攻略の相談らしいよ。知らんけど
どーしよ。
タケの友人美波くんは、アタシが見えてるらしい。
よく見たらこの子、内にすごい魔力が眠ってるみたい…使えはしないみたいだけど。
「見えてるなら話すか」
え!?タケ!?
「お前のこと解る人間増えて、なんか面倒なことあんの?」
……………あれ?
特にないか?
じゃあいいや!
「実は…」
要点だけ話したらしいよ。
アタシは天使で、ギャルゲーアイという特殊能力もらったってことを話した。
「……信じがたい話だがこうして見えてるわけだしな。現実に天使が存在するなんて面白いな」
「オイラは見えないからなんとも言えないでゲス。でも協力はするでゲス」
美波くんは信じて、安野くんはまだ半信半疑みたい。
じゃあ美波くんには自己紹介しよっかな。
「天使見習いのラズでーっす!よろしくね美波くん!」
精一杯のカワイイ笑顔と、カワイイ声で自己紹介してみせたらしいよ。
「…どうも美波神邏です」
あれ?あんま反応よくないらしいよ。
アタシのかわいさ通じてない!?
ガビーン!
「とにかく!信じる信じないは任せるけど、相談にのってくれればそれでいいから!」
タケが話を変えたがってる。
なんだよこいつ発情期か?
そんなに早く彼女作りたいのかよ。
とりあえず後から加わった美波くんに、今の候補三人を説明。
「……悪いが武内以外は知らないな」
「まあ美波もオレよりはマシだけど、交友広いわけでもないもんな。って武内は知ってんのか」
「多少話した事はあるって程度だが。友達の友達というか」
ありゃま。
安野くんと同じらしいよ。
というかタケの幼なじみを詳しく知らないってことは、美波くんとタケは幼なじみではないって事か。
となると情報は安野くん頼りかな。
「なら武内さんは美波くんに任せたほうがいいでゲスね」
「なんで?安野も友達が知り合いなんだろ?」
「そうでゲスけど、オイラは武内さんとは面識ないから。その点美波くんは面識あるみたいでゲスし」
「なるほど」
知り合いなら話聞いてくれるかもしれないしね。それに美波くんが本気出せば、そこらの女子は話聞かせてくれそう。
イケメンだしね。
…やりすぎると美波くんが攻略しちゃうかもだけど。
「あまり……期待するなよ」
「わかってるって。じゃあ武内は任せるとして他二人だなまず、好みとかあんのかな」
……こいつギャルゲーアイのこと忘れてんのかな。だいたいの情報はわかるっつーの。
らちがあかないのでギャルゲーアイ使えと言っておくか。
◇
ーーで、三人はまずヒロイン候補探すらしいよ。
「三浦、佐藤、武内…三人のうち誰か見つけたら、この目で情報読み取るから頼むぜ」
「しっかし三人とも名字も名前も普通過ぎてつまらないらしいよ。髪の色も地味だし」
とアタシはぼやく。
ギャルゲーなら派手な見た目、派手な色でしょ、名前はゲームによるけどさ。
「名字くらい珍しいのにしてほしいね」
などとぼやいてたら一一三浦百合子発見!
友達と談笑してる。
「ほらいつものやんなきゃ」
「あ、」
忘れててギャルゲーアイ発動させてない。
恥ずかしいからいつもトイレでやってたからな~できるかな?
「モタモタしてると行っちゃうよ」
「ぐ、…」
プププ…ほんとは必要ないのに。
「…さっきからなんの話ししてるんだ…」
美波くんと安野くんは知らないからね…さあどーなるか。
「ぎゃ…ギャルゲー…アイ!」
いつもの通り大声で、右から左へ手を顔にあわせ滑らすようにポーズとって発動!
プププ…
周りの人達は変な目で見てる。
美波くんは無表情ながら少し唖然としてる。
安野くんはなんか引いてる。
ただ三浦百合子には離れてたから特に気づかれてないね。
よかったじゃん。
顔真っ赤じゃんタケ。ふふふ。
「やった…からにはできる限りの情報得てやる…」
耳まで真っ赤でウケる。
「何々…身長体重…それはわりとどうでもいいな。ただオレより小さいし軽いな」
出てきた情報整理してるらしいよ。
「…胸のカップ数マジでA以下かよ。で陸上部所属…ふんふん」
まあ真剣なとこ悪いけど、声は出さないほうがいいと思う。
でも面白いから黙ってるらしいよ。
「…おい朝馬。…声は出さないほうが…」
「シー」
アタシは美波くんに注意した。
「集中してるから静かにね」
「…わ、わかった」
面白いから邪魔しちゃダーメ。
「家族構成…どーでもいいわ。え~っと」
わりとランダムだからね出る情報は。
ただあまりにもプライベートな事はわからないようにアタシが制限かけてるけど。
え?胸のサイズもプライベートな事?
まあまあ……
「好きなタイプはスポーツマン…」
おや、タケとは違うタイプかな?
つづくらしいよ。
次回は他二人も調べよう。




