お話の5
はいはい、5話目ですよぉ〜♪
お揃いの白いワンピースに身を包んだ4人。其れだけ見れば清楚なお嬢様達のお茶会の様である。
…しかし…
嗜んでいるのは、優雅な一時の定番『紅茶』ではなく、萃香の持ってきた酒である。
事の起こりは少し前…
「ふぅ…。サッパリしたぜぇ〜。」
「あー、いい感じに茹だったわー♪」
霊夢の用意してくれた風呂から上がり、ほんのりといい感じに茹で上がった魔理沙とミコト。火照った身体に水分補給と言わんばかりに、下着姿のまま腰に手を当て何処からか用意したフルーツ牛乳を一気に飲み干す。
「「ぷは〜っ!」」
「あれ?着替えが…?」
「あぁ、コレ着て。」
「これ?」
「そーそー♪」
「お風呂、ありがとー♪お陰でサッパリしたよ〜♪」
「……」
「どうしたのよ、魔理沙?こっちに来なよ?」
「…いや…これは…ちょっと、恥ずかしいぜ…」
「そんなことないって。似合ってるよ?ねぇ?二人ともそう思うでしょ?」
「そうね。よく似合っているわ。恥ずかしがらなくてもいいわ。」
「黒じゃない魔理沙、初めて見たわ。でも、似合ってるわよ?」
「そ、そうかな…。」
まだ少し恥ずかしそうにする魔理沙。
「…うん…。萌える。イヤ、マジで。」
「ミ、ミコト!?」
「ギャップ萌えってヤツね。」
「紫!?」
「そして、ギャップ萌えの対象がもう一人〜♪」
「そうねぇ〜♪」
そう言った2人の視線の先にはお茶を啜っている霊夢が…。
「えっ!?あっ、あたしも!?」
「「とーぜん♪♪」」
「遠慮は無しだぜ。霊夢。」
「「そーそー♪♪」」
「「「お着替えターーーーイムッッ!!!」」」
「えっ!?ちょっ!?」
正に電光石火の勢いであっと言う間に着替えさせられたら霊夢。
そして、何時の間にか紫も着替えていた。
「うんうん♪思った通り、霊夢にもよく似合ってる♪」
「こうしていると私達、お嬢様よね〜。」
「……。所で、この洋服どうしたのよ?」
「あぁ、先日ゆかりんと一緒に外に買い物に行ってね。その時に。」
「また外に出たの?全く、何のための結界なんだか…。でもまぁ、今回は許してあげる。服、ありがとう。」
「デ霊夢、キターーーーーー!」
「あっ、あのねぇっ!こっ、今回だけだからねっ!」
「デレたぜ…。」
「デレたわねぇ♪」
「ちっ、違うわよっ!」
「「「ツンデレ、乙!!!」」」
とってもいい顔で、ミコト・魔理沙・紫がサムズアップ!
「もっ、もぅっ!」
なんて事をしていたら
「霊〜夢〜。呑もうよ〜。」
と、言うが早いか障子が開き酔いどれ幼女…
もとい…
伊吹萃香がやって来た。
「あれ〜。珍しい格好してる〜。」
「あら、萃香。いらっしゃい。」
「おぅっ!鬼っ子!」
「ミコト!鬼っ子ってゆーな!」
「じゃあ、酔いどれ?其れとも、幼女?www」
「ちがーうっ!萃香って呼べー!」
「あっはっはっはっ。萃香はからかうと面白いから〜♪」
見かねた霊夢が間に入る。
「はいはい。そこまでにしておきなさい。二人共。」
「ミコト!飲み比べで勝負だ!」
「またかいっ!」
「今度こそ勝つ!」
「はいはい…。しょうがないなぁ〜。」
そして、飲み比べ勝負が始まった。
「向こうは向こうで、こっちはこっちでやりましょうか。」
「「賛成〜。」」
「流石に萃香達のペースには着いて行けないぜ」
「そうね。あたしもムリ。紫は?」
「私も。境界を弄る程の事でもないしね。」
そんな遣り取りを余所に、ミコトVS萃香の勝負はまだ始まったばかりなのだった!
霊・魔「この勝負の行方は!?」
ミ・萃「ぶは〜〜〜っ!もう一杯〜〜っ!」