かたみちさんぽ
ある日、雀が道路の隅で死んでいた。
私は考える…
何で死んだの?
車に轢かれたの?
それとも病気?
結果的に、考えても分からなかった。
私は、視線を長く続く歩道に戻すと歩き出す。
死んだ雀を思うと、ほのかな罪悪感が脳裏に燃え上がり火傷となり…シコリを残す。
しばらく歩くと木の橋があった。
私は、橋から川を見下ろす。
そこには、何か動物らしき死体が浮いていた。
犬…猫?
体毛はあるが白く腐乱していて、なんの死体か分からない。
私は、見たくないものを見た…それは損な事だと感じた。
私は、醜い死体から歩道に視線を戻し歩き出す。
今日は死を見る日…死にたくないな。
そうだ…例えば、この地球が死んだらどうなるのかな…。
地球が死んだら…大変だよね。
私は考えるが…人知を超えた地球の死は考えてもダメなんだと思った。
(あれ…)
私…なんで歩いてるんだろ…。
ここ…何処?
…
あっ。そっか…そうだったんだね…。
私は、知らない歩道を歩く…あそこまで。