起きた先には…
3話目です!どうぞ
ん…ここはどこだ?
「ブヒ!ブヒブヒ!」
「「ブウウヒイイィ!」」
「ブッブブッヒ」
…は?
「ブッ?ブウヒィ!!ブー!」
なんだこれは?いや本当に。まだ起きたばかりか目がぼけて周りが見えないがこれは明らかに人じゃないよな?
そうしているうちに俺はなにかに抱えられて連れていかれた。目隠しされているのかわからないが目が見えない。てっきり俺の目がボケる程俺が歳をとったのかと思ったが安心した。
ってなにを俺は考えているんだ…。こんな状況、一つしかないだろ!
「ブヒブヒ!」
「ゴクロウ。ソコニオケ」
「ブヒッ!」
ドスンッ!
音と同時に俺は吹き飛んだ。ざっと3mぐらいだろうか。その分痛みはやばい。と思ったが偶然か、このブヒブヒ野郎が善を持ってやったのかやわらかいところに当たった。その瞬間…
「ッ!!」
ビュヒュヒュゥン!!
「ブッ!」
バァーン!
先ほど俺を投げたブヒブヒ野郎が吹き飛んだ。いや見えないのだが迫力というか場の雰囲気というか、それよりも…
「アイツヲステロ」
という言葉が俺のすぐ上から聞こえた。
まさか…と思った俺だがそれは的中した。確率変動で変えたかったが、もう起こったことなので変えられない。俺は死を覚悟した。
「オマエ、ジブンノタチバガワカルダロ。ワレハカンダイナオウ、オークキングダ。オマエニチャンスヲヤロウ」
そういったブヒブヒの王、オークキング…ってやっぱり人間じゃないじゃないか!通行人って…確かに俺は通行人としか言ってないけど…まさか人以外が俺をさらっていくなんて聞いてないぞ!
そんなこと言ったってこの状況は変わらない。オークキングが言ったチャンスとやらにかけよう。
「マジュツノモノ、モウモクノマホウヲキレ」
「ワ・・・カリマシ。。ダ。ウェラクエスラ…」
そういうと俺の目にあった違和感がなくなり視界が開けた。
やはり魔法というものがあるのか…。まあ俺は確率変動しかないけどな!
「デハ…イマカラワレノスキル、『アブソリュート・ネクロマンサー』デオマエヲワレノドレイニスル。コレハワレトオマエノレベルデカクリツガカワル。オマエハ一デ、ワレハ九十七、ツマリ九十五パーノカクリツデオマエハワレノドレイニナルノダ」
丁寧な説明どうも。というかオークのくせにスキルとか確率とか計算とかできるんだな。
まあ俺にとってはアブソリュート・ネクロマンサーは脅威ではないとわかったし一応奴隷になったふりしてチャンスの機会を狙おう。
『アブソリュート・ネクロマンサー!』
「があああぁぁぁ!(棒)」
「フフフ…デハオマエニオレノスキルノイチブヲヤル。コレモオレノスキルノコウカダ。ソシテ・・・」
すごく話が長かったが、要約すると、このオークキングは自分のスキルを相手に一つだけ授けることができるらしい。しかも授けた相手には運が良ければそのスキルが強くなるらしい。例えばスキルで腕力というものがある。もし俺に腕力が授かられたら、確率でオークの腕力より高いか低いかが決まるらしい。こいつの技には確率系のものが多いようだ。あと俺がこれから奴隷になると思ってるこいつは俺にいろいろなことを教えてくれた。こいつは相手のスキルの強さをわかるらしい。だから俺はチャンスをもらったようだ。周りにはオークキングの部下たちが女は犯し、男は拷問。そんなことをしていた。最初は驚いたが、自分の状況もやばいので気にしなくなっていた。
救えなくてごめんな…
まあこいつから聞いた話、確率系のスキルは特殊系の中でも稀らしい。だからこいつは王になれたのだろう。
しかもこいつはスキルを山ほど持ってるらしい。1000を超えるとかなんとか…まあ980個はくそみたいなものばっかだけどな。うさぎ跳びとか、料理上手とか…
まあそんなこんなで俺は確率変動で20個中のものが来るようにした。さすがに一つに絞ると確率がバカやばいからな。
「フンッ!」
【MP減少95%を取得しました。元:MP減少30%】
…このオークはやはりバカだと思う。
1000個近くスキルがあったとしても20個は強力なスキルなのにスキルを自分の奴隷に渡すとか頭おかしいだろ。しかもこいつは弱いスキルでも喜んで奴隷にするらしい。というか奴隷にするのが趣味らしいのでた自分のスキルを相手にあげて釣ってるらしい。
「ドウダ?キニイッタカ?」
こんなことを言ってるがこいつはどうせ
(ハハハ!ドウセヨワイスキルダ!ハハハ!)だとか思っているのだろう。
まあ大当たりですけどね?俺のスキルと組み合わせると最強な気がしてたまらない。
…
賭けるしかないな。このオークキングのもとにオークキングを討伐できる人が来る確率を…100%にしよう。
カモンッ!
…減った様子がない。まさか失敗したのか?
もう俺に希望はないぞ…。誰も来ないとかこのままこいつの奴隷であり続けろってことだろ?息子を探しにきたのになぜこんなことになるんだ…
「テキシュウ!テキシュウデス!」
「ナニ?」
なるほど…俺が確率変動を起こす前からいたのか…。
「助けに来たぞ!生きている者はいないか!」
捕まった人達の英雄のご登場だ。
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