森のなかでのはなし
「ここが異世界...か?」
周りの木を見てみても、地球にある木にそっくりで今立っている場所も森へ続いている道の上にいる って、
「ああぁ!あのじいさん最後に大事そうなこと言いやがって!他にも言い忘れてることありそうだぞ!」
そうだ!メニューは、どう「うわっ! これがメニューか。」
さっき神様が出していたホログラムのような画面が目の前に出てきた。
メニュー
【山口海斗 】 15歳 男 Lv1
職業なし
(職業は隠されています)
称号なし
(称号は隠されています)
アイテムボックス
ステータス
スキル
オプション
「へぇ、本当にゲームのメニューみたいだし、声に出さなくてもいいんだけど、そうだな?
なんかアイテムないか...これかなこのメニューっと、触れないのか。んじゃアイテムボックスオープン!」
メニューは思考操作以外もできるのかと思いながら声に出してみると、目の前に黒い空間と共にまた半透明で上にアイテム一覧と色々なものが書かれたメニューが出てきた。
・神様直筆メモ
・金貨袋×10
・銀貨袋×99
・銅貨袋×99
・旅人の服×5
・旅人のズボン×5
・旅人の靴×5
・木刀×5
・鉄剣
・刀
・HPポーション×50
・MPポーション×50
・スーツ上下
・革靴
・カバン
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・アイテムバッグ
メニューにオプションもあったから、そのうちいじるかと思いつつ
「でも本当にたくさんいれてくれてるなあ。
会えるかもとは、言っていたから会ったらお礼言わないとな。
神様のメモってこれだけこんな風に表示されてるけど、これを取り出すにはこれに手をいれないとダメなのか?」
「よし、いれてみるか!神様のメモ、神様のメモ、ん?このメモ帳かな?」
黒い空間に手を入れ、メモが出るようにまた声に出すと手のひらの下に少し厚めのメモが出てきた。
「さっき、指で探してもなかったのに、これは思考と音声両方みたいだな。まずみてみるか。」
そう思い手に持っている手帳をみると、その高級そうな手帳の表には手書きらしき文字で【異世界生活のすすめ】と書かれ裏には、著【アースヴェルド】と書かれていた。
神様の名前がアースヴェルドなんだと思いつつ、ページをめくるとメニューの使い方やこの世界の平均ステータス、魔法の使い方などが一度に頭の中へ流れ込んできた。
「ぐわ! うっ...、気持ちわる...。」
( これは、普通の人だったら無理なんじゃないの...だめだ、座ろう)
俺は、気持ち悪さや頭痛で立っていられずふらふらと歩き近くの木を背にして座り込んだ。
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「ふう、やっと落ち着いてきたな。それにしてもこれは神様が作った体じゃなかったらこわれていたんじゃないか?」
気持ち悪さや頭の痛みが落ち着いてきたときそう思った。
「それにしてもこのメモ、魔導書だったのか。でもあれ?最初の数ページ以外は真っ白になってるな。えっと、なになに?」
ぱらぱらとほとんどが真っ白になったのを確認し終えると最初の方に書かれているのを読んだ。
【これを読んでいるということは、アースヴェルドにおりメニューからこのメモ帳をとりだしたということじゃな。今お主に渡した情報は、この世界の常識や言語を理解する能力じゃ。
別にあそこで渡し忘れた訳じゃないぞい。それにこの文を読めるなら渡すのに成功したからの。】
「いや、渡し忘れかよ!やっぱり最後にスキルとかのことを言ってたしな、そういえばこの文字はみたことないはずなのに読めるな。表紙と裏は漢字とカタカナだし。」
そういいながらも、異世界の文字と日本の文字を見比べどちらも読めることを確認し、続きを読み出した。
【さてアイテムボックスにアイテムが入っていたろう。あれは、生活する上で必要なものを儂が選んだものじゃ。お金も一袋100枚ずつなので大金持ちじゃが、資金などアイテムはそれ以上まぁ、例外を除けばだがあげれんのでな考えて使うんじゃぞ。】
「 いや十分すぎると思うが、ありがとうな。」
( たしか、金貨1枚が、約10万円、銀貨1枚が、一万円、大銅貨、1000円、銅貨、100円
ぐらいで考えて金貨の上に白金貨と黒金貨があるけどえーと、)
「うわー、1億以上もってんのか...。」
アイテムボックスを開き、どのくらいあるのか計算すると、かなりお金を持っていることに気づいた。
【しかしだな、お主はその世界に一人で生きていくわけではないじゃろう。その世界で冒険者になるのであれば装備にも金がかかるし、そこではお主には家がなかろう。ずっと宿を借りるより家を買うとなると大変じゃし、家族が増えたりもする。自分が何をしてみたいかをよーく考えてみるんじゃな。おっと説教臭くなってしまったの。】
「何をするか、何をしたいか...か。」
お読みいただきありがとうございました。