お話の2
霖之助と、魔理沙がちょっとだけ登場
ところ変わって、此方は香霖堂。店主はこれまたお馴染みの森近霖之助である。
「霖霖〜。遊びに来たよ〜〜。」
「やぁ、いらっしゃいミコト。キミの場合、ホントに遊びに来るだけなんだよなぁ…。それと、そろそろ『霖霖』って呼ぶの何とかならないかな…。」
「なんで?『霖之助』だから、『霖霖』。合ってるじゃん♪」
「それは…そうだけど、僕もキミももう良い歳「あ゛っ?」…ごめん…。」
「何の話だっけ?霖霖〜。」
「いや…。何でもない…。」
どうやら、彼女に歳の話はタブーらしい…。
「最近の景気はどうよ?」
特製ゆうかりんブレンドを煎れながら、霖之助に尋ねる。
「特には。相変わらず、だよ。キミの方も相変わらずの生き方かい?」
「うん。アッチにブラブラ、コッチにフラフラ。自由気ままに生きてるよ〜。人の命は儚く短いからね。生きてる内に沢山の事、見聞きしたいし。」
「人の命、ね…。」
「あによ〜?アタシは人間だよっ。」
「僕が知る限りでは、人間は何百年も同じ姿で生きられないと思ったけど?」
「……ふーんだっ。アタシは人間ですよーだっ。チョット周りの常識が当てはまらないだけですよーっ。里にだって、何時までも若々しい人も居るでしょ。それと同じだよっ。」
「…違う気もするけどなぁ…。」
「いいのっ!同じなのっ!あんまり突っ込むと、霖霖の恥ずかしい話を有る事無い事天狗にバラすぞ。」
「う゛っ…。其れだけは、ご勘弁…」
「よろしい。さて、そろそろ行くかな。」
「もう行くのかい?気を付けてね?」
「うん。じゃあまたね〜。」
そう言って出ようとしたその時、
「おっすっ!こーりんっ、居るかぁっ?」
「あらっ。」
「やぁ、魔理沙。いらっしゃい。」
「おっす!珍しいなミコトも一緒か?」
「はろー♪丁度良かった、どうせこの後神社に行くんでしょ?アタシも箒の後ろに乗せてよ〜?」
「しょうがねーなー。なら、ちょっと待っててくれよ。」
「りょうかーい♪」
「こーりん、コイツを…」
「さて、しっかり捕まってろよ?」
「おうっ!」
「気を付けて。」
「「じゃあ、行ってくるぜ!!」」
そう言うと、勢い良く飛び立って行った。
如何でしたでしょうか。次あたりに巫女が出てくるかな?