外伝 これがわたしたちの反乱の裏側
彼はもっとも優先するのは彼女だけだ。
繋がっている。
命はエルデナに握られているのはよく解る。
気持ちいい。
エルデナの気分で俺は死ぬ。
そんな事は一生かかってもありえないけど。
エルデナ、俺がどれだけ好きか知っている?。
どうしようもない。
笑わないと、エルデナが安心しないから。
この面を被ろう。
エルデナを守るためにもっと人を殺す。
エルデナが望むなら切る。
斬って斬って斬って斬り殺して、懇願しても助けてと言っても無駄だ。
さぁ、あの王様の所に行こうか。
「パパ~。」
あぁ、子供もいたんだ。
どうでもいいや。
今の俺にできる事をこなさないといけない。
止めてって幼い時の俺が言っても止めてはくれなかった。
人を殺して生きびるしかあの時の俺は出来なかった。
エルデナにこの事を知られたくなかったな。
赤に染まって欲しくない。
だから、俺が赤く染まる。
嫌われるかもしれないのに、そんな行為をする。
だから、手袋をしている。
「こんにちわ。国王陛下。」
驚いてこちらを睨む国王陛下一同。
意味解らず、誰だろうと眼を輝かせているお子様。
馬鹿だな。
絶賛エルデナの八つ当たりに合っているのにね。
俺のためにあそこまで怒ったのだけど。
「なんで、こんな所に廃番がいるんだ!!。」
内心溜息が出る。
こんな制度のせいであんたたちが朽ちるわけだ。
そこまでにエルデナは怒り静かに復讐の炎を燃やしている。
陛下の後ろにはエルデナがスタンバイ。
「幾ら待っても来ませんよ。」
ニコッリと笑う姿は綺麗だ。
美しいとも言うだろう。
とっても、綺麗だ。
本当に本当に人を惑わせるほどに綺麗だ。
「なっ、なぜだ!。」
さて、お子さんには死んでもらわないと。
一瞬で切り刻む。
悲鳴なく、苦しむ事もなく安らかに死んでよ。
「お子さん、可愛いですね。でも」
ココまでの血の匂いが相手に伝わらない。
相手までに匂わない。
風が流れていて派手に大穴が開いているからだ。
窓とか。壁とか。
「復讐されるなんて考えませんですよね。」
ちょうど、コウがここに来た。
「終わったよ。…やっ。」
ちょっと、何こんな性格じゃないでしょうが。
それでも凄いのだが。
ぷっと笑えしまった。
「なぜだ。貴様等、異能者め!?。」
あーそれ、差別用語。
あぁ怒ったよ。
冷たい何かが流れてくる。
ほんのり暖かい何かも伝わってくる。
燃えていく。
俺たちを苦しめたこの国の象徴が消えた。
「これも、復讐ですよ。これから国崩しに掛かります。せめての墓標です。」
理解が出来ない。
その後エルデナは、外側から災害を起こしながら狩りをした。
目に付く人を殺して鎖で斬って殺していった。
なんか竜が人の心臓を食っていた。
そして、呪いを作った人まで殺した。
賢者なんて言われていた、同属に属する人を殺した。
エルデナの姿が儚く見えてしまった。
「行こう。みんな。」
本当にこれから一緒に入れるんだと安心した。
だから、俺は魅せられる。
綺麗で儚く、幻想的だったのはいうまでもない。