表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/102

95・番外編6・静インターセクト・1

「Bonjour!Ça va?」

「Ça va bien」

「静あんた、ニューカレドニアそんなに気に入ったの?」

「Oui」

ニューカレドニアはフランス領だ。ちなみにすぐ隣のフィジーはイギリス領だ。

「じゃあ、またウチの材研の護衛仕事の出張行ってよ」

「Oui Oui 出来れば旦那様と一緒に行きたい・・・」



「ところで静は明日から箱根に行くの?」

「うん、2週間ね!」

「良いなぁー」

「でも一応リハビリ?だから」


静は身体を痛めて一線を引いたが、ゆっくり過ごしてバランス良く食べて、更には温泉や針治療などして居る。

後はオリの組織を使った新しい治療もためしており、だいぶ良くなっている。

かなり時間制限はあるのだが、全開で戦えるぐらいに回復している。

あとこれ以上は良くはならないので、どう現状維持するかと言った感じだ。


引退し控え天位になったとはいえ、緊急時には徴収される義務が発生する。

フルで戦えないとは言え、免許皆伝者など寄せ付けない圧倒的な強さがあるからだ。


それ故に控えとなっても国から最新の治療を受けられ、リハビリ費用の国庫負担など厚遇される。

オリの組織を使った治療はまだ実験段階だが、こういう特別な治療も受けられる。正直、人体実験であるが・・・


「雪華は持って行くの?」

「もちろん!」

「それなんだけど、えーっとねぇー」

「何よ?」

「この六花白雪(りっかしらゆき)をしばらく使ってくれないかしら?」

「ん?」

杏に渡された剣をゆっくり抜く。

「何コレ!長っ!」

「あんたが最初に使ってたエンプレスと同じ長さよ!2尺6寸ね」

鯉口を切って鞘から抜くと白い刀身が現れた。

「白っ!・・めちゃ軽い!気持ち悪っ!」

「はぁ?酷い言いようね!3世代新骨格を改良したプロトタイプよ!」

「へぇーーーー!・・・・コレ、新しい?」

「新しいわよ!何その切り返し!なんなのよ!」


杏によると強度は新骨格現行・第3世代の80%程度の強度らしい。

ただ重力は35%も軽い。

向こうの杏が現行の新骨格で剛刀を作ったら重すぎたらしい。

新骨格は従来の刀剣より25%ほど重い。なので現状は樋を入れたり重ねを少し薄くしたりしている。

その新骨格剛刀作りプロジェクト?のテスト試作品と言う事だ。

鋼の日本刀より軽くて丈夫と言う事らしい。


六花白雪をそのまま受け取り杏に雪華を渡す。

「ふーん、今日の洋服に合ってるからしばらく使ってあげる」

「あんた全身真っ白じゃん!子供がご飯こぼした最悪よねぇ」

「そうでしよ!ここ見て!ここ!円が飛ばしたケチャップ跡よ!落ちないのよぉー」

静が指した所は薄っすら汚れていた。

「あぁ・・・」

「泣けるのよぉ・・・」

「子持ち主婦として激しく同意するわ。まぁとにかく元気で行ってきてよ」

「美味しいお土産買ってくるねー」


******


最近は仕事で色々な場所に行くので、去年新車でランドクルーザーを買った。

大きな車だけど運転はかなり楽だ。

こんなにお高い車を買った事が無かったから、その価格にちょっとびっくりした。


高いよ!って言うから350万ぐらいかな?っ思ってたら・・・

全然足りなかった・・・

ディーラーで価格を聞いて倒れそうになった。

(はぁ、車ってほんとに高いわぁー)

納車時にハンドル周りにボタンがいっぱい付いていてビビった。

(これどれかが脱出装置ね・・・緊急時に押すと運転席が上に飛び出してパラシュートが出るのよね。映画でやってたから知ってるわ。とりあえず触んない様にしとこう)

隣でボタンについて説明してくれるセールスのお姉さんの話を全く聴かず、静は一人納得していた。



後部に着替えを入れる。その横にダンボール箱を入れるとおけ丸と白丸が乗り込む。

娘の(まどか)の長男の重秋(しげあき)を後部座席のチャイルドシートに乗せ、2人にお気に入りの鹿のぬいぐるみを抱っこさせ高速に乗る。


いつもなら子供は旦那様の康義さんに見ててもらうんだけど、康義さんも仕事で岐阜の方に行っているので、2週間の間、二人の子供とおけ丸・白丸を実家に預ける事にした。



2週間も孫達と過ごせるという事で実家の親も大喜びしている。

秦野中井インターを降り15分ほど走ると実家に到着した。

父のトミーカイラ の横にランクルを滑り込ませる。

母と父がすぐに家から出て出迎えてくれる。


円を車から下ろすと「じいじー!ばあばー!」っと抱きついた。

重秋は寝ている。

車内で騒ぐおけ丸と白丸も出してやると。ダッシュで両親の元に向かって行き、俺らも構えっと猛アピールする。

おけ丸と白丸は暴れないように母が両脇にしっかり抱えた。

暴れ足りない2匹の尻尾は、気持ちしょんもりしていた。


家の中から行ってらっしゃいっと手を振る円に、クラクションを2度鳴らし応えて秦野中井インターに戻って行く。

東名に入り1時間程走ると裾野インターに着いた。


すぐに左にハンドルを切り国道に出ると、可愛いパスタ店があったので遅い昼食を取るために入った。

スパゲッティ・ネーロとカンノーリとエスプレッソを注文する。

湯気を上げたスパゲッティ・ネーロが運ばれて来る。子供が一緒だととても食べられないスパゲッティだ。

(あら!ここの美味しい!!)

久しぶりに食べたイカ墨スパが大当たりで大満足だ。

紙のエプロンを外し、服にイカ墨が付いて居ないのを確認して店を出る。


少し戻り箱根方面に向けて走ると自衛隊官舎が見えた。

駐車場に裾野地区の兵站5ドアのジムニーが見えた。

ランクルを横付けすると、顔見知りの2人の女性兵站が敬礼をする。

新下(あらした)、いえ今は工藤天位ですね。お久しぶりです!本日は宜しくお願いします」

「久しぶり!はいコレお土産ね」

「静先輩ありがとうございます!」

東京駅限定日清カップ麺もんじゃ焼き味と、東京バナナ・東京駅限定じゃがポックルを屯所の人数分渡した。

女性が多い屯所なのでめちゃ喜ばれた。

頑張って選んだ甲斐があってとても嬉しい!


この後本部から頼まれた仕事で、一般に箱根用水と呼ばれる深良用水に、発生した光を彼女達と調査しに行く。リハビリ前のひと仕事だ。

ランクルの助手席に移り、道に詳しい隊員に運転をかわる。

ジムニーと2台で現場に向かう。


黄色いジムニーは人気があるらしく手を振られている。

裾野から見る宝永口のある富士山もなかなか素敵だ。

「富士山ってかっこいいよね!」

「静先輩何ですかそれ!ウケる!」

用水に向け箱根方面に戻るように車を進める。

いよいよ深良用水1.2キロを調査だ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ