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5話 入学式

5話 入学式


-朝7:00-S3部屋


「ふぁぁ…ん、ここか?」


いつもは寝坊しているが、今日ばかり、つまり入学式ばかりは確実に出席しなければならないために、体にムチを打ち、いつもより1時間早く起きていた。


「よし7時には起きれたな…」


アラームを止めて準備をしようと動く


「そういえば昨日色々なことがあって疲れて寝たんだよな…」


思い返してみるといろんなことがあった、入学試験、バトルロイヤル、そして監査委員長からの勧誘。彼女には初めて見た瞬間惚れてしまっていた。


などなど色々なことがあったために疲れてすぐ寝てしまったのだ。


「さて、すぐに着替えて、ご飯食べて準備するか…」


この家はランクSということもあり、かなり部屋が綺麗で、しかも広かった。部屋は1LDKであり、一人暮らしをするには十分でしかも、冷蔵庫には食材、洗濯機には横に洗剤、漂白剤、ロッカーには制服一式がいれてあり、生活するには十分すぎるほどあった。


「まずは朝食だな」


一人暮らしはしていたがコンビニやスーパーで買ってきたものや、簡易なものしか食べていなかったこともあり、ここでも冷蔵庫に卵があり、炊飯器にはご飯、醤油もあったため、朝は卵かけご飯で済ませようと決めた。


「うまい、やっぱり卵かけご飯はいいな」


そんなことを言いながら食べ終わると制服に着替える。


「さて行きますか」


そうして家を出ると約10分ほどで学園に着く、さすがに今日は生徒も緊張しているのか、大勢の生徒が集合時間より前に来ていた、そんな中校門の前で待っていると。


「おはようございます、春夜くんでしたよね?」


「ああ、アルデラミンか昨日のお返しは今度いつか絶対にするからな」


「あはは、お手柔らかにお願いしますね」


「そう言えばお前のところに生徒会長来たか?」


一応昨日監査委員長から聞いていたことを聞いてみる


「ああ、来たよ、じゃあ君のところにも?」


「そうだな、でお前は生徒会に入るのか?」


「そうだね、生徒会なら性分にあってるし」


「そういや、最後の技でお前の偉人わかったぞ」


「ほう…」


鋭く見定めるようにこっちを見てくる


「ああ、リチャード1世だろ?」


「よくわかったねって、普通か」


「もちろんだ、結局お前順位何位だったんだ?」


昨日はアルデラミンに負かされ、気絶されてしまったため結果を知らないため、聞いてみる


「ああ、俺はもちろん1位だ」


「もちろんってお前なぁ…2位は誰だった?」


苦笑いしながらそう聞く


「もう1人の剣士の彼女だよ」


そうしてアルデラミンは指を指すと、律と葉月はどこで知り合ったのか仲の良さそうに話していた。


「あそこにはいるかい?」


悪戯をするようにこっちに問いかけてくる


「もう十分だろ、これだけ注目集めてりゃ、そりゃ1位と3位が話してたら誰だって気になるだろうよ」


「そうだな、おっと、そろそろ入学式だそうだ」


学園の校門が開き、奥の学園の扉も開いた


「じゃあ行こうか」


「そうだな」


歩いていくと、席順はランク順になっているらしく、1位から100位までの人は順位順に、C~Eはランク通りであればどこでもいいと言うような席順だった


3位だとかなり前で目立つななどと考えるが、もう既に目立ってしまっているため、どうしようもないと開き直った。


「では、諸君入学おめでとうと言っておこう、しかし、この学園都市は常にどんな時であれ弱肉強食だ、それを忘れないでくれ」


今挨拶しているのは生徒会長である、その後ろには3つ席があり、右から治安部長、生徒会長、監査委員長の順に座っており、このような行事を仕切っているのは生徒会長である。


「では諸君らの健闘を祈る」


その言葉で入学式の言葉は締めくくられた


「では次に治安部長、監査委員長の御二方よりもお言葉を受け取りたいと思います。」


「もしお主らの中に治安部に入りたいものがいたら、力ずくで入れ……」


「先程治安部長ぎデタラメなことを言っていましたが、三権の中へ入ることが出来るのはドラフトにって…」


そんな個性的な挨拶が続いた。


「では新入生代表アルデラミン・シリウスより新入生代表の挨拶、またSランク位置づけられた者はアルデラミンの後ろに並ぶように」


えっ、そんなこと聞いて…そんなことを考える暇もなく全員立ったため直ぐに遅れないように自分も立つ、そしてアルデラミンに続いて壇上に上がり、1列に並ぶとアルデラミンが前に出る


「僕達新入生はこの学年に入学出来たことを…」


アルデラミンが戻り、席に戻る直前、監査委員長の姿が見えた、そう必死に謝る姿がである。


「これにて第10回学園都市入学式を終了します。」


そして入学式が終わるとSランクの教室に案内される


もちろんクラス分けも全てランクで行われており、Eランク以外はほぼ全ランク1クラスである、そしてSランクは10人しかいないわけで…


「君たちの担任となった、3年のAランク17位の直江 渉だ、よろしくたのむ、そして授業はどの学年のSランクも午前の座学が終わると、午後は自習となるが、もちろんわかっていると思うが、Aランクに抜かされた時点でクラスは降格し、順位も下がる、放課後の時間を有効活用しようが遊ぼうが勝手だが、ランクが落ちるということは覚悟しておけ」


「では、今日は軽く自己紹介だけして終わりだ、ほら1位のやつから」


「わかりました、僕は現在Sランク1位のアルデラミン・シリウスだ、よろしく頼む」


「2位の橘 葉月、よろしく」


「えっと…3位の夏目春夜です、よろしく」


「4位のシェマリ・カウストだよ、よろしく」


「5位の秋津 律」

律は悔しそうにそう言うと、座る。


「6位のカウス・ボレアリスだ、よろしく頼む」


屈強な体、を持つ巌のような男性だった


「7位のアリス・スピカ」


銀髪碧眼の大人しそうな少女だった


「8位のジェニフィー・リーフェルです、よろしくお願いします」


一礼する彼女は金髪金の瞳を持つ、ファンタジーの王族のお嬢様っぽかった。


「9位のアルフォート・シオンだ、よろしく」


今挨拶した青髪青眼の少女は剣を志す者であるならば1度は聞いたことのあるアルフォート家の出身だった。


「さて、私で最後ですね、10位のアリス・ベガだよ、よろしくね」


最後の子は7位の子の姉妹なのか、顔立ちが似ており、さらに銀髪碧眼の少女だった


「よし、自己紹介は終わりだ、じゃあ、各自勝手にしてくれ」


そう言って手を振って出て行ってしまった

一同は呆然とする中で最初に声を上げたのは俺だった


「アルデラミン、昨日の続きしようぜ」


「いいけど、みんなはどうするんだろう」


静まっているせいでみんながこちらの方を向く


「じゃあさ、親睦を深めるために模擬戦でもしない?Sランク全員で使うなら練習場1つくらい貸しきれるでしょ」


「どうかな?みんな」


「僕はいいよ」


「私はこいつに雪辱を…」


律はこちらを恨ましげに見てくる


「私もそこのアルデラミンにやり返したいし」


あと残っているのは昨日俺が係わっていない6位以下の人達で…


「俺もやりたいな」


「私たちもいいよね?スピカ姉」


「いいけど…」


「私もいいですわ」


「私も剣を扱う家としてそこの2人とお手合せを願いたいな」


「じゃあ、全員満了一致ということで、練習上に行こっか」


みんな各々荷物をまとめていく


「なあ、アルデラミン…」


「ああ、言い忘れてたんだが俺のことはシリウスって呼んでくれるか?」


「わかった、それでさ、なんか男子少なくないか?入学式も7割くらい女子だったし、このクラスも6人女子だし」


「ちょっと耳貸せ」


そう言われて、耳を近づける


「これは非公式なんだが、強い能力者は女性に多いんだ、仮説では女性の方が容量が多いとか…」


「おいおいなにコソコソ話してるんだ?」


カウストが面白そうにこっちを見てくる


「まあ、色々だよ」


シリウスが笑顔で誤魔化す


「ボレアリスもこっち来なよ」


「おう」


「このクラスには4人しか男子いないんだから仲良くしようぜ」


「おう、よろしくな」


「よろしく、春弥って呼んでくれ」


「よろしく、僕のことはシリウスでいいよ」


「そういやカウスト、お前上機嫌だな」


何故かカウストがニコニコしているので問いかける


「そりゃそうだろ、このクラスの女子全員が全員美少女だぞ!?」


「まあそうだが」


苦笑いしながらそう返す


「なあ、春弥は誰狙いだ?」


「はぁ…お前なぁ、顔だけじゃないんだぞ?もっと性格と…」


「そんな堅いこと言わずに、誰が可愛いかぐらいいいだろ」


「悩みどころだが、実はもう憧れ(?)、好き(?)な人はいるんだ」


「えっ、誰だよ」


「教えないよ」


「ケチ臭いな、シリウスは?ボレアリスは?」


「僕は特に居ないかな?」


苦笑いしながらそう答えている


「ボレアリスは?」


「俺もいないかな」


「みんな、せっかくの高校生活なんだから楽しもうぜ」


1人カウストが落ち込んでいるのであった

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