表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/81

6 稽古開始

6話目になります。

物乃情報量とかが多いので1000字ちょいぐらいにして、ちまちまアップした方が読みやすいのかな?など、いろいろ考えて中です。

朝9時頃遅めの朝食の準備を始める。

バウルーの内側に薄くオリーブオイルをぬり食パンを入れ、チーズとハムをのせ粒マスタード・マヨネーズを塗り、もう一枚パンをのせバウルーを閉じ開かないようにロックをする。


バウルーの両面を炙りたまに焼き具合を確認する。

ほんのり焦げ目が付いたところで皿に移し、ガーバービックハンターで対角に切る。


バウルーに玄米を入れ炙ると弾けた音と共に白玄米が出来る。それを緑茶を入れた急須に入れて玄米茶にする。何とも言えない香ばしさにホッとする。


「うまっ!」思わず声が出る。

シンプルなハムチーのホットサンドだがうまい。

お茶とホットサンドを味わった。


お茶をもう一杯飲んでから地下室に行く。

棒を取り肩に担いでストレッチを行う。

身体が逸れたところでゆっくり素振りをする。

最初はその場で次は進んで次はバックしてを繰り返す。


集中して振っていると玄関のインターホンが鳴る。「おはようございます!」


作務衣を着た牧野と地下室に入る。

「牧野にはウチの流派では無くまずは別の稽古をやってもらう、勘違いしないで欲しいがうちの技を教えないという事では無くて、この稽古はとても実戦的だからだ。俺もこの稽古をかなりやった」


牧野にも木刀を持たせる。

「まず持ち方だか右手を前にし左手は後ろでしっかり握る事だ、その際親指が人差し指と重なってはいけない。重なるのはハンマーグリップと言われ手首の自由度が無くなってしまうのでダメだ」

牧野は確かめるように木刀を握る。


そのまま右に大きく振り上げ剣先を天井に突き上げるように構えた。いわゆる大八相・示現流の蜻蛉の構えだ。そのまま左に同じように構えた後、木刀を下ろし中段に構え、さらに剣先をさげ下段にとる。


「構えはとりあえずこの4つ、右大八相・左大八相と中段と下段だ、構えてみろ」

一緒に右・左・中・下と何度が繰り返す。


その後、立木の前に立ち左右の構えから袈裟に打つ。

息を吐きながら止まらずに素早く左右に打つ。

息をつくと共に後ろに2歩下がり右に構える。

何度かやってみせ足捌きも説明し交代する。

「「ちぇーーーーい」とか長く思い切り掛け声を掛けるとやりやすいかもしれない」

「そういうものなのですか?」

「斬撃力も上がるらしいぞ、まぁ掛け声を掛ける事で呼吸のタイミングが自然と出来るようになるしな」


1時間ほど稽古をしたところで休憩する。

ゲーターレードのペットボトルを渡し床に座る。

「腕はどうだ?」

「パンパンですよ!明日がやばいですねー」

「まぁ稽古後にちょっとアイシングしとけば良いと思うぞ」

「コレを毎日繰り返せばいいんですか?」

「あとは右大八相のまま駆けて行って、あの横木を左右同じように叩いて下がる横木打ちもだな」


休憩後は横木打ちを1時間ほど行い本日の稽古は終了とする。

牧野が自由に稽古が出来るように家のスペアキーを渡しておいた。

「こういうのは彼女に渡すもんですよねぇー」

渡す時にやはりと思ったがからかわれた・・・

「静さんに怒られちゃいますよねー」

「誰?」

「えっ!?」

なんかヤバそうな話しだ・・・

「ちょっとまて!コーヒー淹れるから!」


コーヒー好きな牧野にもらったメリタのドリッパーを取り出し温め、これも牧野にもらったエチオピアのモカ・イルガチャフィを冷蔵庫から出す。30秒ほど蒸らしゆっくり淹れるといい香りがただよう。テーブルにカップを置き口を付けるとフルーティな酸味が広がり気分を落ち着かせる。


コーヒーは大好きだがもっぱら家ではインスタント派の工藤だが、たまには淹れても良いか?っと思わせるほどのうまさだ。

どうやら酸味系が好みらしい。


「で、誰?」

「先輩の彼女ですよ?えっ?向こうでは違うんですか?」

「フルネーム聞いていいか?」

「あらしたしづさんです。今年で26歳です。」

「荒い下に静か?」

「新しいに下の静さんです」


「6歳歳下かぁ・・・」

「・・・は?2つですよ?先輩28歳じゃ無いですか?22で入省・入寮して6年で出る規定で28歳じゃ無いですか!」

「そう言えばそんなこと言ってたな、悪いなあの日は色々情報が多くて聞き流してた・・・」

「まぁ、そうですよね・・・」


・・・歳が違う?

そう言えばやや筋肉が落ちて若返っている気がするか?

「牧野は何歳だ?」

「・・・26歳です・・・先輩もしかして向こうと歳違うんですか?」

過去に色々あって人の表情を読み取るのが上手いのか、牧野は察したらしい。


「ああ・・・32歳だ向こうの牧野は27歳だったぞ、ちなみに俺もお前も彼女無しだ」

「先輩、いらない情報までありがとうございます」


「とにかく俺の身の回りで[新下静]という名前に心当たりは無い」

「・・・それはちょっと・・・いや、かなりまずいかもです」

「あっ!という事はこの着信は彼女か・・・まずいな」

こっちに来てから何回も着信があったが番号に登録が無いので無視をしていたのだが・・・





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ