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転生前のいつものアレ

気合い入れて書きすぎました。

次回からは少なめかもしれません。

初投稿です。文章下手で読みづらいかもしれませんが、是非!お読みください!

追記 主人公名前変更しました。

「・・・う、うーん・・・」

あっ痛たたた・・・。全身痛いな。まるで高いところから落とされて、背中から地面に叩きつけられたような痛みだ。ここはどこだ?

俺は辺りを見回してみた。体が痛く立ち上がれないのであまり遠くまで見えないがな。

「・・・」

いかにも殺風景な草原だ。まるで俺の人生のようだな、HAHAHAHAHAHA・・・

「じゃ!ねぇーーーだろーーーー!!!!!!!」

おいいいいい!!!なんだ!このThis is テンプレートな草原は!!この文明の発達した21世紀の日本で、こんな草原が・・・あ、あるな牧場とかあるわ、すまん、ってそうじゃねぇよ!

Q.これは異世界ですか?

A.わからない

くらいの微妙さだなおい!魔物もいなけりゃ、牛も羊もいねぇじゃねぇか!今一つわからんわ!返せっ!俺の、いつ死ぬの?ドキドキワクワクの社畜ライフを返しやがれぇぇぇ!!!俺には終わってない仕事g

「おお、起きたのですか、憐れな人の子よ」

「っ!誰だ!」

背後からかけられた声の主に、俺は安堵した。なぜならその人?はいかにも神の姿をしていたからだ。

いよっし!これは夢だ!最近、枕元に異世界ものの小説やら漫画やらを置いてたからな!その夢を見てるんだ!いやー、夢の中だけでものんびりライフやら、チート主人公になりたいなっ

「いや、夢じゃないですよ?」

あ、そうなの?夢じゃないの?それはそれd

「えぇぇぇぇ!!!?」

いや夢じゃない?いやそれよりこいつ!思考を!というか!俺の社畜ライフ!仕事終わってなぁぁ!くぁwせdrftgyふじこlp

「落ち着きなさい、人の子よ」

いや、もうこれが落ち着いてられるかって、上司に頼まれた仕事!営業!プレゼンの資料!今週というか明日まであばあばばばばばばば

「その仕事も、もうする必要は無いのです。」

「あばばあ・・・え?」

「だってあなたは死んでしまったのですから。」

「え、あ、そうなのか・・・」

異世界もののストーリーは主人公の異世界への行き方は大きくわけて2つに大別される。1つ目は、強制的に転送されるパターン。歩いていたら突然、自分の周りに魔法陣が形成されたり、落とし穴に落ちてしまったりetc・・・。2つ目のパターンはそもそも主人公が死んで、転生されるパターン。社畜が過労死したり、社畜が疲れで周りに不注意の状態で横断歩道渡ってたら、そこに居眠り運転のトラックが突っ込んできたりetc・・・。・・・あれ?異世界転生系って元社畜の人が書いてんのかな?いくらなんでも社畜死にすぎじゃね?社畜ほっとくとこんな風にしにまっせ?っていうアンチテーゼじゃね?はっ!そうか!あれは実は、最初の死ぬところが作者にとって1番重要なメッセージなのか!社畜が自殺する前に周りは助けるべきだって、そういう感じな!うん深い深い。

っと話が脱線した。まず俺には1つ聞きたいことがあった。

「あのー、つかぬ事をお伺いするのですが、俺の死因ってなんなんでしょうか・・・?」

うん、どうせ過労絡みだけど死ぬ間際の記憶が無いし、完全な独り身なら、特に死に方も関係ないが、父と母がまだ生きている以上、父と母に迷惑をかけるような死に方であってはならない。どうせなら過労死で過労認定してもらって、慰謝料ふんだくって父と母に余生を満k

「心臓発作ですね。」

・・・ん?聞き間違いだろうか?思ってたのと違うんd

「心臓発作ですね。」

しんぞう・・・ほっさ・・・?

「えぇ、それも心労だとかが原因でなく、寝ている最中の不整脈ですね。」

あーね、心臓発作ね。寝ている最中のね・・・。って!何!その!楽に逝ける代表みたいな!死に方!

・・・ていうか?それって・・・

「病気とかストレスとか関係なく、ただの突然死ですね。あなたが何日経っても出社してこないということで社員の方があなたのアパートの大家さんに鍵を開けてもらい、入った時にベッドに安らかに寝ているあなたを見つけたようです。」

・・・てことは?

「慰謝料も踏んだくれないですね。なんならあなたが務めていた会社何も関係ないです。」

・・・えぇぇぇぇ!!!?てことは俺シンプルに運悪いやつじゃん!えぇぇ・・・。・・・親父、お袋ごめんな・・・。金も何も残してやれなかった・・・。

「あ、そうそう、あなたの御父上ですが、あなたが死ぬ直前に株で大儲けしてらっしゃって、今は夫婦揃って、東京の一等地のタワーマンションの最上階に住んでらっしゃるようですよ?」

あっそう、なんも心配いらんかった。ん?俺の死ぬ直前?

「ええ、あなたの死ぬ直前に、あなたの運気が、あなたの御父上にこぞって動くのが見られましたね。」

え?じゃあ・・・

「本人は気づいていないようですし、まぁ実際、あなたの御父上には何も罪はないのですが間接的にあなたはあなたの御父上に殺されたようなものですね。」

おぃぃぃぃ!?てめぇクソ親父!!人の運気吸いやがってこの野郎!

「まぁまぁ、御父上も自分で意識してやったことではないですから。」

確かに、それで親父を死んだ原因にするのは少し乱暴か・・・

「・・・少し気がかりなことはありますが・・・ボソッ」

ん?

「いえ、こちらの話です。気にしないでください。」

おお、そうか、まぁいいや、それより

「俺ってこれからどうなるんですか?」

「わぁ!」

「え?」

「急に声を出すから何事かと思うじゃないですか。」

「あぁ、なるほど」

さっきまでついつい楽だからって思考で会話してたもんな。

「どちらかに統一していただけるとありがたいのですが・・・。」

「だが断る!」

「えぇぇぇぇ!!!?」

「あ、いや、反射でつい」

いやうん、あんな風に聞かれるとついつい出ちゃうよね、あのセリフ言いやすいからw

「じゃあ普通に会話する感じで」

「わかりました。それで先程の質問なのですが」

「はい」

「その前に、あなたは自分のことをしっかりと覚えていらっしゃいますでしょうか?」

「というと?」

「いわゆる前世の記憶が残っているかどうかです。死因の時に家族を気にしたり、自分がブラック企業に勤められていることはご存知のようですが・・・。」

なるほど確かにちゃんと自分の記憶を持っているかは重要だな。それだけでだいぶスタートラインが違うし。記憶を取り戻しながらというのは、これからの行動の足枷になるし、転生した世界の世界観によっては前世の記憶や知識が役立ったり、チート並みのファクターだったりする。くそ、もうちょっと前世で本とか読むべきだったか。

で、ひとつずつ思い出していこう。俺の名前は五十嵐(いがらし) 慶太(けいた)。年は34歳。定年退職した親夫婦にある程度の生活金を与えながら、少ない給料でひっそりと今まで生きてきた。勤めていた企業は絵に書いたようなブラックで、二徹三徹、休日出勤、サービス残業当たり前で、誰がいつ死んでもおかしくないような状態だった。うん、結構覚えてんな。小中高大、全てでいわゆるぼっちだったので特に友達もいないし、貧乏な家庭だったので家庭でも特段大事な記憶もない。あれ?俺つまんない人間すぎんか?なんか涙チョチョギレ。

「まぁ普通に覚えてますね。」

「そうなんですか。あ、今更ですけど口調崩して頂いて結構ですよ。というか、さっきの思考と会話してる状態と口調が違いすぎて逆に困ります。」

「あ、そうなの、じゃあ遠慮なく」

「対応早いですね」

「まぁね」

上司に気に入られなかった割に、部下からは信頼されてたからな。営業先でもそんなに好かれていなかったから、敬語なんかあまり使っていなかったな。

「だいぶ話がそれましたが、あなたは前世の記憶や知識があるということでこれから話すことも理解できるでしょう。しっかりと聞いていてください。」

「おう。」

「これからあなたが行く世界ですが」

「ちょっと待って!え、これから行く世界?」

「ええ」

「じゃあここなんなの?」

「転生前の中間地点のようなものですね」

え、嘘、この世界に愛着湧き始める頃になって急なカミングアウトすぎん?俺この世界で暮らして行けないの?何その斬新なスタイル

「いや、あなたが一つ一つに驚きすぎるのでこんな風になってしまったのですよ。」

「あ、そうか、そりゃすまん。」

これは全面的に俺が悪いな、うん。

「で話を戻・・・これも何回言ったことでしょうか・・・。会話しすぎて疲れてしまいました。」

「あ、じゃあ休憩する?」

「いえ、もうすぐ、転生先の世界へあなたが飛ばされるので。」

「じゃあ、続き話してもらえる?」

「はい、転生される世界は魔物と人間が別々の領地で平和に暮らしている世界です。」

「そんな世界有り得るのか?」

俺の中で魔物と、人間って常に領地争いしてるイメージなんだけどな。

「領地争いは、大戦が終わり、落ち着いた形になっています。」

「あー、なるほど」

つまり、ある程度どの種族がどの領地に住むのかが確定してて、皆が納得してるから安定してるのな。

「ただそれほど事は単純ではなくてですね。」

「勝ったところと負けたところで格差がある感じか。」

「理解が早くて助かります。でですね、あなたはその世界のどれかの種族に転生していただきます。」

「人間じゃないのか?」

「人間の可能性もあります。」

「自分じゃ決められない感じ?」

「そうなりますね。で転生する前にあなたが望む能力をいくつか与えましょう。」

お、転生あるある。ここ重要だよね。ここで変な能力もらうか凄い能力もらうかで全然転生後違うもんね。うーん。

「とりあえず、自分と相手の能力、状態を見る能力が欲しいかな。」

「なるほど、では」

てれれれてってってってー

鈴はステータスウインドウを見れるようになった。っていうログでも出てきそうな音がしたんだが、まぁ気にしない気にしない。

「ステータスウインドウはあなたが見たいと思えば出てくるでしょう。」

んな雑な、出てくるわk

しゅぱーん

うっわ出てきたよ、俺のステータス・・・って!?俺残りHP1しかないやんけ!

「まぁこの世界来る時に上から降ってきましたからね。」

「いや、何!その雑な転送方法!ここでまた死んじゃったらどうすんの!」

「絶対HP1は残るようになってますから。」

「そんなこと誇らしげに言わないでよォ!」

色んなことに驚きすぎてすっかり忘れてたけど、俺未だに立ち上がれないからね?体中痛くて。HP1ってほらもう瀕死に近いやん。もう神様の話なんか聞いてる場合じゃないからね?今にも飛びそうな意識を留まらせるので必死だからね?

「そんなことはどうでもいいんですよ。」

「いやどうでもよくなくね?結構重要じゃね?」

「そのウインドウよく見てください。」

「えっスルーなん?スルーするん?」

神様にいわれるがままステータスを見てみた。能力値、状態異常、の定番はもちろんのこと、空腹度、精神状態、種族、性格まで書かれている。

「どうです?結構詳しく書かれているでしょう?」

「いや、そんなドヤ顔されても、この辺はいずれ必要になるの?」

「むっ、なんですか、その反応、もっとすごーい!とかないんですか?」

あ、拗ねてる。なんか可愛いな。って違くて!

「詳しくなってる必要性がわからないから、驚きようがないっていうか。」

「なるほど。わかりました。このステータスウインドウは、あなたの使い道に合わせてカスタマイズされます。必要なものを足して、不必要なものは削ることが可能です。」

はーん、なるほど、自分の知りたいものを足してけるのね。

「現在は初対面の人とコミュニケーションが取りやすいものが集められている形ですね。」

あー言われてみれば、これがわかれば機嫌とか取りやすそうだな。しばらくはこのままが良さそうだ。

「で、他には何か欲しい能力はありますか?」

「えー、他にか・・・。」

こういう能力って必要に迫られないと何が必要とかわからないよな。ぶっちゃけ適当なのパンパンパーンって付けといてもらいたい。うーん・・・あ、

「スキルとか魔法とか使えるのか?」

「スキルも魔法も種族次第ですね。使えるものも適性も。あとは自分で学ぶしかないでしょう。」

要は自分次第ってことね。うんうん。

チートみたいな能力とか付けて戦争の原因とか道具にされるのは嫌だなぁ。せっかく平和な世界だし。・・・あとから習得できるならもう要らないか。

「じゃあもう必要ないかな。」

「え!?ステータスウインドウだけでいいのですか!!?」

「うん、これ以上能力を与えられても、変に悪目立ちするだけだ。」

「確かにそうですが、大体の人は不老不死とかチートみたいな能力を望むものなのですが・・・。」

「え?死ねないの辛くね?」

俺がおかしいのか?不老不死って周りが逝ってしまっても、生きていなければいけないっていうマイナスなイメージしかないんだけど。

「あ、1個思いついた!」

「なんでしょう?」

「神様といつでも脳内で会話できるようにして欲しい!欲を言えば、能力ももらえるように!」

「え、それチートすぎませんか?」

確かにものすごいチートである。下手に能力をもらうよりチートではないだろうか。まぁ後者はむりかn

てれれれてってってってー

いやできるんかい。今まで転生してきた人もびっくりなチーター完成やんけ。

「ただし、条件があります。」

まぁそうだよね、じゃなきゃ困るよね。

「与えられる能力は3つまでとします。」

えー、3つかぁ。なんかしょb

「なんかしょぼいとか思いました?」

「いっやー!?全然!?神様やっさしー!!!」

あっぶねー!!思考読まれかけたー!!

「・・・いや、筒抜けですからね?」

「・・・すみません。」

しまったバレてた。

しかし3つ・・・。貰うタイミングと、貰う能力はしっかり考えないとな・・・。

「そうですね。それ次第で、十分チートにもなり得ますよ。」

「確かに。ならもうこれで十分かな。」

「わかりました。では、あなたをこれから転生します。今は人間の姿ですが、あちらの世界に着くまでにあちらの種族に合わせた自然な姿として生まれるでしょう。ただ、性別、年齢、家族構成等も不確定です。」

「あ、それも転生してからのお楽しみなのね。」

「はい。」

「了解!じゃあ転生お願いします!」

「わかりました。」

ばしゅーーん。

あ、なんかすっごいRPG的な音がした。もう転生されるっぽいぞ。向こうでは社畜とは無縁ののんびりライフを過ごせたら、いいなぁ・・・。


ここまでお読みいただきありがとうございます!

また、もう1作投稿させて頂きました。

https://ncode.syosetu.com/n5882fb/

バトルものですがタイトル構想中、1章途中まで書いたものの、友人からのダメ出しもあり再編集中です。登場人物、能力、敵、結末までしか決まっていません。できるだけ並行して投稿したいと思います。

どちらも気長にお待ちいただけたら幸いです。

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