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冒険の罠

扉の周りを片っ端から印をつけて、周囲に竪穴や獣がいないか確かめる。

閉じられてた空間なら、生き物なんて居なさそうだが、通気口が上の方にあって、それを伝って地上から生き物たちが降りてくるらしい。



その中には結構凶暴なやつも多いらしく、襲われたのを躱した途端、次々と仲間が飛びかかってくるとか、毒を持ってるやつもいたりするらしい。

さらに、やっかいなのは、そいつらを相手にしてる間に罠が発動する危険がとても高いことだ。



「ん~。生き物の気配もないし、いけそうかな?」

「これだけの罠が生きてればな。野生の生き物なら下手に近づいたりしないだろ。」

「もう、足の踏み場もないっすよ。」



ヤジスさんの声かけにミランさんと俺が答える。

光ってる場所っていうのは、罠が生きてる場所ってことでもある。



未発見なこの洞窟なら罠は基本使えるって認識でいいらしい。

ドアの傍までいくと、もう光ってないとこはほとんどなく、つま先立ちで移動してるくらいだ。



罠だらけってことだな。

早く普通に歩ける場所に戻りたいぜ。



「よっしゃ。戻るか。サイ、気をつけろよ。一歩ずつ、確実に戻るんだ。」

「よろけそうなら、俺かヤジスに捕まれよ。」

「は、はい。」



ようやく戻ることになった。だが、気は抜けねえ。

俺が爪先立ちでプルプルしてるのに気づいたヤジスさんとミランさんが忠告してくれる。



そうなんだよな。行きは前に向かうだけで良かったけど、帰りは後ろ向きに来た道を戻らないといけないんだ。

ヤジスさんなんか、松明持ってるから余計動きは取れないだろう。



捕まっていいって言われたけど、迷惑かけるわけにはいかない。

この中で一番細身の俺が周りに注意を払わなくちゃな。

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