朝馬建人らしいよ。知らんけど
なにはともあれかくかくしかじか。
この高校生に何が起きたか説明した。
「よくわからんけどオレはあんたに殺されたってこと?」
「うん」
「いやうん……じゃねえでしょ!」
「生き返ったからいいじゃん」
「ん!?…ん。うん?そ、そうなのか?いいのかな…」
この高校生自問自答してるの?
考えることもないでしょうに。
殺されたと言っても、生き返ってるなら何も損してないんだし。
え?悪いとおもってないみたいって?
いやいや悪いとおもってるらしいよ。ホントだよ?
「確かに…確かに失ったものもないとは言えるが、腑におちねえのですがね」
めんどくさ!
素直に許す気にならないって感じらしいよ。
細かい事気にするとモテないよ多分。
……でも今回の事はアタシが百悪い。
「しょーがないな。お詫びするらしいよ。知らんけど」
「へ?らしいよ?」
「口癖に突っ込むな!」
「あ、はい」
さっきアタシは思ったらしいよ。
モテないって。
じゃあモテる手伝いしてやればいいと思ったわけ。
「君、名前は?」
「名前?朝馬建人」
「じゃタケね」
愛称決めてアタシはタケの目に手を当てる。
ブブブと携帯のバイブみたいに震える。魔力がタケの目に集中してるらしいよ。魔力とは人間にもあるという内なる特殊なエネルギーなんだけど、この話にはあまり関係ないから割愛するね。
ちなみに痛みとかはないはずだよ。
「終わったらしいよ」
「何したの?」
「簡単に言うと、特殊な目を授けたらしいよ」
「特殊な目?」
「ギャルゲーアイ」
「へ?」
ギャルゲーアイとは!
攻略可能ヒロインを見つける事が可能。
そして好感度を上げることができる可能性のある選択肢が、見えるようになる。
相手の好みがわかる…などなど。
それをタケに説明したらしいよ。
「まあ要するに彼女作れるかもしれない力、あげたってこと。それで手打ちにしてほしいらしいよ」
…とは言ったものの、そんな得体のしれない力あげるから……なんて甘い言葉にのってこないかな?
とは言っても、他にお詫びのしようがない。
お金とか言われても、見習い天使だし天界人と契約できるほどの大物でもないし。
天界人とは天界にいる人種で、天界人との契約ってのは、その人物に力を与える事らしいよ。
そうして力を得た天界人は魔族などといった相手と戦う…ってこれはまた別のお話で、このバカな高校生には関係ないらしいよ。
……あれ?タケが震えてる。
怒りに身を任せて、襲い掛かるつもりじゃないだろうね。
とはいえこんな魔力のない人間なんて、見習いのアタシでも秒殺できるらしいよ、
でもこっちがわるいわけだし…
「いやったあ!!」
!!バカが…いや、タケが万歳三唱してるらしいよ。
何こいつキッショ…
「つまりカワイイ彼女が俺にもできるわけだよな!いや…て、照れるな。清い交際から、始めなきゃ…」
血に染まったネクタイを締め直してるらしいよ。
……うーんまあバカでよかった。
彼女がカワイイとも限らないし、できるとも限らないのに…
つづくらしいよ。
自己紹介と言ったな。アレは嘘ではないが、名前だけだった…らしいよ。
次は細かい説明と学園へレッツラゴーらしいよ。知らんけど。




