また落ちた。
解らない。
理解に苦しむ。
理解なんて出来やしない。
こう言う事にはさ!!
また、空から落ちた。
嫌がらせですか。
んで、ドサクサにまぎれてルカが抱きついている。
「こう言うのっていいね。」
いや、よくない。
これは一体毎回行事になるんだと理解した。
にしても、温い。
「へぇー。」
コウのなんだか気の抜ける声。
頭が下になるのは仕方がないとは思うけど、コウは下を向いている。
絶景なんだろうな。
見る気なんてないよ。
根性があるな。
「もう、そろそろしたら着くぞ!!。」
チリが舞う。
…、服が汚れるね。
うん。
「ごほ。ごは。土を食べたけど大丈夫?。」
コウに注目が行く。
馬鹿だ。
「汚染は無いようだぞ。」
着地でも、朝だ。
向こうじゃ文明の一つを連続徹夜で消したのだから疲れた。
当然だけど、その後寝たのですが、疲れているものは疲れている。
「まず、何をする?。」
意見を求める。
ルカはご飯とかいいそう。
「ご飯。」 「情報収集だな。」
あ、言った。
確かにどちらも大切だけど、まずは
「ご飯を食べよ。お腹が空いたしね。」
わたしの一言でみんなが散る。
ご飯収集のために。
わたしは…木を集めよう。
火を付けるならわたしにも出来るはずだ。
集めたのはいいけど、火を加減するのが難しい。
一気に燃え尽きちゃうし。
なんと言うか、ぼっと燃えてしまうわけだ。
「出来たけど、これはちょっとヤバイかも。」
チーム戦だと諸巻き込んでしまう。
それほどに大きな力だ。
あの災害の力の上限は理解できないし、幾つの連なる災害を使えるわけだ。
大規模の火事を起こして、上昇気流を起こして雨を降らせる。
雨は豪雨となり、雷を伴う。
河川の水が溢れて、住宅を巻き込む。
水は土砂崩れや雪崩れを誘発する。
地震や火山噴火も出来た。
…チートすぎる。
問題はわたしの身体だ。
普通の身体である事に問題がある。
体力とかに問題が有り過ぎる。
其処は銀に聞こう。
美味しそうな料理を作っていますね。ホント。
考え込んでいるうちにここまで進んでいたらしい。
あと少ししたら食べれる。
贅肉なんて付かないよね?。
油っぽい。
美味しそうだけどさ。
よく考えると、ルカやコウ、銀は美形だ。
わたしは童顔だし、太陽とかに弱いし。
あ~言うなら肌が白人よりも白いのが原因です。
何ので長袖長ズボン的な服装。
「出来たぞ。」
その前にその鉄板やレンガはどこから持ってきたのだろう。
これも後で聞こう。
鉄板にはお肉がステーキが乗ってて美味しそう。
ルカがフォークもどきを使って食す姿に驚く。
だって、ぐあぁと大きい口でパクリンちょなんですよ!!。
なんだか、食べるのも早いし、待ってよ!?。
聞きたくない、このお肉は何のお肉ですかって?。
トリップだから魔物のお肉になるのでしょうかな、それだけでも怖いけど。
銀がちゃんとしているよね。
うん!そうだよ!!。
「ちゃんと食える肉だぞ。」
「銀、有難う。」
怖いものは怖いんだね。
恐怖心も持っていようっと。
食べ終わると講義が始まった。
なんでも、放浪するからには知識を叩き込むぞと。
「さて、今さっきわしがしたのはコレの分解だ。」
さっきまで形があった鉄板とレンガのかまどモドキが土くれになっていた。
なにげにルカやコウも興味しんしんだ。
解るけどさ。
「こう言うのが錬金術系の得意分野である。創造魔術とも言う事もあったがな。」
はぁ、便利そうですね。
「エルデナに解りやすく言うとコレが科学の下地だ。」
はい?、意味がとんだ。
1から5すっ飛んだ。
「化学記号の大体は錬金術師たちの発見である。ここはわかるな。」
…。
えーと、着いていけないです。
話を真剣に聞いている。
それだけだ。
「ココからが覚えて欲しい肝心な所だ。」
今までの解説はきっとルカやコウが興味深そうに見ていたからだろうね。
そうじゃないと解説はしないと思うし。
「この世の神秘その他の概念は、始まりの世界に属するもので
始まりの世界はそれぞれの世界に別れ、魔術や秘術も数々に散っていった。
後、世界の管理人と言うのもあるぞ。」
…始まりは一つと言う事?。
だとしたら、銀の知識は何処からなんだろうか?。
その始まりの世界は文化レベルも高いのでしょうね。
銀って一体何者なの?。
「わしらはそれらの世界でその地の大体の技術を身に付ける事が可能だと言う事だ。」
大体ね。
夢があるようなないような。
まぁ、そうそう簡単にいかないか。
「で、属性、適正を発表するぞ。」
おお!!。
前のめりになりそうだよ。
なんですか!先生!!。
「その前に放出は魔法や大体の事を指し、
媒体は後天的に変質または術を使いやすくしたりや増強を意味するぞ。
後は自分強化などは入らんぞ。
では、エルデナ!」
ピク!!。
なに、驚いてんのよ。
でも緊張する。
「エルデナ、属性は『災害』大体の属性を使えるな。あと、特性は結晶。」
大体の属性か。
嬉しいけど、嫌な予感がする。
「済まんが放出系は災害で後は駄目だな。媒体を用いて頑張れ。」
はぁ、落胆した。
隣で元気出せと言わんばかりに肩を叩いている。
ルカって優しいね。
(ガンバレーーー。)
うん、水華有難う。
可愛いボイスだな。うん。
「ルカは属性と特性が『風』だな。」
…。凄いな。
一点強化だとかなり凄くなるんじゃないの?。
「風系統なら何でも使えるな。だが、これは行き過ぎだぞ。」
??。
どういう事だろうか。
問題ありなのか。
「コウ、自分強化の素質があるぞ。頑張れ。」
「え?それだけ。…、合っていると思う。」
コウらしい結果と言う事だ。
結晶ね…。
諸心当たりがるんだよね。
ルカの心臓もどきになっているわたしの作った時計に。
これって結晶だよね。
魔力の結晶だよね。
時計の魔力が無くなればルカが死ぬ?。
「大丈夫だよ。」
大丈夫じゃない!!。
彼にはどういう事にも問題を抱えていた。
意味するのはなんだろうか?。