97・番外編6・静インターセクト・3
(あれ?ここは何処かしら?)
周りを見渡す。
(柿田川湧水公園だったかしら?)
ベンチに腰をかけウェーダーを脱ぎビニール袋に入れる。リュックからシューズを取り出して履くと公園の管理棟に行く。
「本部の者ですが後で隊員に取りに来させるので、置いておいて下さい」
「はぁ?、その脇に置いといて下さい。カッパですか?」
「そんな様な物ですね。深良用水の調査してたんで」
「あぁー水道局の方でしたか」
(ん?違うけどまっ良いか)
「では、宜しくお願い致します」
「はい、お預かりします」
店員さんはなんか納得した様だった。
ウエーダーとリュックを預ける。
リュックのエンプレスナイフは右腰にぶら下げた。
ポーチから携帯を取り電源を入れ裾野の屯所と連絡を取るが・・・
(あら?、繋がらない?)
色々な所に掛けたが繋がらない。
(うーん・・・壊れたか)
悩んだ挙句、東京に帰って見る事にした。
タクシーで三島駅に向かう途中、三嶋大社に立ち寄りお参りをして福太郎餅を買う。
三島駅からは新幹線に乗り品川に向かった。
******
御茶ノ水駅に着いた。
(やっぱ違うじゃん!)
小田原を過ぎたあたりで、街の様子が明らかに違うのがわかった。
自宅のある御茶ノ水駅に降りて確信した。
(これ絶対に入り口側の日本よね・・・おぉ、異世界!)
ちょっと興奮しながら神田神社に向かう。
(坂市家も無いわね、神田神社は・・・土地が小さいかな?)
餅いなりを買って神田神社の裏に行く。静のお店“湖南”も無い。
工藤家も牧野家も無い!
(はぁー公園じゃん!知ってるところがこれだけ違うと、なんか一周回ってコレはコレで楽しいわね!)
公園のベンチに座り餅いなりを食べる。
(あっ!そうじゃん!旦那様の実家があるじゃん!)
こっちの金子総理から、おじいちゃん家は記念館にして保存すると聞いた。
(よし!それは見たいぞ!行くか!)
階段を降りて湯島天満宮方面に歩いて行った。
◾️◾️◾️◾️◾️
「どうかな?」
上野公園の戦闘をliveカメラで確認する。
都内でも多く抜刀隊を配置しているのが上野だ、それが幸いして怪我人も数人程度で収まっている。
「今のところカウンター出来ています」
「なんせ最近は平均3割増しなので、油断はしない様にしてください。バックアップはしていますか?」
「いえ、とって居ません」
「最悪我々も出ますけど、空いてる部隊から少し集めて近くで待機させて下さい」
「了!」
「桜・大ちゃん蘭ちゃん準備はしといて」
『了!』
「あっ!ここ大丈夫かな?」
「どこ?」
「旧寛永寺の五重塔」
「東照宮か」
そこは多く配置しているから大丈夫だと思うけど・・・
「目録者が結構居るようです」
「中目録者は?」
「2部隊入ってますので4名です」
まぁ大丈夫であろう、しばらく様子見だな。




