お話の6
6話目です〜。この位なら大丈夫…だよね…?
チュンチュン…チュンチュン…
スズメの鳴き声が聞こえる。今日も幻想郷に朝が来た。
「……何処……?此処……?」
まだ完全に覚醒仕切っていない頭でミコトは考える。何故、こんな所にいるのかと。
「……えーと……昨日……神社で…萃香と飲み比べしたんだよな…」
少しずつ頭の中が晴れてくる。
「そうだ…。ギリギリの引き分けだったんだ…。あの幼女め。あんなキツイ酒用意しやがって…。結局、周りを巻き込んで宴会になったんだよな…。なんか数人妖精も居たような…。」クシュンッ!
「あれっ!?そう言えば、何でアタシ裸?」
「うぅん…。」
「!?!?ゆっ!」(えっ!?えっ!?何でゆかりんがっ!?同じ布団で仲良く裸で!?そっ、それらしい痕跡は!?コレってばやっぱり!?)
少々、混乱しながらも事後の痕跡を探したが特に見つからなかった。
「…焦るわー…マジ焦るわー…。にしても、ゆかりん、立派なモノをお持ちで…。いや、アタシも負けてないけどね…。一歩及ばないと言うか…。いいなぁ…。今度、乳デカいの集めて『爆乳戦t…』」
「お目覚めに成られましたか?ミコト様?」
いきなり襖越しに声をかけられ、ミコトは飛び上がりそうになった。
「そっ、その声は、藍…ちゃん?」
「はい。」
[失礼します。]と言って、襖が開かれると其処には、八雲 紫の式神である『八雲 藍』が半ば呆れた顔で控えていた。
「お、おはよう。藍ちゃん。」
「お早う御座います。ミコト様。昨夜は、随分と紫様とお楽しみでしたね…。」
「えっ!?」
「激しくなさるのも結構ですが…、もう少し抑えて頂けないでしょうか…。橙の教育にあまり宜しくないので…。」
「ご…ごめん…。そんなに激しかった?」
「…それはもう。」
「…以後、気を付けます…。」
「お願い致します。それと、そろそろ何か羽織って下さい。…紫様で見慣れているとはいえ、そのサイズ…チョット嫉妬します…。」
「え?あぁ!ごめん、ごめん。」
「らんしゃま〜。朝ご飯の支度が整いました〜。」
トタトタと、小走りに橙が遣って来て
「ミコトしゃま、お早う御座います!」
と、ぺこりとお辞儀をする。
「…萌え…」
「?」
「…ミコト様…。」
「はいはい!直ぐに着替えますよー。」
「では。私達は先に行っておりますので。橙、行きましょう。」
「はいっ!らんしゃま!」
そう言って二人は主の寝室を後にする。
「さて。アタシも着替えるか。ゆかりんはまだ寝かしておけばいいでしょ。」
素早く着替え、部屋を出ようとしたが何か思うことが有ったのか今だ寝ている紫の所に戻り
「全く…。『昨日、激しく…』何て覚えてないよ…。どうせ境界を弄ったんでしょうけど…。ずるいなぁ…そう言うの…。だから、お・し・お・き♪」
そう言って、チュッと紫に口付けし
「今回はコレで許してやるか♪さて、ごはんごはん♪」
と言いながら、式神達の待つ食堂へと歩いていった…。
その後、ミコトが部屋を出たのを確認した紫が1人布団の中で身悶えて居たのは、また別のお話し…。
紫「…ミコトォ…ハァハァ…」
藍「…落ち着いて下さい!紫様!」