修羅場にはならんらしいよ。知らんけど
「…健人くん。こちらは?」
百合子は表情を変えずに聞いてきた。
…うーんなんともいえないなこの態度。
怒ってはいないよね?
というか付き合ってもいないわけだから怒るのもおかしい話だけどね。
「あ、同じ図書委員の……」
「さ、佐藤静流です!お、お友達させてもらってます!三浦さん!」
またお辞儀する佐藤。同級生なんだからそんなかしこまる事もないのに…
てか、百合子の事知ってるのか。まあ人気者だしね。
「あ、そうなんだ!てか僕の事知ってるの?」
「はい…三浦さんほどの人気者なら同級生みんな知ってるかと…」
「やだな〜そんな事ないって!学園一の美少女みたいじゃんか〜」
「…実際、5本の指には入るくらいの美少女だと思いますよ」
「ちょっと褒めすぎだよ〜」
とは言いつつ嬉しそうにしてるね百合子。
まあ褒められて悪い気はしないよね。
5本の指か…ますますタケにはもったいない相手だよ。
その枠には晶子も入ってそうだし、なかなかすごい奴らが攻略候補なんだよね。
身の丈に合うとしたらこの佐藤のがいいのかもしれない。
でも、恋愛事に釣り合うだの釣り合わないだの関係ないけどね〜。
ただやっかみは少なくなるってくらいかな?釣り合う者同士のメリットあるとしたら。
「ちなみに…三浦さんと朝馬さんは…」
「同じ同じ!友達だよ!ねっ!」
ちょっと顔赤らめながらタケに同意求めた百合子。
「そ、そうなんだよ。佐藤さん」
「…三浦さんほどの方ともご友人なんですか…ますます自分なんかが友達だなんて恐れ多い」
あ~ネガティブになってるよ。
本当暗い子だよ佐藤は。
「いやいや!佐藤さんだってカワイイってば!ねえ健人くん!」
「そ、そうそう!気にしないでよ佐藤さん」
ホントにそう思ってるかは知らんけど、慰めだす二人。
いや、意外と本心かなふたりはとも。
「朝馬…だっけか?こいつと比べれば身の丈あってていいんじゃ、」
「昼田は黙っててよ」
…嫌味言いだす昼田を一蹴する百合子。
なんだ、その…この様子じゃ脈ないぞ昼田よ。
なんつーかこの昼田もあんまモテなさそうだね。ギャルゲーアイ渡してもタケより候補すくなそう。
「図書委員なんだっけ?なら頭もなんか良さそうだし!僕より女として上なんじゃないかな!…自分で言っててへこむけど」
「そんな!大して頭良くないですよ!できる人は尊敬しますけど。というか三浦さんより上だなんて!」
ブンブン手振って否定してるよ。
というか佐藤の好みの理由は尊敬からか。
頭いい人が好みとか言ってたけど、それは自分にないものだからってことか。
「いやいや佐藤さんのがすごいって!」
「まさか!三浦さんのほうが…」
なんか、互いに褒めあってて終わらんよ。
「あーいたいた。タケ〜」
おいおいまた誰かきたらしいよ。
名前呼びだし…流れからして…
「しよ、晶子!?」
やっぱし…
最後の攻略候補、武内晶子までやってきたよ。
「久々にあんたん家、行ってもいい?仲直りしたことだし、ツッキーやおばさんともあいたいし…」
…普段ならウェルカムだろうよ。
でもまたなんでこんなタイミングやねん。
…そう思ってるだろうねタケは。
つづくらしいよ
次回は、全員家に集合か!?




