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学園まではサクサクいきたいです。

焦りすぎて文章がおかしいかもしれません( ̄▽ ̄;)

あっと言う間に一年が過ぎてサターム様一行がやって来た。

俺は変化の術で自分の容姿を変える。

忍だからどんな時でも素顔は明かさないのだ。…一年前に見られてるけどな。

因みにタナカ・タロウは偽名だと脳内で説明するとステータスの名前のあとに(偽)が付いた。

露骨すぎる。




「タロウ君。久しぶりだね。顔が少し変わったかい?」


この人記憶力が良いのか鋭いのか。


「ご無沙汰しています、サターム様。隊長様」


「む、そう言えば自己紹介をしていなかったか。俺はミゲル・ステファードだ。よろしくな」


「ミゲル様ですか。よろしくお願いします。ところで他の方々は?」


今現在ここにはサターム様とミゲル様しかいない。

普通に疑問だったのだが、サターム様に笑われてしまった。


「君とミゲルが居てくれれば他はお荷物だ。先に行ってもらったよ」


「そうなんですか…」


「ところで小僧?」


「なんですか?」


「4年この森で修行していたようだが、街に行って何をするつもりだ。あてはあるのか?」


「そうですね、学園に通ってみようかと思います」


「「学園?」」


そんなに驚くことかなぁ?俺まだ12歳だぜ?


「ええ。僕もまだ12ですから」


「そう言えば君はまだ子供だったね。君を見ていると少し分からなくなるね」








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

それから何事もなく馬車も進み、魔術学園フリーツのある都市、モルドゥバの防壁が見える位置まで来た。

因みに魔術学園はフリーツの他にもう3校あるのだが、今は良いだろう。



そうだよ今さら気づいたけど身分証明書!


「そう言えば僕は身分証明書とか持ってないけど大丈夫ですか?」


「我々が身元保証人に成るから大丈夫だろう」



…本当に大丈夫だったよ。

案外偉い人なのかもしれない。

異世界によくある水晶で犯罪歴を調べられたけど大丈夫だった。

仮身分証明書を貰ったけど早いとこ冒険者ギルドでランクカードを発効しないとね。


「タロウ君。今日は家に泊まりなさい。もてなすよ」


「そのお誘いはありがたいのですが、建物は少し落ち着かないのでランクカードを発効したら森に行きます」


そうだ。

やっぱり前世では建物に住んでいたけど、今世では森の中に住んでいた。

なんていうか落ち着くんですよ、森。


「ふむ、そうかね。まぁ君なら大丈夫だろう。私も娘を紹介したかったのだが、学園に入ればまた出会うだろうし」


「御子女様ですか。僕も楽しみにしておきます」


そう答えると、サターム様は大仰に頷いて


「まぁ気が向いたら素顔であってくれよ」


と言われた。

バレてた。









◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

と言うわけで今俺は冒険者ギルドに来ている。

服装は麻の服からブラックベアーの忍装束に変更済みだ。

念のため隠してある顔もタナカ・タロウ時とは異なったモブっぽい顔に変化してみた。

(当たり前だが)前世での経験がなかった冒険者ギルド。

ドアを開けると、どうやら内部はよくある仕様のやつと同じで酒場併設されていて少し酒臭い。

俺は内部をキョロキョロ見渡して受付を探す。

受付は5つあり、今は3つが稼働しているようだ。

左は美人さん。赤髪を三編みにしている。

しかしここは他の冒険者が列を作っているから却下で。

今気付いたが、夕方のこの時間は人が多くなるらしい。

次からは避けよう。

右は金髪ウェーブの可愛い系。

しかし以下略。

最後の真ん中はゴツい人。

褐色の肌に丸剃りのおっちゃん。

少し怖いけど、待たないならそれでいいやと自分を納得させる。



「あのーすみません」


「はい、どうかなさいましたか?」


おぉ!第一印象はいい感じ。

物腰も言葉使いも丁寧だ。

しかしこの怪しげな忍装束を見て顔色一つ変えないとは、この人中々やるかもしれない。


「冒険者登録をしたいのですが」


「新規の方ですね。では此方の書類に記入をお願いします」


代筆は?と聞かれたが断ってサラサラ自分の情報を記入していく。

名前は偽名を使うから『ハイド』にして、職業欄は忍と書いた。

俺はぶれないぜ。


「書き終わりました」


「拝見します。…この忍というのはどういったものでしょうか?」


書類を渡すと当然の疑問。

それに対して俺はドヤ顔で答える。


「忍とはその名の通り忍ぶ者です。隠密に長けており音もなく対象の命を奪います」


かっこいいよね忍。ワザマエ!って感じで。


「なるほど。隠密ですね」


「ええ。忍に不可能はありません」


「では最後にここに血を一滴頂きます」


貰った針で人差し指を軽く刺し、一滴血を落とす。

するとカードが光って銀色から緑色に変わった。


「これで登録は完了です。おきをつけて」


「ありがとうございます」


これで漸く登録できた。この人丁寧だったし次からもこのカウンターに来よう。

じゃあ早速今日の寝床を探さねば。

俺は闇に姿を消した。

変なところあったらおせーてください( ̄▽ ̄;)

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