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自己紹介するんだよ!

(っあ……わたし、何してたんだっけ……? 何か変なのに潰されて……綿菓子詰め込まれて……。あはっ……夢だよね……。こんなド〇〇〇んみたいな事あるわけ……)

『起きろぉおおおおおお!!!!』


 いきなり、耳元で誰かが大声で叫んだ。


「ほひゃふぇえぇえ!!!?? な、なになになに!?!?」

 わたしは飛び上がり、頭をクラクラさせながら、周りを見回した。すると左前方についさっき、綿菓子を口に詰め込んできたもふもふの女子おなごがお姉さん座りをして、不安そうにこちらを見つめていた。


『さ、さっきはごめんなさい……。空間移動に失敗して……その……【緊急羊毛クッション】を使って、不時着したんだよ……』

「え……っと……? 耳がキーンとして、頭がクラクラして……何が何だか……。えっ……? 空間移動……? 緊急羊毛クッション……? 不時着……? わけがわからないよ……」


 まだちゃんと意識が戻っていなかった。というより、大声が頭に響いて、戻る意識も戻りにくい状態であった。


『えっとね……? とりあえず、自己紹介するよ……? ぼくはひつじ 未来みらいって言うんだよ! この2015年から12年後の未年からやってきた選ばれしひつじなんだよ!』

「12年後の……未年……? って事は2027年じゃない……? ほんとにそんなとこから来たの……?」

『ん……まぁ、信じないのは当然かな……? ほんとはきみの横から出てくるはずだったんだけど……。うっかり、設定を間違えて、4649メートルから出てきちゃって、そのまま落ちちゃったんだよ……』

「4649メートルって……。あんた、ちゃっかり、【よろしく】を狙ったんじゃない……?」

『そんなわけないんだよ! そんな高い所から落ちるほど、ぼくは物好きじゃないんだよ!』


 ひつじ 未来みらいはプリプリとほっぺを膨らませながら、怒った。が、その様子は可愛いぼくっ娘に見えなかった。


「あぁ、わかったわかったって……。ちなみにその高さって、高積雲とかあるよね……? ひつじ雲がいっぱいある気がするけど……。関係ある?」

『ん~……。ないわけでもないし……あるわけでもないし……。半分ってところかな?』

「曖昧ね……。こっちも自己紹介しとくね。わたしは何卒なにとぞ 未来みらい。名が同じだから、ちょっとびっくりしてるわ」

『何卒……ほんとに何卒……? 間違いないんだよね?』

「……? そうだけど……?」

『こんなに早くに会えるとは思わなかったんだよ!』


 女子おなごはとても喜んで、彼女なにとぞの両手を握った。


「えっ……? えっ?」

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