お話の7
7話目です〜。今回はどこに行くのかな?かな?
さてさて、2日3日八雲家で過ごしたミコトは紫達と別れて今度は何処に行こうか思案していた。
「う〜ん…。次は何処に行こうかなぁ…。」
空を見上げれば、梅雨の合間の晴れた日の太陽が降り注いでいる。
しかし、湿度が高いので蒸し暑い…。
「…あちぃ…。」
こういう日は適度な涼を取るに限る。
そして、この幻想郷で涼の取れる場所というと…
「そーだっ!偶にはあそこに行くかっ!よしっ!そうと決まれば、里で準備、準備〜っと♪うふふ〜♪♪♪」
すぐさま里の方へと走っていく。
「あれ買って〜♪これ買って〜♪っと♪あっ、おばちゃん。コレも頂戴♪」
[はいはい。毎度ありがとね。]と、1時間ほど里で買い物をした後、目的の場所へと楽しそうに行くのであった。
それから数時間、漸く目的地に到着した。
「ふぃ〜。到着〜♪」
周りを見渡し、誰にも見られていない事を確認したミコトは、いそいそと水着に着替える。
因みにこの水着は、ワンピースを買いに外に出た時、紫と一緒に選んで買った物で、紫チョイスにしては抑え目など露出である。
尤も、競泳水着なのでボディーラインがバッチリ出ているが。
その後適当な木陰に持ってきたビニールシートを敷き準備完了。
「ふん♪ふん♪ふ〜ん♪」
鼻歌混じりに準備体操を終え、水辺に向かい走り出す。
「ぅおりゃ〜〜〜〜〜っ♪」
ザブンッ!と、勢い良く飛び込み泳ぎ出す。
「ぷは〜っ!やっぱり、暑いときは泳ぐに限るね〜♪そー思うでしょ?コマっちゃん!」
「確かにね〜。泳ぎたくなるよね〜。分かる分かる♪アタイもねぇ、仕事が無けりゃ泳いでたよ〜。別の場所で。」
もう、お分かりだろう。なんとミコトは三途の川で泳いでいたのだ!
「しかし、何で此処なんだい?他にも良い所はあるし、最近は随分とご無沙汰だったじゃないか。」
小町の『何で?』に、ミコトは
「偶にはコマっちゃんの顔(と胸)を見たかったし、今日は川の気分だったから♪」
「若干、聞き取れないのも有ったけど嬉しい事言ってくれるねぇ。生憎と仕事がつかえてるから相手は出来ないけど、ゆっくりしていきなよ。」
「うん♪そうする〜♪」
ザブザブ泳いでいるミコトを見て、思い出したように声をかける。
「そーいえばさーっ!」
「ぷふぅ〜♪にゃに〜?」
「そう言えばさぁ、四季様が文句言ってたよ〜。『三途の川で泳ぐとは何事かっ!大体、彼女は…』あーたらこーたらって。」
「むぅ…。」
「『今度見つけたらタップリとお説教です!』とも言ってたよ〜。」
「うぇ〜…。えーちゃんのお説教、長いんだよなぁ…。他に何か言ってた?」
「あぁ。偶には会いに来てほしそうだったよ〜。」
「あぁ〜…。そうだねぇ…。コマっちゃんの顔も見たし、えーちゃんの顔…かぁ…。えーちゃんに会いたいのも有るけど…お説教がなぁ…。う〜ん…。どうしよう…。」
「…何か、お困りの様ですね?どうかなさいましたか?」
「えぇ。知り合いが会いにいk…えーちゃんっ!?」
どうやら考え事をしている内に向こうに着いてしまってようである。
「四季様〜。ミコト、連れて来ましたよ〜。」
「!?な…にっ!?」
「ごめんねぇ〜、ミコトォ〜。アタイも一応、上司には逆らえないからねぇ。」
「くっそ〜!真面目に仕事してるなんておかしいと思ったんだぁ〜っ!」
「あっはっはっはっ、酷い言われ様だけど否定はしないよ〜。まぁ、荷物は後で届けるから、安心してよ。じゃあ四季様、後はよろしく〜。」
「えぇ。小町、ご苦労様でした。さて、ミコト。貴女には色々お話ししたい事が山程有りますが、先ずは三途の川で泳いではいけないとあれ程言っているのに聞き入れて貰えない事からにしましょうか。」
[宜しいですね?]と、ミコトは映姫に引き摺られて行った……。
その後、タッッッッッッップリお説教されたのは言うまでもない………。
ミ「…そろそろ…たす…け…t…」
映「ちゃんと聞いているのですかっ!大体、貴女は…」
小「うわぁ…。まだ続いてるよ…。」