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1話 託宣

1話 託宣


2045年3月9日


21世紀後半、5年続く第四次世界大戦が勃発した。


その最中タイムトラベルの技術が開発された、しかしその技術とは過去にも未来にも行けるわけではなく、偉人の能力を子供に与えるというものだった。


しかし偉人は子供にしか与えられない。

その技術は世界各国に渡ってしまい、各国はより強い偉人を持つ子供を作ろうと躍起になり、国ごとに偉人の能力を持つ子供専用の学園が出来るまでになった。


子供を戦場に出すわけに行かないため、偉人の能力を持つ子供のための条約を結ばれることとなった。

その条約は「エイゼンシュバルツ条約」と呼ばれている


その条約を要約すると、1つ、偉人の能力を持つ子供は戦争に参加させない。2つ、能力を使って爆弾、毒ガスを作らせることを禁ずる、3つ、精神的、肉体的に苦痛となる研究をしてはならない、4つ、自由に生き方を選ぶことが出来る。


偉人の能力は15歳になると与えられ、偉人は1人に1人という訳ではなく、最高3つまで持てる人がいるが、ほとんどの人は1つまたは持てない、さらに偉人を持てる数が多ければ多いほど強い偉人を持つことが出来るという研究結果はよく知られている。


またその副産物として魔法が現れたが、魔法はどのような偉人が渡されるかにほとんど依存している。


「今日か、託宣が渡される日は…」


高位の偉人が渡されるほど各国では出世が約束されており人生は偉人で決まるとも言われている。そのため偉人が決まることは託宣と言われている。

偉人は誕生日になった瞬間に渡される。

確認方法は偉人を貰った時に同時に渡される魔法のノーマル魔法〈ステータス〉によって確認することが出来る


「〈ステータス〉」

と言うと目の前にステータスが表示された


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一


【名前】:夏目 春夜

【偉人】:ピエール=シモン・ラプラス、?、?

【性別】:男

【年齢】:15歳

【総合力】:A+


【物理総合力】:96.5

【物理攻撃】:4768

【物理防御】:4536

【魔法総合力】:31.6

【魔力量】:12586

【魔力攻撃】:10597

【魔力防御】:8453

【速度】:5963

【思考】:9574

【思考速度】:8432

【統率力】:2254


【スキル】:《未来視》《並行思考》《魔法[風]》《魔法[雷]》《魔法[水]》


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一


「ピエール=シモン・ラプラス……偉人ランクS…しかもステータス、特に思考、魔法力がやばい事になってるな…。」


一般的にステータスの平均値は全て5000、物理総合力は100が平均、魔法総合力は約24.7が平均だ。総合力は魔法と物理の簡易的な見方であり、それほど重要視はされないが、能力者のある程度の区別はできるため、強さのある一定の指標となっている。


どちらの総合力も1平均値を上回るだけでも強さが一段階違うと言われるんだ…7も上回る魔法総合力はやばいな、それに思考速度、思考が飛び抜けている。


魔力量は生まれつきであり、これ以上上がることはほぼないと言われている、上げる方法はあるにはあるが、お金も時間もかかるためあまり普及していない、物理攻撃、物理防御は運動つまり筋力や運動神経を鍛えるとあげることが出来、魔法攻撃、魔法防御は使える魔法の多さ、魔法の威力をあげる練習によってあげることが出来る。


また総合力はS~Eまであり、基準はステータスの平均値と比べられる。


「しかもサポート系最上位(S級)スキル《未来視》と上位スキル(A級)《並行思考》か」


スキルは1人の偉人につき数個現れる、また偉人が3人の場合、自身の総合力をひとつ上げる、つまりステータスを上げるために努力しなければ明らかにならない仕様となっている。


「この感じなら学園都市に行けるかな…たしか、ステータスと筆記試験が条件となっているはずだ…」


学園都市とは偉人が現れ、その能力が優秀な人が入ることが出来る学園である、そこでは国に縛られることなく過ごすことができるため優秀な生徒はこぞってそこを目指す、毎年倍率は1000倍にまで昇る。


もし国に留まっていた場合、偉人の能力は利用され、他国に流れないように監視されるため、国に縛られて生活するようになる。


その学園はどの国とも関わっておらず、どの国とも戦争にはならない、永世中立都市、もはや永世中立国と言っていいほどである。なぜなら優秀な生徒は戦略兵器級にも匹敵するため、もし学園都市に戦争を宣言したなら確実に負けるためどの国も干渉することが出来ないからである。

そのため、前学園都市のトップたちが能力を駆使して空の上に学園都市を作り、どこからでも対処出来るようにしている。

よって別名「空の上の都市」と呼ばれている。


学園都市はその性質上、学園の生徒組織、生徒会、治安部、監査委員の三権によって管理されている。生徒会は学園都市の運営全般を、監査委員は学園都市の財政の管理を、治安部は学園都市の治安、有事の際に対応する部隊である。

そのため三権は均衡が保たれており、どれかひとつでも欠ければ学園運営はできないと言われている。また三権全てが対立しているという体制になっている。


「やっとこの家から出ることが出来る…」


そう言うとすぐに荷物をまとめ始める


「絶対合格してやる…」


学園都市の入学試験は1次が筆記試験、ステータスがクリア条件であり入学試験は1次までしか公開されていない、入学試験は三次まであり二次と三次は公開されていないがそれは生徒の正確な能力を測るためで公開されていない、噂程度でさえ流れない理由としては、2次まで行く人はほとんど居ないことが挙げられる、受験者は毎年30万人いるがそのうち合格するのは300人である。


何故ここまで倍率が高いかと言うと、自由が約束されているだけではない、学園都市を卒業したというだけで将来が約束されているからだ、現在の各国首脳、国際的な組織の長のほぼ全ての人が学園都市を卒業している、それだけ偉人の能力の最高峰の能力というのは重宝され、かつ重要視されているのだ。

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