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勇者に選ばれた!  作者: ASEAN
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第二話 予知

 家に戻る道中、何人かの大人から視線を感じたけど、そんなもの気にせずに家に駆けこんだ。

 主「ただいまぁ!」

元気よく自分の部屋へ帰る途中、

 母「おかえり、ご飯できてるからすぐ食べちゃいなさい。幼児はそのあとにしちゃいなさい。」

と、母に引き留められた。朝ごはんのトーストとチーズのいい匂い…、ヨーグルトに父さんが買ってきてくれたオレンジのジュース。食わずに話が出来るわけない、気になってしまう。ならばもちろん食べてから行く!

 主「やったー!食べる!母さん毎日ありがとー!いっただっきまーすっ!」

 母「はいはいどうも、よく噛んで食べなさいね。」

 食卓に着き、並べられた食事に手を付けていく。どれも毎日出されるものだが、飽きの来ない味に触感、香り。これがあるから毎日が楽しくなるんだよな~。

 精霊「なにそれ、すごくおいしそうだな。実体が出せれば僕にも食わせてくれよ!」

 主「おん?いいぞ!母さんの料理は最高だからな!おまえにも食べてみて欲しい!」

 精霊「ホント?楽しみだな!冗談ではなく、本当に食べさせてくれよ。」

言い方に気になるところはあるけども、かるく「おう」と返しておいた。


 朝ごはんを食べ終え、ようやく自室で自称精霊との話が出来る。一体どんな話なんだろうか。

 精霊「ようやく落ち着いて話が出来るね。まず何から話そうか、聞きたいことはある?」

そう言われ、俺はベッドに腰かけて手元の剣に話しかけ始めた。

 主「そりゃもういっぱいあるさ。まずこの剣はなんだ?どうして俺に抜けた?そしてお前は何だ?気になることが多すぎるが、結局俺はこれからどうすればいいのかをお前が知っていればいいんだけど。」

 精霊「一つずつ答えていくね。

 まずこの剣について、今からうんと昔に魔王との戦いで勇者が使った剣さ。魔王を倒した後、石になって今まで眠りについていたみたい。それが君に抜けた理由は…正直詳しいことはわかんない!魔力が人より多かったとか、そういう理由じゃないかな。

 そして、僕についてだけど、これは剣が眠ってたことと関係あるんだけど、僕は昔、魔王と戦った勇者だったんだ。その時代には、倒した魔物の魔力を吸収することで自分の魔術を強化をするのが当然だったんだ。だから僕は、倒した魔王の魔力を吸収したんだ。生身だと耐えられないかもしれないから、この剣を媒介にしてね。

 それで魔力を吸収した後、一つの魔術が勝手に発動したんだ。それは【予知】だった。その時からとても長い時間がたった後、魔王が新たに生まれ、とても強い力で魔物や魔獣だけでなくたくさんの種族をまとめ上げ、人間を排除して世界を一つにする。っていうものが見えたんだ。

 これはまずいって思った僕は、後のことは仲間に任せて自分と剣に魔術を使ったんだ。自分には剣と共に時代を越えられるよう、意識体で活動できるようになる分離魔術を、剣には長い時間を超えられるような材質になる変化魔術をかけたんだ。ただ、材質を変えたことによって剣の力も落ちちゃったんだけどね。だから剣と僕は一緒にこの場所で眠ってたんだ、この剣の精霊となってね。だから、僕のことは元勇者の現剣の精霊って扱いでよろしく。

 君が今代の勇者として魔王の復活を止めるまで、僕は全力でサポートするよ。」

予知、魔王の復活、元勇者、剣の精霊、思ってたのより複雑な話でちょっと驚いた。

 主「って、俺が今代の勇者!?ほんとに勇者でいいんだな!」

 精霊「喜んでくれるのならよかった!断られても他にあてがあるわけじゃないしね。こちらからもお願いするよ。ぜひ勇者となって世界を救っておくれ!」

そこまで言われたらやる気も頂点に達してしまう。

 主「是非とも!やってやりますよ!でこれからどうするんだ?」

との問いかけに精霊は

 精霊「まずはこの時代の情報と、前回のことがどれだけ伝わっているかも知りたいから、近くの大きな街みたいな所に行きたいな。」

と答え、それなら…と、行商人として色んな街に商売しに行っている父さんに付いて行って王都に行くことを提案した。精霊はそれに同意してくれて、父さんのところに話をしに行くことにした。


 母さんに聞いたら、父さんは今日は村のみんなから商品を預かって、明日にはまた行商に出発するらしい。

 主「善は急げだ!今から父さんにお願いして、連れて行ってもらえるようにしよう。」

 精霊「いいね。僕にできることはほとんどないけど、応援はしてるよ。がんばれ!」

と、父さんが村人と話しているところに着いた。

 主「父さん!これ見て!勇者の剣、抜けたんだよ!」

 父「おお、まじか。お前はいつかやる、すごい男だと思ってたよ、俺は。で、どうしたんだ?」

父さんは、自分がただ自慢するためだけでなく、自分に話が合ってここに来たことを察したみたいだった。

 主「お願いがあるんだよ、俺を行商に連れてって。それで王都まで行きたいんだ。」

 父「別に構わんけど、どうしてだ?」

 主「この剣について、王都ならいろんな情報が残ってるかもしれないから、知りたくて。ずっと昔に勇者の剣だったらしいし、少しでも知れれば石から鋼に戻せるかもしれないじゃん?」

というと、父さんはよくわからんみたいな顔をしつつも、

 父「わかった、いいぞ。ただし、着くまでは俺の仕事を手伝ってくれよ!」

と了承してくれた。

 父さんと話し終わり、家に帰ってベッドに入る。明日からは父さんと旅ができると思うとワクワクしてくる。て言っても、いつも使っている道だろうし、ただ馬車で進むだけだろうけど。ちょっとしたハプニングでも起きてくれないかと期待してしまうのは、仕方のないことだろう。

続きをそのまま投稿しました。




よろしくお願いします。

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