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勢いで何とかなる。

 お久しぶりです、どうもシファニーです。三月も中盤。人によっては生活が一変するような出来事があったかとも思われますが、私の作品の更新頻度は相変わらずです。人って簡単には変わりませんね。

 そして総合PVがだいぶ前に81000を超えていたことに感謝を。いつもご愛読ありがとうございます。


 第百八十五部、第六章第二十四話『勢いで何とかなる』です。どうぞ!


 なんだかんだあって俺たちはここら一体に広がっている魔力なんたら症候群を引き起こした主犯者を見つけ出して懲らしめることになった。


「で、当てはあるのか?」

「うーん、その聖職者が怪しいならここら辺で怪しい教会を探せばいいよね。でも、ここらで教会って言うと私の知り合いもいるようなところしかなくて……」

「まあ、どんな団体にも裏の顔ってのはあるし、調査してみてもいいんじゃないか?」

「それもそうだね。じゃあかなちゃん、行くよ」

「ん」


 そう言うわけで出発した俺たちは、常人では考えられない速度で移動を開始し、屋根の上やらを伝って最短ルートで黒江が覚えのあるという教会へと向かう。


「それで? そこ教会は怪しいのか?」

「ううん? 全然? でもまぁ、やってみないと始まらないでしょ?」

「……そうだな」


 うちの妹はどこか抜けたところもあるんだが、こういう勢い任せのところを見ていると心配にもなるが、どこか嬉しいものがある。考えなしにやりたいことをする、って言うのは俺に似たんだろうな。

 ま、そんな所は似なくても良かったんだけど。


「まあ、でもさ。違うなら違うで何かしら情報がもらえるんじゃない? 同じ教会なわけだし」

「それもそうだな。よし、とりあえず見えてきたし、行くとするか」


 そう。黒江とかなと喋りながら並走していると、目の前に大きな教会が映り込んできていた。


「ん、おっきい」

「どこの神様を信仰してるのかわからんが、結構大きな宗教なんだな」

「そうだね。確か……ソト、って神様だったような、ってあれ?」

「おいそれって」


 マジかよ。あのろくでもない神様の宗教かよ。

 と言うか存在してたのかよ、あいつの宗教。いやまあこの世界の創設者だし分からなくはないけど。


「えっと、私たちを連れてきた神様の名前、だったよね?」

「だな。……ってなると、今回の事件の主犯って可能性は低いけど……」

「いやまあ、確かに本物の神様の宗教なら」

「ん、悪い人じゃなかった」


 かなもそう言っていることだし、そうなのだろう。


「と言ってもあいつの教徒であるからってあいつの影響を受けてるわけじゃないだろうし、管理されているわけじゃないだろうから、調査する必要はあるかもな」

「そうだね。それじゃ、行こうか」


 と言うわけで流れで来てしまったことだし、結局行くことにした。屋根の上から降りて教会の前に三人そろって着地すれば、辺りにいた人々の注目を一定数集めることとなったが、気にせず教会の扉をくぐった。


「少なくとも一般公開されているところまでは行って、一番偉そうな人にでも聞いてみようか」

「そうするか」


 教会で偉い人と言えば司祭とかそう言う立場の人だろうか。一応すでに何人か聖職者らしき人たちは見かけているが、皆格好は統一だった。つまり、格好が違くて偉そうな人を探せばいいだろう。


 と言うわけで見つけた。


「ここ最近近くの集落に現れた聖職者について? そう、ですね。私たちはおっしゃっているような場所での活動は行っていませんし、病人の看護なら受け持っていますがそのような薬の製作法についての講座は行っておりません。なので、恐らく私たちではないでしょう」

「そうですか。他に何かわかることはありますか?」

「そうですね。確かにこの周辺で聖職者を名乗る者の活動がある、と言う報告は以前から数件受けていましたが、そのすべてに思い当たるものがありませんでした。恐らく私たちとは違う宗教団体なのでしょうが、名称も拠点も明らかになっておらず……お力に慣れず申し訳ありません」

「いえいえ、ありがとうございました」

「こちらこそ、ご報告ありがとうございました。私たちもより一層調査に力を入れるとしましょう。それでは、あなた方に神の祝福がありますように」


 だそうだ。


「あっさり話が付いたけど、やっぱりここは関係なさそうだね。流石に何件も報告を受けててこの教会の人たちが司祭さんの目を欺き続けられることもないだろうし」

「だな。しかしこれで手掛かりは無くなったな……って、あれ待てよ?」

「ん? どうしたの? お兄ちゃん」


 教会を出て歩きながら思考を巡らす。確か俺には、このリセリアルに総本山を置く宗教について、何らかの知識があるような……。


 決してよくはない記憶力をフルに活用して思い出そうとして、その宗教団体の名前を鮮明に思い出した。


「邪神教」

「え? 邪神、教?」


 俺の呟きを黒江が拾うが俺は答えている余裕なんてなかった。


 つまりはそう言うことだろう。オレアスを狙ったあの宗教団体が、この国で悪事を働ている、と言うこと。内部魔力爆発、空鯨、ホムンクルスに悪魔化、悪魔召喚。今まで被った被害はそれなりだが、一番大きいのは。

 まあ当然、俺が一度殺されたってところだろう。


 確かに直接的な死因はアリシアの剣だが……恨むべきは邪神教だろうな。復活できる前提で命がけの戦いってのは分かってたし、実際生き返りはしたが殺された恨みはそれなりにある、はず。


 ああ、また冷徹者の弊害が出てるよ。


「お、お兄ちゃん?」


 軽く怒りを覚える記憶に頭を抱えそうになっていると、黒江が心配そうに顔を覗き込んできた。かなも、俺の前の前に立って見上げてきていた。


 気づいた俺は、咄嗟に顔を上げて笑みを浮かべる。うまく出来ていたかは、分からないが。


「大丈夫だ、心配するな。その宗教団体に心当たりがあるんだよ」

 今日久々に自分の小説を読み直してみたんですけど、誤字が酷いこと酷いこと。直そうと頑張っては見ましたが全部対応するほどの時間はなく敢え無く敗退(何に?)これからは地道に直していこうと思います。

 と言うか、自分でも忘れかけていたような細かい設定があって驚きました。勢い任せで書いた部分とか特に。勢いで何とかなるとか言ってる奴誰ですか?(私)


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