第四話 魔法学校
3歳になった。
私は攻撃魔術の中級を今習得中だ。
ただ、治癒魔術の初級はまだ習得していない、それ以前に魔術入門に載っていなかった。
まあ、そのうちお母さんに教えてもらおう。
-----
数ヶ月後
「シルフィーは本が好きなのね」
後ろから声をかけられた。
びっくりした、本に集中してて全く気づかなかった。
後ろにお母さんが立っていた。
「どんな本を読んでるの?」
サラはそう言って私が持っている本の表紙を見てきた。
「シルフィー、この本の内容分かるの?」
その時私が持っていた本は『魔術入門:中級編』だった。
正直普通の三歳児が分かるような物じゃない。
「うん、わかるよ」
サラは一瞬びっくりしたような顔で固まると「シルフィーは凄いねお母さんびっくりしちゃった」
「そうだ、ジルにもこの事をおしえなくっちゃ」
サラはそう言うと満面の笑みで頭を撫でて、ジルの所に嬉しそうに私を連れて行く。
(お母さん、順応性高いな)
「ジル!、聞いて聞いて」
「どうした?」
「シルフィーがね、中級魔術を使えるようになったの!!」
ジルもかなり驚いた顔をしている。
「いや、まだ3歳だろ幾らなんでも中級はむ」
「やぱりウチ子は天才だったんだわ!」
「いや、サラ、あのな、まだ文字を教えて……」
「まさか3歳で中級を使えるなんて思わなかったわ!」
ジルは戸惑い、サラは歓喜している。
どうやら、サラは私が魔術が使えたのが嬉しくてしょうがないらしい。
サラは一人で興奮して、天才だの才能だのと騒いでいる。
まあ、両親からしてみれば我が子は教えてもいないのに文字を読み、中級魔術を使う。
天才だろう。
私だって自分の子供がそんなんだったら天才と思う。
これは親馬鹿って奴なのか、中級魔術を使えるのがすごい事なのか、判別がつかない。
いや、両方か。
私は両親の話を聞いていて一つ思い出していた。
そういえば、お母さん治癒魔術使えたよな。
「お母さん」
サラとジルは会話をやめ私を見た。
「どうしたのシルフィー?」
「魔術入門に治癒魔術が書いてなかったから教えて?」
サラは少しジルと相談しいた。
「シルフィー私が使えるのは中級までたけどそれでもいい?」
「はい!」
「ただし条件が3つ」
「一つ、これからは剣術をジルから習うこと」
「二つ、攻撃魔法の鍛練も続けること」
「三つ、5歳になったら魔法学校に行くこと」
学校?この世界にもあるの?
「できる?」
「治癒魔術を習うためならできるよ」
子供に条件もどうかと思うけどね。
「じゃあ、明日からやりましょうね」
「はい」
こうして五歳までの両親による教育が始まった。
幼少期のネタがやばい