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証拠(仮題)  作者: 戌山卓
羽田涙
15/24

涙 9

 受付という業務特性というものもあるかと思うが、受付業務をしている派遣社員の煌びやかさは少し目立つものがある。私も初めて職場の先輩に会ったときは、女性ながらドキドキしてしまったが、人から見られる職業という意識が強くなるからなのだろう、皆がモデルのような魅力的なルックスに圧倒されてしまったことを覚えている。もちろん、そういった外見に気を使った女性が集まっていることもあり、受付の周辺には男性社員がひっきりなしに現れるのも受付業務の特徴だったりする。


 最初の頃は、受付の先輩方が男性社員を鼻であしらう姿がすごく不思議に思えたが、今は私のところにも全く知らない男性社員がときどき声を掛けてくる。本当に不思議な世界だな、と改めて思う。


 だからか、今現在の私の周りにはいつも沢山の男性がいる。それはすごく恵まれたことで、私には予備軍としての男性が沢山いる、ということになる。つまりそれは、お金に困ったときのための。


 決して私はコミュニケーション能力が高い訳ではない。昔よりはかなり改善したものの、まだまだ話すのは正直苦手だ。もちろんキャバクラ嬢がするような、男性にとって心地よいトーク術なんて持ち合わせていない。でも、寄ってくる男性がいるのは確か。すごくねっとりとした視線を私に向けて。


 私は好き好んでそんな男性と食事に行きたいとは思わない。でも、ご飯やお酒をただで奢ってくれたり、(絶対返さないけれど)プレゼントをしてくれたりするのであれば、ときどきついて行ったりもする。ようは都合よく男性を利用しているだけ。


 その中でも裕太郎は特別だった。彼だけは特別な存在。だから、何度も会った。

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