表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

一般人がコミケにいってトラウマが出来ただけのお話

作者: neverdan

俺が小学校五年の時、出会った3歳年下の女の子がいました。この子の名前を仮に由樹とします。


由樹の親と俺の親が仲がいいということで、俺と由樹は出会いました。


ちなみに、俺の家と由樹の家はわりと近所でした。チャリで数分。



初めて会った時。

俺は冷めた感じでゲームボーイやっていたwwすると、その隣から俺を眺めて、何か描いている女の子がいるww

俺は無視を続けたがその子はずっとこっちを見ているww



とうとう俺は身を乗り出してその子が何やってるか見たww



すると、自由帳みたいなやつに、男の子の顔が描いてあったww

そして題名が描いてあったw「お兄ちゃんの似顔絵」




何をやってんだこいつ…なに勝手に俺の似顔絵描いてんだ。


ふざけんなコラとか言った。なのに由樹は笑って取り合わない。

ムカついたから自由帳取り上げて、ガイコツの絵を書いて「これお前の似顔絵だ」って返してやったw


でも由樹は笑ってた。何考えてんだコイツ。





それから何回か会う機会はあって由樹は俺に話しかけてきたりした。俺はなるべく無視した。




小6の時に少し由樹と仲良くなった。小学校とかで会うと、「よっ」とか挨拶してきた。まあ俺はあんまり相手にしなかったけど。






中学に入り、俺は由樹と会わなくなった。




中2の秋。なんかの用事で由樹に再会した。



俺は由樹のことを忘れかけていた。


だがその時、俺は由樹を見て、ある衝撃が走ったんだ。



俺は由樹がすげえ可愛いと思ったんだ。


そして、俺は由樹に話しかけた。「俺のこと覚えてる?」

由樹は「あっ!覚えてます!」と。



それから俺は由樹と仲良く二時間くらい話をした。

こんなに仲良くしたのは初めてだ。二時間があっという間だった。



それから中学を卒業するまで、俺は由樹に何回か会った。

いつも由樹は俺に明るく話しかけてくれて、笑顔がとてつもなく可愛かった。


俺が中学で吹奏楽部だったので、定期演奏会に呼んだりした。

俺はソロ吹いたりした。それを由樹は「うまかったよー」って言ってくれた。



由樹は俺の3年年下。由樹が中学に入る時には、俺は中学を卒業し、高校に入る。




由樹は中学で、吹奏楽部に入ると言っていた。



なんで、3年も年が離れているんだろう。

一年間だけでも、中学の吹奏楽部で、一緒に部活をやりたかった。


高校に行く前、どうしてもやっておきたいことがあった。


それは、由樹が俺のことをどう思っているか聞くことだった。




高校合格発表の日。俺は無事、志望校に受かっていた。


合格の報告がてら、俺は由樹に会いにいくことにした。



由樹の家までチャリを飛ばして数分。



家に着いた。幸い、家に由樹しかいなかった。


由樹に高校受かった報告とかしたり、由樹がこれから中学に入るんだねーとかそういう普通の話をした。




そして、覚悟を決めた。

「俺お前と仲良いから、『彼女なの?』とか周りに言われるんだー。お前俺のこと好きか?」

とかそんな感じのナンセンスな台詞だと思う。


そしたら、由樹はすごい笑った。

「まさかー。ないない。興味ないもん」



俺の由樹への気持ちは、軽く笑ってあしらわれて、終わった。


悲しくて、悔しくて、その日は一睡も眠れなかった。




由樹は相当可愛い女の子だ。そもそも俺みたいなモテスキルゼロのやつなんて、つり合わない。


そう思って、諦めた。




失恋の一つの思い出として、由樹のことは心の中にしまっておこう。

そう思った。そしてもう由樹とは会わないでいようと決めた。










だが、昨日あることが起こった…。



前の日記の続き。





由樹とのことは思い出でよかった。それで俺は満足していたんだ。





由樹は、156cm、スタイル抜群w顔はアイドル並みに可愛いと俺は思っているw



性格は天真爛漫、だけど言いたいことははっきりと言うw周りに流されたりとか、そういうことがないw



そんな素晴らしい女性に、俺は恋をして、そして軽くフラれたんだ。

そういう綺麗な思い出のままでよかったんだ。






だが。


昨日、俺の目の前に、由樹は再び現れたww

そしてあろうことかまたあの明るい笑顔を浮かべて話しかけてきやがったww




また会えたことは、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちww


すると、俺の心が勝手に揺れ動いてある言葉を発してしまったww


「彼氏いるの?w」

「ううん、いないよー」


!?彼氏いないのかw驚きだw


さらに無意識のうちに俺の口が次のような言葉を発したww

「そうかーw俺、彼女いなさそうでしょww」

「えっ!?そんなことないよ、いそうだよーww」


!?俺に彼女がいそうだと?ww

彼女がいそうに見てくれるってことは、恋愛対象として見てくれているのか!?ww



俺は思い上がったwwアホだww



そして押しの一手ww「今度、遊びにいかねー?」

「あ、明日、あるイベントに行くから、一緒に行く~?」



何のイベントだろう?ww

聞いても教えてくれないww何なんだww











次の日、つまり今日。行く場所がやっとわかったww











それは地元で開催されるコミックマーケット(同人誌とか売るイベント)ww






由樹は、腐女子だったのだwww







俺が中学時代憧れた、アイドル級に可愛くて、性格も純粋で、理想的な女性だと思っていた由樹は、オタクで、腐女子だったのだwww




俺の綺麗な思い出は、音をたてて崩れ落ちた。




別にオタクの女の子が恋愛対象にならないわけじゃない。腐女子で可愛い人だってたくさんいるさww





だけど、俺の思い出の中の由樹は…純粋で、優しくて、明るくて、真面目で、可愛くて、文学書とか読むのが好きで、趣味は音楽とかで、まさに理想的な美人のはずだったんだよwww






そして、今日、地元のコミックマーケット

に由樹と行ってきましたwww



ちなみにこれ、実話ですww (この文章を書いた当時、2008年の出来事)


フィクションだったらどんなにいいかww俺の心も傷つかなくて済むのにwww残念なことに実話なんですww




…コミックマーケットに行ったww


w俺一般人だから、コミックマーケットとか言っても何が面白いかわかんねぇww




ローゼンメイデンとか、ひぐらしとか、初音ミクとか、何それおいしいのwwそんなアニメのことよりサッカー語ろうぜww昨日、ジェフ千葉今シーズン初勝利したよなwwあとプレミアリーグ、マンU優勝したんだっけ?ww欧州チャンピオンリーグ、マンUに優勝してほしいよなwww





ディーグレイマンとか全然知らねえしww家庭教師ヒットマンリボーンとか題名しか知らないww


なんかアニソンが会場のBGMで流れてるww

なんかものすごいコスプレの人がいっぱいいるぞwwなんかニコニコ動画でチラッと見た覚えのキャラとか、俺が全然知らないキャラクターとかwww



由樹がなんかイラストのポストカードとか、アニメの文房具とかに興味津々だww




…こんなこと書いて、アニメが好きなマイミクさんは怒るかも知れません。でも、それだけコミックマーケットは一般人にとって居心地の悪い所なんですよ。どうか理解のほどよろしくお願い致します。





怒涛の一時間半が過ぎ、由樹とご飯食べたww

これはアタックするチャンスかww


昔フラれてから、時間も相当経ってるし、もしかしたら俺に対する見方も変わっているかもしれないww


上手く会話を、恋愛の話題に持ち込んだwwそして俺は言ったww

「あのさぁ…彼氏いないって言ってたよね。もしよかったら、俺と付き合わない?」


返事はこうだったww

「そんなこと言われると…困るよ。私にとってunso君はお兄ちゃんみたいな感じなんだから。

それに…私、小さいときから、ずっと好きな人がいるんだ。14年くらい、その人のことずっと好き。」





同じ女の子に二回フラれる俺涙目ww


どんだけイタいキャラなんだwww









なんで人は恋するの?なんで男とか女ってあるの?

人間もナメック星人みたいに、独力で卵産んで子孫繁栄すればいいじゃんwww







…不快を及ぼす可能性のある表現がありましてすみませんでした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして! 目に止まったので読んでみました! 正直言って、めちゃくちゃうらやましいです。彼女じゃないにしろ、かわいい女の子が友達なんて、主人公が憎たらしい(笑) 一歩離れると、女の子のか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ