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トラウト王国滅亡 後半

 トカゲの様な物が2人に襲い掛かろうとするも、 魔法陣から赤い液体が噴出し、 トカゲの様な物の頭を破壊、 肉片が辺り一面に散らばる。


 怪物化(ファイル化)したノワールは、


 全身黒色のクロノサウルスで頭部に東洋の竜の様な黒い角が生えている。


 その間に、 アメリカオオアカイカとダイオウイカの触腕を混ぜた様な形をしたクラウンがイソギンチャクの様に生えている。


 滅多に出さないが、 捕食時に背中や腕を変形させ、 このクラウンの様な巨大な触手を出す事がある。


 皮膚はマッコウクジラのもので、 尾鰭は斧のような形をしていて、 縁にはイタチザメの歯が鋸の様についている。 全長26.5m


 パストの方は全身ハナブトオオトカゲとなっており前肢、 後肢の皮膚が爛れ赤紫色の被膜が露出しておりドクドクと心臓の様に鼓動し、 風船の様に膨らみ萎みを繰り返している。尾は鞭の様にしなやかであり、 尚且つ、 尾の筋肉が発達しているため、 多彩な攻撃が可能。


 翼はグンカンドリだが、 羽が黒く刀の様になっている。 全長27m


「ユルサナイ……コノ……ワタシニキズヲ……」


「元々傷だらけだろゾンビ丸」


 ノワールが正論を突き付けた瞬間、 トカゲの様な物は激怒する。


「ダマレダマレダマレエエエェェ!!!!!」


 ゾンビ丸が叫び声を上げるとノワールが頭上に移動、 巨大な口で噛みつき、 城目掛け投げつけた。 そして、 口から薄い紫色の光線を放つ。 見事、 胴体に命中――町中に肉片が飛び散る。


「元気出せ~」


 ノワールが煽り散らかすとゾンビ丸の肉片が町の建築物、 食品、 人間に纏わりつくように吸収していき、 さらに大きな怪物へと変貌した。 先ほどのゾンビ丸と同じ体形だがそれ以上に巨大になっており、 人の手の様な翼が生え、 皮膚は石となる。 そのうえ、 顔の様な物が浮かび上がる。 何かを察したのか2人は一瞬で背後に回り、 テールアタックを仕掛けるもゾンビ丸の翼に捕らえられ、地面に叩きつけられる。


「コムスメ……オウジョデアル……ワラワ……グロウシタ……シザイニアタイスル……」


 ゾンビ丸は嘲笑う様に2人を見下す。


「うるせーよクソが」


 ノワールが嫌悪の表情を浮かべるとゾンビ丸の右翼に紫色の毒液が直撃、一瞬で溶け落ちた。 いつの間にか「フェーズトゥー」の怪物化(ファイル化)した青龍が飛んでいたが、 力尽きたかの様にヒュルヒュルと地面に落ちていく。


「コゾウ……ユルサン……ユルサンゾオオオオ!!!!オマエラノセイダアアアア!!!!!」


 ゾンビ丸が青龍の息の根を止めようとした。 しかし、 急にパストが姿を現し、 右腕でゾンビ丸の右腕を破壊。 さらに、 尻尾を鞭の様にしならせ左翼も破壊、 飛び散った肉片は何故か地面に吸収されることなく消滅した。 先程の攻撃のせいかパストの筋肉が激しく鼓動し一時的に体勢を整える。 ゾンビ丸が怯むと同時にノワールがとんぼ返りを行い、 ゾンビ丸の頭を縦に斬る。


「よぉゴミ野郎……」


『満潮の渦(ブラックホール)』


 宙に浮いたノワールがゾンビ丸の足元に穴型のブラックホールを展開と同時に尾鰭でケーキの様に五等分にする。 ゾンビ丸の肉体がスパゲッティ現象を引き起こす。


「オノレエエエ!!!!!」


 ゾンビ丸が必死に自身の肉体を変形させ『満潮の渦(ブラックホール)』から出ようとするが。


「バイバイ~」


『石灰化光線《キャルスィフィケイション》』


 ノワールの口から先ほどより細い黒紫色の光線状のブレスを吐き、 一瞬でゾンビ丸を石灰化させた。 奴の身体はパスタが折れるような音と共に灰と化した。 それと同時に、 ノワールは怪物化(ファイル化)を解除した。 その最中、 体から大量の灰を出しながら地に落ちた。いつの間にか2人も怪物化(ファイル化)を解除していた。


「おいおい噓だろ……」


 蠆昭が倒れた3人を担いで【転移】した。その先が会議室で、 幸いなことに朱雀とエメラルドとコットンがわらび餅を食べていた。


「またかよ! 2人共、運ぶの手伝って!」


 朱雀達は倒れた3人を病院へ運んで行った。


「あー疲れた」


 蠆昭は近くにあったソファーに寝転ぶ。


「おめぇ大丈夫か?」


 ブロンがみたらし団子を食べながら話しかけた。


「見てわからんのかポンコツ!」


「何!? おいらはエリ……」


「エリートポコチン!!」


「おい!! 殺すぞ!!」


 ブロンが指の関節をぽきぽきと鳴らし始めた。


「眠いから後で」


 蠆昭が寝始めたその時、 ブロンが怒りの形相で思い肘鉄を食らわす。 それから少しして、 ノワールとアルファが起こしに来た。


「おはよう!」


「やっと起きたか」


 ノワールは呆れた態度を取った。


「そろそろ会議始めますよ~」


 アルファが会議室へ連れて行こうとするが、 全く動かない。


「飛んでいいですか?」


「「ダメです」」


「俺は寝る! 乳なしども勝手にやっといて~」


 蠆昭は再び寝ようとしたが、 2人はとてつもない殺気を放った。


「「おいこらぁ」」


 ノワールとアルファが彼の足を掴み引きずりながら会議室に入って行った。


 これから自由すぎる会議が始まる――

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