妹の所に合流らしいよ。知らんけど
タケは三浦連れて一目散に逃げた。…どうやら追っては来てないね誰も。
それを確認するとほっとして近くのベンチに向かい二人共座り込む。
「はーはーはーっ…」
「はぁはぁ…」
とりあえず息を整える二人。
ただ陸上部の三浦はさすがというか、あまり疲れてないね。
タケなんてぜーぜー息切らしてるのに。
…選択肢の結果とはいえ逃げるのに付き合わせたんだから何かしら言わないとダメじゃない?
アタシはタケの前に立ち、話すよう促す。
タケは頷くと、
「み、三浦さんごめんな?急に…さ、」
きょとんとしてる三浦。
「え?あ、ううん。気にしてないよ!僕もあの場どう切り抜けようか迷ってたし…」
「でもあれじゃ変に噂とかたてられちまうかもしれないけど、大丈夫か三浦さんは?」
「…うーん。まあ今度おいおい話しとくよ気にしないで。」
「いや、おれは別にいいんだけど…」
照れ隠しか鼻をこするタケ。
…すると?
「そっか…健人くんは気にしないか…そっか」
…ん?どことなく顔赤いような…
「し、しかし急に手握られてびっくりしたよ!意外と強引というか、積極的というか…」
「あ、わわわ悪い!」
「あ、いや!責めてるわけじゃないんだよ!驚いただけ!」
おや?…こいつ強引な手に弱いのか?押しに弱いと見たらしいよ。
…となると攻めて攻めて攻めまくるほうがいいのかもね。
「み、三浦さんがいいならよかったけども…」
「……友達なのによそよそしいね。名字にさん付け」
「へ?」
「百合子でいーよ」
マジか。名前呼びの許可出たよ!
これ好感度上がったっぽいじゃんか!
いける、いけるぞタケ!
「い、いいの?」
何で再確認すんだよ!いいって言ってるじゃんか。
「いいってば!」
「…ゆ、ゆゆゆゆゆ」
テンパるな!キショイぞ!
「あ!二人見つけた!行こう!」
と、三浦、もとい百合子はタケの手を引っ張り連れていく。
視界に弟くんと妹を捉えたようだね。
名前呼び損ねたね。まあ来るときまで待つか。
♢
で、無事発見したら、隠れながら妹と弟の様子を探るタケと百合子。
ちなみに美波くんと安野くんもついてきてるよ。
ただ二人は特にもう動く気なさそう。自分でどうにかできると思われてるのかもね。
そうでなきゃダメだしね。
…一方の弟と妹コンビだけど、
実は別れた場所とほぼ変わらないところに二人はいたんだよね。
それはつまりほとんどアトラクションで遊んだりしてないって事。
デートになってないわけだ。
なんかベンチに座ってジュース飲んでるだけだし二人とも。
おまけに少し離れて座ってるし。
おいおい…
「あっちゃ~やっぱり向日葵一人にするのは失敗だったか~」
頭抱える姉の百合子。
「月もこういう事慣れてないし興味もないしなあ」
と、タケがこぼすと…
「ん?なら月人くんは恋人いないの確定?というか今までいたことない?」
「多分。恋人いたなんて聞いたことないし。…まあ告白とかはされてるとこ見たことあるけど」
なんか表情暗いぞ。どうした?
「フリーならよし!向日葵には少し積極的になってもらわ…」
百合子の口が止まる。どうしたと思いベンチの二人を見ると…
誰かが二人の元へ近づいて話しかけてた。
ナンパ?…相手は女だな。なら月人くんに?
…いやあの女は…
「ひ、久しぶりツッキー」
「晶ちゃん」
月人くんと相手の女はあだ名で呼びあっていた。
知り合い…いや、この二人も幼なじみだからかな。
なにせこの女は…
タケと仲違いしたらしい幼なじみの武内晶子だったから。
つづくらしいよ
次回は二人の関係性かな?
三浦妹はどうする?




