くんらとも別れて、タケ達も帰る……わけだけど、昼夜コンビと帰路が同じだった。
う~んこいつらとは少し気まずいよね。
電車を待つ間…
「ちょっと飲み物買ってくる」
晶子が少し離れた。
…そのスキをついて昼田は動く。
「おい、朝馬…だったか?」
「え、そうだけどなに…」
少し挙動不審なタケ。ビビるなって。
「お前百合子好きなのか?」
おお、直球。まあ気になるよね。その百合子がタケ気に入ってるわけだし。
「そうなのか!?こいつ佐藤さんねらってるんじゃ」
と、夜野が話に入ってくる。
「そこだよ。武内も狙ってるようにも見えるし、なんなんだおめえはよ」
「え?」
「つまり、お前は誰が好きなんだって事だよ」
言葉につまるタケ。
決めかねてるからね。
でもこの二人から見たら不誠実に見られても仕方ないよね。二人は一人にしぼってアプローチしてるわけだし。
一方のタケは不特定多数に声かけてるように見える。晶子とのふたりっきりをやめて合流選んでるわけだし。
「百合子狙ってないなら争う事もねえわけだしな」
「あ、それはおれっちも同じだ。佐藤さん狙いじゃないなら応援したっていい」
……困ったものだね。ギャルゲーみたいに他の女子の好感度を揃って上げるのも容易じゃないよ。不誠実に見えてしまう。
つづくらしいよ。
次回は、また少し時飛ぶらしいよ。




