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4月5日 晴れ 3

 さて、家に帰ってきたが明日はどうしたものか、せっかくのチャンスを無駄にはしたくないが、いかんせん目的地が東京だと遠すぎる、近ければ体力には自信があるので歩いてでも行くんだが。

 がっかりしていたが、ふと思い出した事がある、そう言えば詳しくは封筒の中に書いてあると言っていたな。

 まあ中身を見るのはタダだ、そう思い分厚くないペラペラの封筒を開けることにした。


 中に入っていたのは『おめでとうございます』と書かれた紙と注意事項の書かれた紙、そして目的地までの新幹線の切符だけだ。

「切符だ!」

 うそだろ、しかも特別列車のグリーン車になっている。

 ただ気になることがある、それは切符には午前2時発、そう間違いなく書かれている。

 この辺りではこの時間では駅は無人じゃないか、気象予報師ってどんな存在なんだ。

 そう思いながら今度は注意事項の紙を見ることにした。


『注意事項

 1、今回この試験に参加することは他言無用でお願いします。人に知られたらその場で失格となります。

 2、会場までは同封してある交通手段のチケットを使用してください。それ以外の方法では会場に入場できません。

 3、荷物等は必要ありません、当日はいかなることがあっても雨は降りませんので傘も必要ありません。何も持たず、いつもの服装でお越しください。

 4、この封筒に入っているものをすべて忘れずにお持ちください。

 以上

 気象予報師協会』


 厳重だな、秘密組織か何かか?しかし携帯で人員募集をしていたはずだけど…、そう思い、もう一度携帯の求人ページを開くがすでに削除されたのか、そこには形跡すら残ってはいなかった。

「さてこれからどうしよう」

 いくら遅れないようにとはいえ昼過ぎから駅に行って12時間も待つバカはいないだろう。

 まさか今から眠るわけにも行かない、そういえば朝の天気予報で絶好の花見日和と言っていたし公園にでも行って見るか。


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