27 武術使えるの?
「で、あっちの康義さんは武術を使えるの?」
「あぁ、一子相伝の古武術で発生ははっきりわからないが700年以上前だと思う」
静に四門流の歴史を教えた。居合・抜刀術はこちらには無いので、全く分からなかったようだが色々ある剣技の1つと理解したようだった。間違えでは無い。
「なるほど、やっぱり向こうの康義さんが来たのは何かあるのかな?」
「全くわからないな、そもそも俺1人来てもどうにもならないと思うぞ?」
「そうだよねぇーところで康義さんは侍になりたいの?」
「・・・ん?、いや全くその気は無いが?」
「牧野さんも?」
「無いな」
「そう?それならこのままで良いんじゃない?」
「うん?そうか?」
まぁ今の仕事はなかなかやりがいがある。他の班の仲間も付き合いやすいヤツばかりだ。
前の仕事よりとても厳しいところがあるが、それは人命に直結しているからと言うのがわかる。
手を抜くと自分だけで無く周りにそく返ってくる厳しさだ。その緊張感も心地よい。
「ところでその刀見せて!」
いったん家に行き刀箪笥から刀を取り[濃州住金重]を持って行く。
「おーー!コレ?抜いていい?」
「構わないぞ」
親指で鍔を押し鯉口を切りゆっくり一定の速度で抜く。
刀身を立て眺める。
「ほんとに弓反りだねぇー、これ杏が見たら食いつくねぇー」
「でも美しいね、同じのがあと7本もあるの?」
「形は同じで長さと刀匠が違うな」
剣をしまい、もう一杯アールグレイを入れてもらう。
「今日は筑前煮作ったから夕飯食べて行ってね!」
「それは嬉しいな、ありがとう」
その後、静が撮り溜めていた映画を2本を一緒に鑑賞した。フィールド・オブ・ドリームスとグラン・ブルーだった。なかなか面白い映画でグラン・ブルーは映像も美しかった。エンゾのキャラが何とも好きだ。
静と一緒に筑前煮・冷奴・大根おろしを添えただし巻き玉子の夕飯を食べる。
「うまい・・・うますぎる」
(本当に泣けるほどうまい)
「大げさ!」
(いやいやコレは心と体にしみるうまさだ)
食事を終え一緒に食器を洗い終えると、静が今日は一緒に寝ると駄々をこねる。
大事な彼女なのであっさり負け寝巻きを取りに行った。
一緒に風呂に入り、その後はベッドで静を可愛がりながら心地よい眠りについた。




