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虚偽

吐くほどグロいです

目が覚めた…目が覚めるとまず見える、もうとっくに慣れた天井、起き上がって見るといつも通りの場所にご飯が有った、いつもなら手を付けないが…


俺は…死ぬ為に生きるんじゃなくて、みんなに償って、胸を張って死ねるように生きるんだ…!


今日は食べた、久し振りに食べたご飯はアルマさんと食べたご飯と同じくらい美味しかった、ただひたすらに生きる為に食べた


「おはようございます、エイトさん、何か欲しいものはありませんか?」


「ご飯のお代わりが欲しいです!」


ただひたすらに食べた


「あのー…エイトさん」


「はい?」


「食べるのも…良いんですが…ね?」


「え…?あぁ!これ、美味しいですね!」


「…感想じゃなくて…あの…お風呂とか…」


「…そういえば…軽く2週間は入って無かったような…」


「はやく入って下さい」


場所は風呂、2週間程度居たくせに見たことがない場所に居た


「そういえば…2週間くらいご飯食べて無かったのによく俺死ななかったな…」


あの人…そういえば全然名前聞いてなかったな、風呂上がったら聞いてみよう



「カザマエイトだな、こっちへ来い」


風呂場から出たら何か厳つい人が居た…どうしてこうなった!?



そうして…俺はまた王城に来ることになったのだ、しかし、今度は処刑の為だ


「風間…瑛人、お前にはアビス様を滅ぼす為に送り込まれた悪魔の容疑がかけられている」


……言葉が出て来ない、頭が真っ白になった


「…ふん、図星か?やはりな…」


「ち、違う!俺は悪魔じゃない!」


「ならば…悪魔に通じる者か?」


「悪魔なんて知らない!」


「ならば…審判だ」


審判…?


「貴様を処刑する」


「処刑…!?そんなの審判なんかじゃないじゃないですか!」


「案ずるな、貴様が無実ならば…アビス様はあの世で償うべき人と逢わせて下さるだろうな」


…まさか…これって…魔女審判…!?…そうか、アビス様は、いや、アビスは俺を殺す口実が欲しかっただけか…!


「そして、もし生き残ったのならば…貴様は悪魔だ、処罰はアビス様が決める…今からあの世で告げる言葉を考えておくのだな!」


こいつ…ッ!完全に殺す気か!?アビス…!


『称号:廻魂神の加護を破棄しました』


「エイトさん!…待ちなさい!彼が何をしたと言うのです!」


…名前……まさか彼女は…俺の為に?悪魔の疑いがかかっている俺の為にこんな事を!?


「彼は悪魔の疑いがかかっている、だから審判を行うのだ」


「待ちなさい!…えっと……待つのです!アビス様からそう神託が下ったと言うのですか?」


「そうだ」


「え?……そんな…」


あ…あの人には悪いけど駄目だ


「早く処刑を行え」


処刑人が近づいて来る…そこに…飛び込む人影…


「…え?」


血が飛び散るのを近くで見ていた、さっきまでそこに俺が居た場所、そこに


「…自己紹介してませんでしたね…私は…ビスです」


痛みを感じているだろうなのに彼女は最後までーーー




ーー笑顔だった、首だけの笑顔は先に恐ろしさを感じさせた


「…ビス……さん…そんな…呆気なく…!」


「やれ、もう一度だ」


処刑人がもう一度剣を振り上げ…自分の首に当てた


「あいたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた………た」


バタン、そんな音がして処刑人が倒れたーーー



ーー何故、そんな感情でいっぱいだった


「つ、次だ!行けッ!」


次の処刑人が近づいて来た、前の処刑人で足を引っ掛けてーー


「あっ…が、にまひさらやまちなひさかちかはたまはしまらまなひまたまやはひやにはははははははははははははははははははははは、は、は…」


前の処刑人の剣が腹に刺さった、そのまま笑いながら死んだ


「あ…?ま、ま、魔法だ!魔法で殺せェ!!!」


そう言われて処刑人となった魔法使いは詠唱を開始した


「ーーー地獄の炎-ボルケーノ-」


魔法陣が彼の足元に現れるーーー


「あれ?」


ーーそして現れた魔法陣は色を変える、青から、赤に近いものへと、遂には真紅に変わってーーー


「あれ?あれ。あれ!あれ、あれ☆あれ♪あれ→あれ!*あれ?あれ、あれ、あれ。あれ!あれ?あれあれあれ???あ"」


ーー彼は表情を転がるように変え…最後には爆発四散してそこら中に飛び散った


「…悪魔だ……あいつは……悪魔だ………あ…アビス様の神託を待つ、それまで牢屋に入れておけ」


連れて行かれる俺を見る誰もが…恐怖の表情を見せていた…否ーー



ーー死体だけは笑顔でこちらを見て居た

見てくれてありがとうございます!

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