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17話 選考会①

17話 選考会①


それから1週間ほどたち学園には慣れてきたところ。


「今日は前々から伝えてきた通り一日選考会が行われる」


それを伝えられた瞬間に全員の顔が強ばる、それもそうだこれによって三権に入れるかどうかが決まる、つまり将来が決定するのだ。


「まあそう強ばるな、そういうことで上からお前らを大ホールに連れていくように言われている、ちなみにSランクとAランクの生徒は大ホールで選考会の様子を生で見ることが出来る、そりゃあほぼお前達から選ばれるからな。」


先生はそういうと俺たちを引連れて大ホールに向かう、その途中皆緊張しており、一言も話すことは無かった。


-10:00 大ホール-


「ではこれより選考会を始めさせていただきます」


時間きっかりに舞台袖から司会が出てくるとそう言って選考会は始まった。


「ではそれぞれの機関の方々からお言葉を頂きたいと思います。」


司会はそう言って後ろに座っていた3人のうちの1人、生徒会長にマイクを渡す。


「まずはこんにちわ、2年Sランク1位、学園ランキング2位のオリオン・アルクトゥルスだ、この選考会にさいし、1年生はもちろん2、3年生もこの日を待ちわびたと思う、毎日己を鍛え学園ランキング、学年ランキングの向上を必死にやってきたのだろう、つい先日も己の学園ランキングを上げるために1年生と3年生のトップ同士で衝突があったと聞く、もちろんここにいる約180名は全員敵同士だ、しかし同じ機関に所属したならば、その場では仲間ということを忘れないで欲しい、生徒会、監査委員会、治安部どれもこの学校には必要不可欠であるのと同時にそれぞれの仕事の一つ一つは1人で行うことが厳しい、だからこそそれぞれの機関で互いに切磋琢磨しこの学園を支えて行って欲しい、これで僕の言葉は終わりだ」


「次に治安部長にお言葉を頂戴したいと思います。」


「治安部長のポラリス・シャウラじゃ、あまり堅苦しい肩書きなどは言いたくないのだがな、アルに言われたから言うが、2年Sランク2位、学園ランキング1位じゃ、まあなんだ、ここには強いやつしか必要ではない、自らは強いと思うものだけがこの治安部に入ると良い、この学園では力は正義である、そして治安部の活動内容には各国への戦闘も含まれているつまり戦争だ、有事の際に使えない愚図をわらわは求めるつもりは無い、だからより実践的な人物を求めている、わらわはこれで終わりじゃ」


「次に監査委員長にお話をお聞きしたいと思います」


「みなさんこんにちわ、監査委員長、学園ランキング3位、学年ランキング3位の白雪 華です、先ほど治安部長が言っておりましたが、この学園では力は正義、この言葉は確かです、それと同時に私はより賢いものを求めます、監査委員は学園の財務、事業についてを扱います、それゆえもし誤算などあればそれは学園を一気に弱くしてしまうそういうことにも繋がります、強く、そして賢いものが入ることを私は願います、これにて私のご挨拶は終了とさせていただきます」


監査委員長がそう言って一礼をすると挨拶は終了となった。


「それでは引き続き解任される生徒の報告を致します」


それを伝えた瞬間前のテーブルつまり、三権のそれぞれの生徒が凝り固まった、三権にはそれぞれ20名の生徒がいる、その中でも解任する生徒を決め、事前にわかっているのはそれぞれの長のみである。そして例年約半分の生徒が外されると聞く。


そして司会は3枚のうち一枚の紙を開くと目を見開いた。


「生徒会は会長以外全てのものが辞任となります」


司会がそう告げた瞬間会場はわっと騒がしくなった


「まじかよこんなこと前例がねぇ」

「でも俺たちにとってはチャンスだぞ、入れる確率が上がったからな」

「今年の選考会は荒れるぞ」


そんな状況の中、生徒会長は発言した。


「今年から生徒会は新体制となる、だが安心してくれ、解任した君たちの中からもメンバーを選ばせてもらう、しかしほとんどのメンバーは変える、だからこういうやり方にした、異論があるものはここで正々堂々でてくれ」


その生徒会長の言葉で会場は静かになった、他の生徒会のメンバーはその事が薄々わかっていたのか、それとも生徒会長は己を曲げず、そして立ち向かったとしても負けるということが分かっているから異論を挟まないのか、重苦しい雰囲気に包まれながらも前の三権のテーブルの人は誰一人として口を挟むものはいなかった。


生徒会長はそう告げるとすぐに司会に目配せをし続けるように伝える


「次は監査委員会です……監査委員会は監査委員長以外を全員を辞任とする」


司会は絶句したのか、ワンテンポ遅れてそう告げる


「会長と同意見です」


白雪はサラッとそう言い放つ


「おい、白雪!てめぇ、俺の有能さを忘れたのか?」


生徒会とは違い監査委員会には反抗するものが3名ほどいた。その生徒達は今にも監査委員長に殴り掛かりそうな勢いで、周りをスキルを使う準備をしていた


「私に何か文句でもあると?」


鋭い目付きで3人を見るとその直後スキルを使ったのか、こちらまで冷気が届いた、その途端に男達3人はブルブルと震えだし大人しく席に着いた。


騒がしいことがあったものの、監査委員長の一言で直ぐに終わり、事なきを得ると司会が進めた。


ここまで来ると全員予想できていたのか、騒がくなることは無かった。


「次に治安部です、治安部は治安部長以外は全員を辞任…」


「そこの二人と同意見じゃ」


治安部長は司会が発言すると直ぐにそう言って二人と同じように黙った。


会場が一気に静まる中、司会が続けるように発言をした


「それでは選考会に移りたいと思います、では生徒会長、監査委員長、治安部長の3人は第1指名を書いてください」

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