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前世の声のままで!お気楽?転生ライフ!  作者: storyteller
第2章.こうなると仕組まれていたと考えていなければやっていけない
4/5

1.もうこれしか思いつかない

“こうなったら、誰かしらに恩を売るしかないでしょうね。”

恩を売る?

“ええ、困っている人を助けることで、信用を得るのです。”

なるほどなぁ。でも、そう都合良く困っている人なんて見つかるもんかな?

“まぁ、この世界には魔物がいますから。魔物に襲われている人を探して助けるのが1番手っ取り早いかと。”

いや!素手で魔物と闘えと!?無理でしょ!そんなの!

“それはステータス次第じゃないでしょうか。”

え?転生前の俺は男だけど、今の俺、一応女だよ?そんな腕力あったら、それこそ本当にバケモンじゃない?

“素早ければ、ヒットアンドアウェイみたいなこと出来るんじゃないですか?”

それ素手でやったら死ぬほど時間かかるよ?そこんとこわかってる?


ダメだ。この神様、天然というか、なんというか、時々、常識が通用しないぞ。素手で魔物と闘う=死刑ってなんで分からないんだろう。今どき、スライムだって素手じゃ倒せないだろ。それともあれか?俺が素手で闘うとか言い出したから、ジョークでも言ってるのか?だとしたらすごいな。あんな真剣に喋ってるトーンでジョークを言うとか、演者の才能に溢れすぎだろ。


“いやー、それほどでもー(棒)”

うっわー、思考読みおったしー。しかも本当にジョークだったしー。もうこの神様の事何も信用できなーい。

“ステータス次第までは本当のことですよ?そこから魔法の説明をしようとしたのに、あなたが勝手に素手で闘うとかばっかり言うから、冗談の1つくらい言いたくなるじゃないですか。”

はいはい。私が悪うございました。で?魔法ってどうやって使うの?

“簡単です。自分が出す魔法をイメージすればいいんですよ。”


あれ?嫌な予感がする。これ、転生ものにありがちなやつじゃないか?


もしかしてだけど、その魔法を明確にイメージできたり、その事象が起きる過程とかをイメージしたら、同じ魔法でも強くなったりしない?

“すごいですね。なんでわかったんですか?”


うっわー、ホントだったー。これだめだ。俺の魔法の強さがインフレして、強い敵と闘わないとあかんやつやん。


“まぁ、何でもかんでも最強魔法使い放題っていう訳ではないですよ。”

あ、そうなの?

“はい。魔力に準ずる強さの魔法しか使えません。”

なるほど。俺の魔力次第なのね。

“まぁ魔法のイメージが明確な方が、同じ魔力消費量でも強い魔法が使えることは確かですが、それでもまるで威力が違うという程にはなりませんね。”

自分の魔力を超える魔法を使えたりとかは?

“いわゆる、神の加護を受けるとか、悪魔に魂を売る的なものがない限りは使えませんね。自分の持つ魔力が無くなると、この世界の生命は命を失いますから。”

命を賭して的なのは?

“前例がないのでわかりませんが、想いの強さによってはできるかもしれませんね。”


なるほどね。うっかり気合い入れ過ぎない限り、魔力が無くなるってことはないのな。結構この世界、魔法を使うの楽だな。


「きゃあぁぁぁぁぁー!!!」


西の方で叫び声が聞こえた。


“叫び声の方に行きましょう!恩を売るチャンスですよ!”

言い方がいやらしいな。まぁ確かにその通りだけど。


この時、俺は完全にさっきまで話していたことを失念していた。そう。恐れていたあれをやっちまったのだ。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

明日も更新する予定ですが、更新できなかったらごめんなさい。

こちらもお読み頂けると幸いです。

https://ncode.syosetu.com/n5882fb/

バトルものです。


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