自分という存在
…とにかく食べるか……
「「頂きます」」
先ずは全部掻き混ぜてと、さぁ、卵かけご飯を頂こうか…んっ!?
「うっま!…え?ただの卵かけご飯だよね!?」
今まで気付かなかったが…この卵、白身が少ない…いやいや、黄身が多い…!だから甘くなると思ったけれども醤油が普通のよりも濃いめだから上手くマッチしている!ご飯もふっくらしていて…美味い!もうこれ以上ない卵かけご飯だ!圧倒的マッチのせいで3つの材料が載せただけじゃなく料理へと昇華されている…ッ!!
「美味しいでしょ〜他にも料理作れるけど、これ食べて欲しかったのでこれにしちゃいました〜」
「ありがとうこざいます!美味しいです!!」
あっという間だったがこの短時間で既に日は沈み、射し込む光は月のものへと変わっていた
「それじゃあ〜お風呂沸かしてきます〜」
そう言い残し消えた…
「残像ッ!?」
「終わりました〜」
「早っ!幾ら何でも早すぎるッ!」
「魔法の力です〜!」
「魔法なら仕方ない」
魔法…か、異世界らしい…
「って本当に湯気出てるし…あの短時間でどうやって…」
と、俺は今、風呂場に来ていた…勿論一人でだ!
「疑ってたんですか〜?酷いです〜」
「いえいえ!全然そんな事は…あのーアルマさん?」
「はい、なんでしょうか〜」
全裸!?…見てはいけない、見ては…光が邪魔だ!…素晴らしいスタイル…
「瑛人さ〜ん、鼻血出てますよ〜」
「申し訳ありません」
即座に土下座した…そして血が流れて行くのを見た…こういう時って本当に鼻血出るんだ…
「…?……!洗ってあげますよ〜!」
鼻血が噴き出た…そして俺の意識は無へと還っていく…
「…ここは…?」
知らない天井…?いや、さっき見たぞ!
「ハッ!…まさか…」
外は太陽の光で明るく照らされ…もうちょっと見たかったのにくそぅ
「あらあら〜起きました〜?大丈夫ですか〜?昨日鼻から血が出て…」
「あ…すみません」
謝ってばっかりだな…俺
「とっても驚きました〜!でも、私の事あまりえっちな目で見ないでくださいね〜?」
えっと…バレてた…?
「あ、あははは!な、なんか!お手伝いしたくなってきたなぁ!な、なんかお手伝いとかってありますか?」
「それじゃあ〜変態さんには買い物にでも行ってもらいましょう!」
「よ、喜んで!」
それにしても……どこは言わないけれど………でかかったなぁ…
そう心で呟く、それと同時にこのままこの時間が、続いて欲しいと願うが…物語の脚本は残酷にも時間を、願いを、命を引き裂く、総てはとある闇の掌の上、既にここから、彼らの物語は、運命は始まっていたのだ
読んでくれてありがとうこざいます!
本編では描写される事のない巨乳キャラ…!
この後亡くなったんだよね…(大嘘)