表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

174/352

あの、何が起こったのでしょうか?

 お久しぶりです、シファニーです。新作十万文字の疲れが出ましたね、スランプ入ってました。何なら多分まだ現在進行形ですが、何とか更新です。

 

 第百七十四部、第六章第十三話『あの、何が起こったのでしょうか?』です。どうぞ!

 黒江の案内を受けて俺たちは近場のダンジョンとやらに向かっていた。街を抜け、北の方へと進んで行く。するとすぐに魔物が気配察知に引っかかった。と言うか、最近気配察知なんて使ってなかったがわかるもんだな。


《感覚的に発動できる能力は五感と類似する電気信号で伝達されるため熟練度によっては反射的な対処が可能です》


 へー、なるほどな。しんさん、お久しぶりにありがとな。そうだ、ついでに聞いておきたいんだけど、ダンジョンって何なんだ?


《ダンジョン:創造神ソトによって作られた試練の迷宮。地下、天空、深海。様々な座標に存在するその施設は訪れた者に試練を与える。ダンジョンを管理しているダンジョンマスターを討伐することで試練は合格となり、神の恩恵を受けられるとされている。なお、現存する総ダンジョン数は八。うち、攻略済みダンジョンは二つ》


 えっ……ルナたちですら危ういダンジョンが二つも攻略されているのか? やっぱり、この世界にはまだまだ俺の知らない強者がいるんだな。ちなみに、これから向かうダンジョンはどんなダンジョンなのか説明してもらえるか?


《ダンジョン釧爪の棺:攻略済みダンジョン。攻略者:リリア。本来ソウル・ネイルの管理していたダンジョン。現在では人間たちが魔物を討伐するための狩場となっている》


「ぶふぅっ!?」

「ど、どうしたの、お兄ちゃん!?」

「あ、ああいや、すまん! と、突然のことで驚いてしまってな……」

「驚くって、何に?」

「ん? おい、魔物が近づいてきてるぞ。これは、ソウル・グリフォンじゃないか? みんな、武器を構えろ」


 あまりに衝撃的な言葉を聞いて思わず噴き出した俺に、すかさず黒江が声をかけてきたがそれを遮るようにしてリウスがみなに警戒を促す。俺が魔物に気付き、しんさんと話をしている間には、実は一秒も経っていない。これは分割思考の効果なんだが、つまりリウスは俺の気配察知と同等かそれ以上の性能の探知力を持っていることになる。

 俺もそこそこ索敵範囲は広いが、流石探知の勇者と言ったところだろうか。


「え!? まさか、お兄ちゃんも魔物に気付いたの!? リウス、結構すごいはずなんだけど……」

「ま、まあな……だ、だがリウスのように正確な魔物の名前とかはわからなかったぞ? なんとなく、強そうな魔物がいるなぁ、ってだけで。さ、流石探知の勇者だな!」

「……」


 黒江の言葉に便乗し、誤魔化すようにまくし立てた俺をリウスは静かに睨んだが、すぐに視線を外してくれた。冷や汗を流しながらも、俺はリウスに言われた通りに戦闘態勢を整えておく。と言っても高難易度魔法である魔術・氷で剣を作るのはやめておきたいので、特にやることはないが。

 ちなみに、俺の連れはカレラ以外誰もまともに構えてなどいない。


 剣を抜いた黒江、逆手にダガーを握ったリウス、正面に杖を構えたテトたちとは違い随分と余裕の態度だ。カレラは一人得物である槍を構えていたが、俺たちの様子を見てあわあわと動揺してやる。いつもならフォローを入れてやるところだが、今はしんさんの話の続きの方が気になるので分割思考を発動させてしんさんの話を聞くことにする。


 リリア、って今のリリアじゃないんだよな?


《ダンジョン釧爪の棺の攻略者:リリアは初代ハイエルフクイーンのことを指します》


 やっぱりか。なんとなく、今のリリアじゃない気はしていたんだ。そこまで好戦的な性格ではないだろうし、ソルやルナを超える力を持つか、と問われたらそんな気はしなかった。となると、代々受け継がれているというリリアの名を冠する他のハイエルフが攻略したのだろう、と言う予測が出来るわけだ。

 しかし、初代ハイエルフの女王様はルナやソルを超える力を持っているのか? それとも、たまたま相性が良かった、とか? ダンジョンマスターはソウル・ネイルと言う魔物らしいが、どんな力を持っている魔物だったのかは気になるところだな。


 まあ、もしかしたらこれからダンジョンに行ったところで何かわかるかもしれない。とりあえず、行ってみるとするか。


 と、その前に。


「さぁて、お出ましだな。ソウル・グリフォンとやら。どんな見た目、って!?」


 気配察知に映っていた魔物の像が空中から近づいてきたのでそちらに視線を向けたところ……なにもいなかった。いや、本当に。見間違いとかじゃなくて、さらに気配の感違いでもない。絶対にそこにいるはずなのに見えない、と言う感覚は何とも不思議なものだ。

 どうなってるのか聞こうと思って辺りを見渡していると……小さな突風の後で気配が完全に消えた。見てみるとそこでは黒江が剣を振り下ろしていた。


 そして黒江は剣を持ち直し、それを掲げてこちらを振り返る。


「ブイっ!」


 剣を持っていないほうの手にピースを作ってこちらに見せてきた。


 あの、何が起こったのでしょうか?

 最近今更ながら『とある科学の超電磁砲T』を視聴し始めたのですが、自分まだ初代もSも見たことないんですよね。他にとあるシリーズで見たことあるのは一方通行くらいですね。アマプラで公開してないの、やめてくれないですかね?

 なんて不満を言いつつこの話を書きました。ありがとうございます()


 ブックマーク登録、いいね、評価、感想等頂けると幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ