表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間嫌いの池上君  作者: 阿来かと
1/2

プロローグ

※※※



人が嫌い。



言ってみればそれは、自分と愚かである他人とを差別化するだけの陳腐な言葉の武器だ。



いや、武器にすらなっていないのかもしれない。



―――あの人は、人が嫌いみたいだからあんまり仲良くしたくないよね。

―――ちょっと何考えてるか分かんないし、関わんないでおこう。



煙たがられて、他人との関係が薄くなっていって、人との交わりを絶ってしまう。



だから前よりどんどん暗くなっていって、それでまた暗い噂が立つ。



そんな悪夢の無限ループ。



そんなことを繰り返している人間は、探せばどこにでもいることを知っていた。



でも、そんな人間を闇から救い出してくれる。……………

――――――そんな救世主は、どこにもいないことを知っていた。





そんな奇跡を願っていて、そんな奇跡なんて起こらないということを、知っている。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ